業務&ITコンサルタントのひとり言

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壊れたニッポンを治す為の処方箋#3:7月27日の日経『平和の祭典に破壊行為は許されない』と云う社説の幼稚さ

2024年08月04日 10時12分44秒 | 社会全般
これも7月3日の日経に『平和の祭典に破壊行為は許されない』と云うタイトルの社説があった。この記事は、小学生レベルの記事で、社説であれば 何故この様な事件が発生するのか、そしてどの様にしてこの様な事が起こらない社会を作れるか書くべきだろう。

昨今、世界で様々なテロ行為が発生しているが、現代を生きる我々にとっては、いつ何時それに巻き込まれても不思議ではない。この状況を前提とした場合、”フランスの警備はどうなっているんだ”と云う批判も分からないでもない。しかし今回の記事は社説である。もう少し突っ込んだ”社説”を見たかった。例えば、警備の在り方などをもっと論評し、そして有るべき警備の姿を提示するのも良いだろう。またはこの様な行為が発生する原因を掘り下げ、その解決策の提示も良いだろう。しかし今回の”社説”にはその様な記載はなく、単純な批判などに留まっているのだが、文字数の制限から仕方がないのだろうか?

この様な事件が発生する原因について、様々な意見が有る。人種差別を理由に云う人も居るだろうが、大元の原因は、貧困または経済の格差である。仮に人種差別が在っても、その差別されている国が豊であれば、そもそも移民は発生しないし、人種差別を日常的に経験する事はない。その為、国家間の経済格差や貧困が無くなれば、この様な行為は確実に減ると断言できる。

ここで問題なのは、経済格差または貧困を無くす為に、これらの国に支援を行っても貧困を無くす事は出来ないと云う事である。支援金の多くは、特定の既得権益の受益者に中抜きされている実態がある。仮に中抜きされずに末端の人達に渡ったとしても、その人達が生活の向上に向けた経済活動などを行わない限り、半永久的にお金を渡す事になってします。そういった意味で、個人に対する支援は短期的には意味があるかも知れないが、長期的には効果は無い。

ではこれを解決する方法には何があるだろうか?その一つが教育である。ここで云う”教育”は、学校などの高等教育では無く、どちらかと云うと本来は家庭で行う教育、またはその国の思想や文化に根付いた教育である。注意して欲しいのは、ここで云う思想や文化とは、例えば貧乏でも子供の教育にはしっかりと教育を受けさせたいと思う様な思想や文化である。そして勤勉に働く事を尊いと考える思想や文化である。これが無い人達にお金を渡しても、ドブに捨てる様なモノである。

もう一つは、今の資本主義い基づく自由経済を見直す事である。今の世界経済は、自国または自社の利益のみを考えた結果、行き過ぎた弱肉強食状態にある。独占禁止法が影を潜め、大企業が自社の利益のみを追及している。こうなれば、元々それほど勤勉ではない国家は一部の大企業の餌食になるダケである。昨今、グローバスサウスと云う言葉から、これらの国家の未来は明るい様にも見えるが、現実はこれらの国から沢山の不法移民が先進国に押し寄せている。先進国の一部の企業が世界の利益を独占する事で、その国家の首を絞めている状態である。この事を反省し、対応しない限り、改善策は見つからないだろう。

因みに、これに若干関連する事を自分の著書にも記載している。是非読んで頂きたい。
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壊れたニッポンを治す為の処方箋#3:7月3日の日経『中国EV、アフリカ開拓』。アフリカ諸国、ご愁傷様です。

2024年08月03日 14時53分42秒 | 社会全般
これも7月3日の日経に『中国EV、アフリカ開拓』と云うタイトルの記事があった。これについては、アフリカ諸国に対して”ご愁傷様です”と言いたい。アフリカ諸国は、まだかの国の腹黒さを分かっていない国が多く、そしてEV車の問題点を分かっていないのだろう。

先ずはEV車の問題点から整理したい。EV車はガソリン車よりも車体がかなり重たく、その所為で道路の傷みが早くなったり、または道路の路面が削られ、新たな公害を生んでいる。ヨーロッパではこれがEV車離れの原因の一つ聞く。但しこれについてはアフリカ諸国の道路事情は欧米諸国や日本とは若干違い、舗装されていない道が多い為、余り問題にはならない可能性もある。しかしそれでもアフリカ諸国の都会では、やはり舗装されており、重量が重い事は、一つの問題であろう。

二つ目の問題点は、冷房を掛ける際に電気が必要と云う事である。アフリカ諸国の殆どは高温であり、地域によっては多湿でもある。そこで自動車を走らせる場合には、やはり冷房が必要だろう。但し、これは慣れの問題なので、アフリカの住民はエアコンなしでも自動車を走らせる可能性もある。実際、自分も高温多湿のテキサスで約2年程エアコン無しの自動車で耐えた経験もある。

アフリカ諸国では、自動車の耐久性が大変重要視されている。その為、アメ車は当然の事、ヨーロッパの車も少なく、殆どが日本車である(欧米の自動車よりは安い事も理由だろうが…。)。そこに耐久性が低いかの国の自動車が、本当にアフリカの消費者に受け入れられるかどうかについては、未知数の面もある。

また、かの国のEV車で火災が発生するケースが多くあると聞く。これも耐久性の一種であるが、自動車が爆発や火災が起きる様であれば、アフリカ諸国の消費者も敬遠するだろう。

EV車を広める際に必要なのが、充電設備である。これについては余り普及していないと思われるが、これについてはかの国が積極的に投資してくるであろう。と言ってもこれを一気に設置するには時間とお金が掛かる。どうなるであろうか?

そして日本の消費者も、賢い選択をして欲しい。遠い将来はEVかもしれないが、今の技術ではEV車はまだまだ幻想であり、良い選択しではない。あくまで限定的な利用に留めるベキであろう。
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