キンドルのお試しで読んで、すぐにダウンロードした一冊です。
副題は「コミュニケーション能力とは何か」
例えば、通訳していて日本人が口下手の人だったら・・・ そういう場面に会いたくないけど、結構そんな人はいると思います。外国人を前にしたら、一層無口になって、言いたいことの半分どころか、三分の一も言えない、なんて人もいるかも。
あるいは、何を言いたいのかよくわからない場合も結構あったりする。そんな時は、あ~この方の頭の中が覗けたらなあ、なんて思いながら、できるだけ忠実に通訳したらどうなるか。
いや、私の言いたいことはそうではなくて… などと言われたりして、その結果延々と同じところをぐるぐる回るなんてことになるかもしれない。
同じ単語を日本語と英語で言ってみても、その背景が絶対的に違っている場合は、コンセンサスが生まれるまでに思った以上に時間がかかる場合も多い。それでも、最終的に分かり合えたという思いが双方にあると、とても充実感に浸れるのも事実。
これからは、社会で多様化が進み、お互いに対話をして分かり合う場面が多くなると筆者は予言します。『対話』という異文化を取り入れて教育する、と。
筆者はこれを「ずれ」という。ずれを認識する。相手の立場を理解する、と平たく言うと意味が変わるのかもしれない。”エンパシー”(共感)が必要だと。
多文化共生時代、なんでしょうか…
多分そう、その前触れはそこかしこで起こっているかもね。
わかりあえないことから──コミュニケーション能力とは何か (講談社現代新書) | |
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