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中国迷爺爺の日記

中国好き独居老人の折々の思い

愚かな行為

2010-10-05 09:49:00 | 身辺雑記
 神戸市に中国人の子どもが通う「神戸中華同文学院」と言う私学校がある。華僑子弟のために1899(明治32)年に神戸華僑同文学校として創立されたと言うから歴史の古い学校だ。

 先日この学校で講堂の窓ガラスにひびの入っているのが発見された。学校には尖閣諸島で起きた中国漁船による衝突事件以降、脅迫電話などが相次いでいるということで、警察は器物損壊などの疑いで調べている。脅迫電話は「尖閣諸島の件をなめるな。殺すぞ」などというもので、13件相次いだほか、同じような内容の脅迫状が届いたという。

 おそらくは右翼的な者の仕業だろうが、子ども達が通う学校を脅迫するとはいったいどういうことだろうか。その卑劣さ卑小さに同じ日本人として恥ずかしく思う。中国浙江省杭州市の日本人学校でも投石があり、日本人学校の警備員によると、5~6人の男性が学校の正門から投石し、自転車に乗って逃走したという。何とも惨めさの極みの行為だが、中華同文学院への脅迫は、惨めと言う以上に悪質だ。

 尖閣諸島の事件や、それについての中国政府の高圧的な姿勢は、まともな日本人であるならば不愉快なもので、腹立たしい思いをしている向きは多いだろう。中国に抗議したくなることも分かる。しかし、抗議したいのなら堂々と中国大使館や総領事館に出向いて氏名を名乗って抗議文でも出せばいい。子どもの通う学校を脅迫するのは単なるやくざな行為だと思う。おそらくは表立っては何もできない小心者なのだろう。