中国迷爺爺の日記

中国好き独居老人の折々の思い

プイ族の住居

2010-02-01 12:11:46 | 中国のこと
 2006年3月に貴州省の西南部を旅した時に、少数民族のプイ(布依)族の集落に立ち寄った。プイ族は人口300万人くらいで、主に貴州省の西南部(黔西南プイ族ミャオ族自治州)に居住しているが、貴州の各地にも散在し、ほかに雲南省や四川省の一部やベトナムにも住む。

 訪れた村は石頭寨と言ったが、家々はすべて石造りで、このあたりのプイ族の集落の特徴らしかった。

 入り口のゲート。いろいろな銘盤が嵌め込まれているが、中に「貴州省 文明風景名勝区」というのがあった。プイ族の集落の中でもよく保存されているものなのだろう。


 事務室のような所に入ると、民族衣装姿の大柄な娘が出てきて、村の中の古い住居や住居跡を案内してくれた。



 ゲートから向かって左には小高い丘があり、そこに石造りの家が並んでいる。だいぶ古いものらしく頑丈な造りだが、住んでいない家もあった。






 倉庫らしい建物


 土地廟。村の神を祭る。道教でも仏教でもない、産土(うぶすな)神のような原始的な信仰ではないか。


 石組み。鉄筋や漆喰は使っていないで見事に築かれている。


 途中で村を一望できる場所があった。現在の家屋の多くは平地に造られているようだ。


 上に行くほど古い住居があり、すべて廃墟になっている。どれもかなり大きなもので、このような高い場所にたくさんの石を運び建物を造ることは大変な労働だったのだろう。これらの多量の石材はどこから切り出されたものか。




 廃墟の道


 石頭寨の傍にあった池。貴州でよく見られるカルスト地形の山が遠望される。


 石頭寨からの帰途の風景。この時期にはあちこちに菜の花畑がある。





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