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中国迷爺爺の日記

中国好き独居老人の折々の思い

前立腺癌

2010-10-04 09:15:20 | 身辺雑記
 行きつけの理髪店に行くと迎えた主人の表情が冴えない。昨日の午後は休みだったな、どうしたと聞くと、前に受けた検査の結果を聞きに行ったそうだ。椅子に座って準備してもらいながら何の検査かときく尋ねたら癌だと言う。「前立腺癌と言われた。悪性だと」。腰が重いが痛みはないし、小便もよく出て血が混じってはいなかったのにショックだと暗い表情で話した。よほど応えたらしい。

 おざなりの慰めもできないし、最近読んだ本で末期になるとかなり痛むとあったことなどはもちろん言えない。それで父親の兄弟4人は皆癌で、父の兄は胃癌、父は膵臓癌、次の弟は前立腺癌、末弟も膵臓癌だったと言うと、皆死んだのかと聞く。いや前立腺癌の叔父は90いくつまで長生きしたと答えたら、そうかとちょっと明るい声と表情になった。告知されてから死を考えて落ち込んでいたようだ。

 今頃は癌の告知も「悪性」とまで言うのかと思ったが、前立腺癌が悪性化していることではなく、悪性腫瘍=癌ということではなかったのだろうか。背骨に転移したらあかんらしいと悲観的なことを言ったが、それはそうだろうが、早めに発見して治療したら治るそうだと答えるしかなかった。

 前立腺癌は癌死亡者の約3.5%を占め、近年、急増傾向にあると言うが、癌の中では治癒率は比較的高い方であるとされているらしい。45歳以下での罹患は家族性以外はまれで、50歳以降に発症する場合が多い。その割合は年を追うごとに増加する。この主人も56歳だそうだ。そう言えば私もどうだろうかと思ったが、2ヶ月前に検査して異常なしだったことを思い出した

 店主はこれからも検査をして治療方法を検討するらしいが、順調に行くことを願っている。