業務&ITコンサルタントのひとり言

コンサルティング活動を通じて感じることを勝手気ままに記載

壊れたニッポンを治す為の処方箋#3:低賃金の労働者の活用を前提とした商売は止めるべき

2023年05月28日 12時57分21秒 | 社会全般
16日の日経新聞に、「時給2000円でも働き手来ず」と云うタイトルの記事が掲載されていた。記事を読むと、北海道の登別温泉のある旅館の企画担当者の話しとして、「客室での料理提供が不要な素泊まりなどで対応せざるを得ない」云ったコメントを記載し、この地区では時給2000円のバイト募集をしている宿泊施設があるとの事である。

部屋で食事を提供する旅館は、中級レベル以上の旅館であろう。そもそも、その様な旅館で、低賃金で人を雇おうとする魂胆が間違っている。
仮に、月に160時間働いたとする。時給2000円だと、32万円で、時給1500円だと、24万円である。そして時給1000円だと、たった16万円である。今時、時給1000円程度だと、どの業界でも人は雇えない。

新卒であれば、時給1500円以下でも良いだろうが、経験者に時給2000円や安すぎる。それでも高いと感じる経営者は、中級を捨てるか、経営を止めるかするしかないであろう。
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壊れたニッポンを治す為の処方箋#3:日本の賃金の低さの原因‐ストライキを行わないから

2023年05月21日 11時05分43秒 | 社会全般
 先週、31年ぶりに高水準の賃上げがなされる予定という事を書いたが、果たしてこの賃上げ率は続くであろうか?その前に、日本の賃金が上がらない理由を知る必要がある。

賃金が上がらない理由は沢山あるが、その一つがストライキを行わなくなった事がある。実際、70年代まではかなり頻繁にストライキがあり、ピーク時には年間5000件以上のストライキに350万人以上の人が参加者していた。自分の記憶では、学校の先生もストライキに参加しており、年に1回程度自習の日があった。そして、鉄道などの公共交通機関のストも毎年実施され、通勤通学者は色々工夫して会社または学校に通っていた。

そのストライキが70年代後半から経り始め、90年代初頭のバブル崩壊と同時にほぼ消滅している。そしてその頃から賃金の上昇が止まり、現在に至っている。

これらの事実から推測するに、賃金を上げるためには、やはりストライキを実施する事が必須ではないだろうか。少なくとも、データからはそう見えるし、断言しても過言ではないだろう。
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壊れたニッポンを治す為の処方箋#3:賃上げが、31年振りの高水準という事は

2023年05月14日 08時23分33秒 | 社会全般
賃上げが、31年振りの高水準との事で、これは悪い事ではないが、31年振りという事の問題点の大きさには改めて考えさせられる。

31年前のサラリーマンの平均収入が、4、717、000円であった。仮に、今目指している物価上昇目標の2%分、毎年賃金がしているとすると、現在の賃金は約1.9倍の8、889、377円になっているハズである。

昨年の返金収入が443万円との事だが、これが889万円になるには、一体何年かかるのだろうか?
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