中国迷爺爺の日記

中国好き独居老人の折々の思い

梅(2)

2012-03-14 10:06:55 | 身辺雑記

 

   ウメの学名は、Prunus mumeという。Prunusは分類上の属名でサクラ属を意味し、ウメ、サクラ、モモ、アーモンド、プルーン、スモモ、アンズなど春に美しい花を咲かせるものは皆これに属している。 

 mumeは江戸時代の古名の「ムメ」。ウメの語源はいくつかあるそうだが、その一つに中国語の梅(メイ)が日本に伝来した当時(奈良時代以前)の日本人は鼻音の前に軽い鼻音を重ねていたのでmeをmme(ンメ)と発音し、これが「ムメのように表記されて、それが読まれるとmume→umeと転訛したという。 

 実際に、現在でも「梅」、「馬」と発音する時の「ウ」と、「牛」、「歌」と発音するときの「ウ」とは、唇の形が違っていて、「梅」や「馬」と時には唇は閉じている。よく聞くと「梅」は「ムメ」、「馬」は「ムマ」となっている。だから馬子はマゴだし、馬籠(マゴメ)という地名もある。中国語の馬の発音も「ma」。 

 奈良時代には「花」と言えば梅を指していたが、平安後期以降は桜を指すようになった。 

 日本では梅は、松竹梅の一つとして、正月などの慶事に好んで画の題材とされたそうだし、今でも正月の飾りにする。また梅は、菊、蘭、竹とともに中国や日本ではその高潔な美しさ君子にたとえて「四君子」と称し、、やはりよく絵画の題材とされてきた。 中国西安の李真の父親の李延年氏は今は引退したが、西安では名の知れた画家で、私に作品を収めた画帳を贈ってくれたが、そこにも四君子が描かれている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
漢詩でしょうか? (yama)
2012-03-14 20:58:45
それぞれの図画に書かれた文字は漢詩でしょうか?何と書かれているのか知りたくなりました。
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yama様 (中国迷爺爺)
2012-03-14 22:50:15
 それぞれの植物にちなんだ漢詩なのでしょうが、残念ながら解読できません。中国の画家は誰でもそうらしいのですが、李延年氏も所が達者です。
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こんばんは! (Betty)
2012-03-14 23:13:14
中山寺へ行ってこられたんですね。
私は毎年行き遅れています。

今年こそきれいな梅林を見てこようと思っています。

お元気そうで何よりです。
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