まやの部屋

過ぎていく一瞬 
心に浮かんだことや気になることを書きとめる日記

コミュニケーションは難しいか

2012-10-17 18:00:47 | 英語(通訳/翻訳)

今日は、英語を習いに行きました。新しいクラスになり、顔ぶれも前と変わり新鮮。

この頃、何故か思い当たるところのある有名な一節が気になります。

一つは、「物言えば唇寒し秋の風」 まだ、外は暑い時もありますが、そろそろ秋の風が身に染みるころ。何かと通訳するたびに感じるこの切なさ…

あー、何でこんなに人はわかりあうために苦労するんだろう。言えばいうほど、溝が深まることもあるなあ。『沈黙は金』なんて、昔の人は便利に使ったもんだ。でも、通訳は黙っておれないし、言えばいうほど切ない思いをするのはいつものこと。でも、慣れないなあ、この感じ。

数年前は、会社の中などで、いつも「ありゃー」と思うことばかり。いつも言いたいことからは微妙に外れる会話。(日本人とです) 冷たい風が身に染みる… あー、もう帰りたい。。。

 

もう一つ、「智(ち)に働けば角(かど)が立つ。情に棹(さお)させば流される。意地を通せば窮屈だ。とかくに人の世は住みにくい。」

漱石の「草枕」の冒頭の有名な一節。解釈は色々あるようですが、私はコミュニケーションの難しさを嘆いた(言い当てた)素晴しい文だと思う。どっちに転んでも、なかなかわかりあうことはない。言ったつもりでも伝わってない。わかったつもりでも、ちがう。ほんとに嫌になることばかり。

草枕自体は一言でいうと、大変めんどくさい内容ですが、漱石は一番好きな作家です。何といっても歯切れの良い日本文は読んでいて心地いい。

さて、話がそれましたが、ハイコンテクストカルチャー(言わなくてもわかる、という文化)で生きていると、時々息切れしたり、外に出て深呼吸したくなるんです。

今日の英語のお題は、日本の文化。あー、わかっているようで説明は難しい。

質問 「日本人は被害者意識があるか?不当に扱われていると思っているか?」

皆が一言答えるたびに、講師の先生は、「ほら、今被害者意識が出たでしょ!」というが、生徒はわからない。

最後まで平行線になりました。

皆は、「日本人だけでなく、他の国の人もそうだけど…云々」と言ったのです。何で、先生がこの点を指摘したか、わかるでしょうか?

 

 

 


本との出会い

2012-10-16 00:21:40 | 日記

涼しくなって、やっと落ち着いて本を読む気になってきました。

やっぱり、読書の秋! でしょうか。

振り返ってみると、最近読む本はどうもハウツーの類が多いように思う。「私はこうしたら、うまくいった」、「○○必勝法」、「○○すればすぐお金がたまる」などなど。

すぐに毎日の生活に役立ちそうだし、そういう情報は多い方が良いと思ってしまう。

多分、ネット症候群にかかっているかも。ネットサーフィンをしていると、さまざま雑多な情報が山のように(こういう場合、洪水のように、というのが正しいかも)出てくる。たくさん読めば読むほど、ある程度のざっくりした概観が掴めるので、安心するからかも。

そうして、頭の中に大きな枠組み(フレームワークともいうらしい)が出来上がり、考えやすくなるからだろうか。

他の人は知らないが、少なくとも私の場合はそうだと思う。(自分の事だけど推測です)

こうやって、情報洪水の中で溺れずに、なるべくスイスイ泳いで行こうと思っている。

 

先日仕事からの帰り道、いつもの見慣れた風景をぼんやり眺めている時、ハッとした。

こんなに情報ホッピング(造語です)ばかりしていると、頭の表面ばかり(感想です)使っている気がする。もっとずっと深く内側を練るような頭の使い方をせなあかんのんちゃうか、って。

それに使う時間が今はある。

だから、表層をなでるような頭の使い方ばかりするのを止めて、しっかりと思考を深めるような本の読み方をせなあかんな。

やっぱり古典を読むのが良いだろうか。

昔、ヘッセの車輪の下を読んでいて、『川は形を変えてはいないが、常に新しい水が流れている云々…』のくだりにいたく感心した。

それから川を見る時は流れをじっと見るようになった。とても印象深い一節だ。

 

こんな出会いがまたあるだろうか。

 

 

 


健康競争

2012-10-14 23:32:28 | 健康

先日、久しぶりにジムへ行きました。週に3回程度は通いたい、といつも思っているのに、意志が弱いのかちっともいけません。

10時半ごろ受付に行って、びっくり。アーリーチェックインと書いたプラカードの後ろにずらっと並んでいる列。

私はその列には並ばずに、普通にチェックインを済ませられました。(よかったです)

久しぶりにランニングマシンで走ろうと思い、行ってみると、マシンが新しくなっていて、びっくり。

今まで30分までしか使えなかったのに、そのマシンは60分までOK。しかも、色々な入力項目やメニューが増えていて、実際に使い始めるまで、なんだかごたごた。

走り始めると結構快適で、ゆっくりとしたスピードでジョギングを楽しんだ。

そして、もうすぐ終わりかな、と思った頃、周りを周回しているおじぃさん(すんません)から、突然大声で、「あんた、もう時間過ぎてるやろ。待ってる人いるで。」と怒鳴られた。いやぁ、始めごたごたしていたから30分のつもりが35分くらいになってたんやわ。

それで、「すみません」ととりあえず謝り、クールダウンもそこそこに予約ボードに戻ってみると、さっきのおじぃさんのお友達と思しき方が、本当に待ってらした!! それで、「遅くなってごめんなさい、すみません」とまた、そこでも平謝り…

ひェ~、2~3分予約時間を延長しただけなのに、なんでェ~怒られんの~ と思いながら、ヨガクラスのスタジオに行ってみると、

ありゃァ~、「本日は定員に達しました」と言って「満員」のプラカードを持っているジムのお姉さんの困ったような顔。

まあ、しょうがない、スタジオ前の廊下に待っている人があふれかえっている。これはどう見たってスタジオに入れそうにないし~

それで、その他の色々なマシンを使うことにしましたが、やはりこれも人でいっぱい。空いている場所を探して、ジプシーのようにさまよい、幾つかマシンをしてたら、そろそろ帰ろうと思い、ロッカーに戻りました。

心配したお風呂はいっぱいではなく、ゆっくりと入れました。あー、やれやれ。

それから帰ろうと、いそいそとシューズロッカーまで行こうとして廊下を曲がった途端、向こうからやってきたおばぁさん(ごめんなさい)と鉢合わせ。

そしたら突然 「右側通行!!」と一喝されてしまいました。

あー、ごめんなさい、とまたここでも平謝り…

団塊の世代の方が一斉にジムに来られるようになったのでしょうか。

あの世代は、昔からすごい競争にもまれ、鍛えられている方々。本当に頭が下がります。

ふぅ、ジム通いもこれからちょっくらしんどいかも… ね。

どうしたらええんやろ。

 

 

 


反響

2012-10-05 20:00:00 | 英語(通訳/翻訳)

セミナーの反響は結構ありました。

知り合いからメールをもらったり、外でばったり会うとどう?と聞かれたり。知らない人でも「もしかして、セミナーに出られた方でしょうか?」などと言われる。

正直、嬉しいです。

今まであまり知られていなかったので、結構皆関心があるんだなあ、と。

やっぱり外人が病気になったら、その人たちと日々接している人間が一番困るんだよね。だから、皆必要性は認識してますね。

うまく制度が整っていくといいですが、どうでしょうか。

 

 

 


セミナー

2012-10-01 20:00:00 | 英語(通訳/翻訳)

昨日は台風が来て、セミナーの開催が危ぶまれた。朝の時点ではそうでもなかったので、キャンセルせずにすることになったが、実際に開催時点では暴風雨で参加人数も少なくなるだろうと予想された。

でも、キャンセルした人は案外少なく30人以上の人が集まった。

昨日はセミナーで話をする方。いつも聞く方だったが、今回は話す方で準備に時間を費やした。

内容は経験談だったので難しくはなく、これまでのことを20分程度にまとめて発表すること。

私の前に講演された先生の話は内容も深く、聞いていて大変ためになった。医療通訳の分野はこれからだと思う。制度面での整備がこれから。それになかなか進まないだろうと言う予測には、少し暗くなったけど。

また、医療観光いわゆる検査と観光を一体にしたものについては、ロシア語と中国語で話が進行中だそうだ。英語では新興国で行われていることのよう。

それに、先生がおられる病院や昨日話した医療通訳とは少し分野が違いますね、という共通認識でした。