近畿地方は梅雨に入りましたが、まだ雨は時々小雨がある程度です。梅雨と言えばあじさいですが、この辺りではしだいに花が大きくなり色づいてきています。
あじさいは漢字で紫陽花と書きますが、陳舜臣『六甲随筆』(朝日新聞社)によると、名付け親は唐の詩人の白居易と言います。
「中国であじさいが発見されたのは杭州あたりであった。遣唐使や水夫の衣服や荷物についた種が、中国の沿岸地方で、自然に根付いて花を咲かせたらしい。もともと中国にない花なので、名前もなかった。詩人の白居易(772~846)が杭州刺史(長官)に任命され西湖の西の招賢寺でこの花を見た。誰に訊いてもその名を知らない。「ではこの私が名をつけてあげましょう。どうですか、紫陽花というのは?」と、白居易が名づけ親になった」 とあり、彼の『白氏文集』にある紫陽花と題する七言絶句が紹介されています。
ところがWikipediaによると「唐の詩人白居易が別の花、おそらくライラックに付けた名で、平安時代の学者の源順がこの漢字をあてたことから誤って広まったといわれている」とあります。私としては何となく白居易が名づけ親説をとりたいのですがどうなのでしょう 。
ライラック(インタネットから)
今でも中国ではアジサイは全国的に見られるものではないようで、北の西安にいた邵利明は見たことがなかったと言いましたし、南の広州にいる伍海珠は広州で見たことがあると言っていました。現在の中国語ではあじさいは八仙花とか繍球花と言います。繍球というのは刺繍した小さな布を縫い合わせたもので、中国の地方の町などで手作りのものを土産物として売っています。
繍球
なおライラックの中国名は丁香花とか紫丁香というようで、いずれにしても紫陽花という名称はあじさいにもライラックにも使われていないようです。
邵利明(08年6月 京都宇治市の三室戸寺で)
「よさこいソーラン祭り」が開かれている札幌だ。
若者たちの踊りで北海道の初夏を彩っているのだが
現在 ライラックが満開に咲いている・・低温続きと
雨不足でライラックの開花が遅れたためだ。
雨不足は全国的のようだが紫陽花が綺麗に咲いている。
我が家の紫陽花はようやく葉が出揃ったばかりだ。
今月末ころには咲いてくれるだろうか・・