ユラーナ Ulana - A bridge between Japan and Overseas Countries

龍神由美のブログ。江戸の面影を残す川越に、先祖代々300年住んでいます。私の川越暮らしを綴ります。

美しい日本語

2011年02月18日 | 日本語
美しい日本語に出会いました。

ドイツ車の輸入代理店に用があり、電話したら男性が受けてくれました。担当の方をお願いしたところ、「少しお待ちいただいてよろしいでしょうか?」と。May I ask you to wait for a moment?という英語が流れてくるような感じでしたので、英語を話す方なのかしら、とふと思いました。そのディーラーでは、顧客に外国人がいてもおかしくありませんし。

「少しお待ちいただけますでしょうか?」でもなく、「少しお待ちいただけますか?」でもなく、「少しお待ちいただいてよろしいでしょうか?」という日本語。私の耳には、とても美しく響きました。


先日、人間ドックに行ったことは書きましたが、その後の軽食をいただけるラウンジでの、ウエートレスさんの言葉を書いてみます。

「○○様、ただいまお食事のご用意をいたしますので、あちらのお席で少々お待ちいただけますでしょうか。お席の準備が出来次第、お呼びいたします」

「○○様、大変お待たせいたしました。お食事のご用意ができましたので、ご案内申し上げます。恐れ入りますが、ご相席をお願いいたしております。どうぞよろしくお願いいたします」

「申し遅れましたが、珈琲はご自由にお飲みいただけます。どうぞご遠慮なくカウンターまでお越しくださいませ」

近頃の英語流行りで、日本語力、特に丁寧語が消えてゆきつつあるような気がしていましたが、この健診センターでの日本語は美しいと思いました。それは、単に言葉の美しさだけでなく、人間ドックを終え、お腹を空かせた客を、心から迎え入れようとするウエートレスさんの気持ちが感じられたからだと思います。パソコンやケータイのメールの多用で、言葉の音が響かなくなりつつある今日この頃、言霊の力を感じました。

ちなみに、私が行った人間ドックの場所は、川越の赤心堂総合健診センターでした。


ユラーナ

コメント
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