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中国迷爺爺の日記

中国好き独居老人の折々の思い

あばよ

2010-10-20 08:35:39 | 身辺雑記
 インタネットに語源由来辞典 http://gogen-allguide.com/ というのがある。パソコンのデスクトップにアイコンを出しておいて、折々開いて見ている。最近開いて「あ」の項を見ていたら「あばよ」というのがあって興味を惹かれた。興味を惹かれたのは、この言葉は知っていたが、最近は私は使わないし、語源を知らなかったからだ。

 「あばよ」は「さようなら」のくだけた言い方で、関東の方言らしい。私は子どもの頃東京にいたが、学校帰りに友達と別れるときに時々言っていた記憶がある。もっとも大概は「さよなら」と言っていた。関西に移ってからは使ったこともないし、聞いたこともない。

 この「あばよ」の語源については諸説があるようだが、語源由来辞典は「按配よう(あんばいよう)」の略語だという説を、もっとも注目される語源としている。「按配」は「体調」の意味で近世から使われており、「あばよ」も近世から使われているので、意味と語形の両面からこの説が妥当とされているということだ。「按配よう」は今で言う「お大事に」のようなものだろうか。

 あるサイトを見ると、「さようなら」の意味で古くから使われている「さらば」をまねた幼児語「あばあば」の「あば」に終助詞「よ」が付いたものという説を支持しているが、語源由来辞典は「あばあば」は「あばよ」の幼児語として使われていただけであると否定している。

 私にはどちらかと言うと、幼児語の「あばあば」が「さらば」という硬い言葉をまねたと言うよりも、「あばよ」というくだけた言葉からきたと言う説のほうが納得できるが、もちろん専門家ではないから大まかな捉え方だ。いずれにしても言葉の語源を辿るというのは興味あることだし、面白い作業だと思う。

 今頃は東京の子どもでも「あばよ」などは使わないのではないか。子ども達の別れの言葉といえば、今ではバイバイだろうし、これは全国区的な使い方ではないかと思う。このバイバイは中国でもよく使われる。私も中国の若い友人と電話で話した最後にはバイバイと言うし、向こうもそう応える。中国人のバイバイは「バ、バァイ」と聞こえることがよくあるし、私もバ、バァイと言うことが多い。チャットでは「88」とする。8の発音はbaだ。そう言えば元の英語のgood-byeの語源は何だろうか。