村上春樹さんは先日京都大学で講演されたそうです。
その時に言われた言葉が、現実と非現実を同じ土俵の上に乗せてみた。。 と、新聞で先日読みました。
ノルウェーの森にしても、頭を柔軟にして作者のワールドに入っていくことが必要ですよね。
で、あのベストセラーは残念ながらまだ読んでいないのですが、この本は知人から勧められて読みました。彼女はこの本の事で誰かと話をしたいそうです。今度彼女に会ったら、読んだと報告しようと思っています。で、一体何を話したい(多分、聞きたいことがある、or 質問したいことがある)のかなあ。
多崎つくるは人の名前、だと本を読むまでわかりませんでした。だから、題名だけ読んでも全然わからなくて、謎・謎。。。
読み進むとすぐに題名が何を意味しているか分かってくるのですが、見えてこない筋に何だか魅かれて最後まで一気に読めます。
普通の人は2日で読むとか、で、私も2日で読んだので、普通の人
とても感動して泣けます。小説を読んでこんなに感動して泣いたのは、ウン10年間でも数えるほどだから。
多分誰でも経験するような青春の(ちょっと恥ずかしい言葉ですが)蹉跌のようなものを一つずつひりひりしながら掘り出していく、感じ。
歳を経てくると、昔やり残したことや、しまったと思ってふたをしたまま過ぎてきたことなどを、帳尻を合わせではないですが、だんだんと何かしら形にしたくなってくるのでは。
そんなこんなで、歳をとってからじたばたしたりして、みっともないときもあるかもね。
ほっておくと破綻しかねないこと、そんなことを歳に任せてやり遂げる、あるいはそうしようとする、って大切なんだと改めて思いました。
それにしても、春樹さんの物語に出てくる女性は、ちょっとあちらの世界を彷徨しているような感じですよね。これって…
もちろんイチオシです。