まやの部屋

過ぎていく一瞬 
心に浮かんだことや気になることを書きとめる日記

わかりあえないことから

2013-05-05 15:04:11 | 読書

キンドルのお試しで読んで、すぐにダウンロードした一冊です。

副題は「コミュニケーション能力とは何か」

例えば、通訳していて日本人が口下手の人だったら・・・ そういう場面に会いたくないけど、結構そんな人はいると思います。外国人を前にしたら、一層無口になって、言いたいことの半分どころか、三分の一も言えない、なんて人もいるかも。

あるいは、何を言いたいのかよくわからない場合も結構あったりする。そんな時は、あ~この方の頭の中が覗けたらなあ、なんて思いながら、できるだけ忠実に通訳したらどうなるか。

いや、私の言いたいことはそうではなくて… などと言われたりして、その結果延々と同じところをぐるぐる回るなんてことになるかもしれない。

同じ単語を日本語と英語で言ってみても、その背景が絶対的に違っている場合は、コンセンサスが生まれるまでに思った以上に時間がかかる場合も多い。それでも、最終的に分かり合えたという思いが双方にあると、とても充実感に浸れるのも事実。

これからは、社会で多様化が進み、お互いに対話をして分かり合う場面が多くなると筆者は予言します。『対話』という異文化を取り入れて教育する、と。

筆者はこれを「ずれ」という。ずれを認識する。相手の立場を理解する、と平たく言うと意味が変わるのかもしれない。”エンパシー”(共感)が必要だと。

多文化共生時代、なんでしょうか… 

多分そう、その前触れはそこかしこで起こっているかもね。

 

わかりあえないことから──コミュニケーション能力とは何か (講談社現代新書)
クリエーター情報なし
講談社

伝える力

2013-05-05 08:05:44 | 読書

先日キンドルをお試しで購入して手始めにダウンロードしたと書きました。とても読みやすく、キンドルは今ではもう手放せない私の必需品アイテムになってしまいました。どこに行くにも忘れないようにしています。

すでにダウンロードした本も何冊か。。。お試し読みができるのがとても嬉しいですね。というか、ついお試しでダウンロードしてしまいます。

でも、場所をとらないし、洋書の場合は辞書を引く手間が格段に容易になって嬉しい、というか、今までは辞書は引かなかったのですが、手軽さゆえにすぐに引いてしまいます。それもいいかも。

で、最初の本の「伝える力」

あの独特の語り口で簡潔に述べられていて、中学生を読者対象に書いているというとおり、とてもわかりやすく読みやすい。

少し前に読み終えたので、今目次をざっと読んでみて、いいなと思った箇所はたくさんあります。

例えば、自分を成長させるには「謙虚さ」が大切

会議で話すときは、一人一人の目を見ながら話す

言葉には愛情をこめること

言葉を発するときは危機管理が大切

インプットを大切に

スケジュール管理がビジネスを左右する

などなど

社会生活を送ったり、会社でそつなく仕事をしたりするために必要なことなどの基本ですね。

基本だけど、これが全部ちゃんとできれば、ビジネス社会でも相当な成功者になってると思います。

特に嬉しかったのは、小説を読め!というくだり。

若かった頃(はぁ、今でも若いつもりですが)文学部出身の女性を採ってくれる会社などなく、大学を出た時にすでに頭打ち…(実際は目出度くある会社に就職しました)

結婚して、尊敬していた舅に「小説なんて読んでも何の役にも立たないから…」とすげなく言われ、ショックを受けたのも今では懐かしい…

この頃になってやっと、文学の大切さがわかりかけ、人の機微を理解するには古典や小説を読むのが一番だと思えるようになりました。ハウツーものをこんなにたくさん書かれている池上さんまでもが、小説を推奨される世の中になって感慨深い。

 

 

「話す」「書く」「聞く」能力が仕事を変える! 伝える力 (PHPビジネス新書)

池上彰
PHP研究所