公開されたら1番に見に行こうと予定を入れていた日に行けなくなってしまい、その後見そびれていた「さくらん」やっと見てきました。
前世『花魁』だったことがあるらしい?私としてはこの手のものはなぜか心惹かれる・・・・というのも本当だけど、今回は演出家、蜷川幸雄の娘で、世界的フォトグラファの蜷川実花の初監督作品(しかも舞台が遊郭)とあってとても楽しみにしていました。
映像は期待通り!どこを切り取ってもポストカードにできそうなくらいの美しいさ。主演の土屋アンナの日本人離れした、なおかつ現代的な顔立ちが蜷川実花の作り出した原色の「遊郭」とピッタリ。椎名林檎の曲もこれまたピッタリ。個性的な女3人が作り出した世界はなんともいえず素敵でした。
遊女であろうと淑女であろうと、「あなたを殺して、私も死にたい」・・・・女はいつもそんな風に愛してしまうんですね・・・・そんなことないですか?私はそうなんだけど・・・・
エロティックな場面ばかりが注目されがちだけど、私にはとても優しさを感じさせる映画でした。彼女達の人間性がにじみ出てしまうのかな。「さくらん」を見てこんな感想ないかもね。
季節で言ったら「春」の映画。「春」であってほしい映画。
個人的には好きな映画でした。
前世で花魁だったこと、ホントにあるかも・・・・
P.S フラワーコーディネーターとしては床の間に飾られている花々に注目して欲しい、花だけ追ってみてもかなり意味深だし、見ごたえ充分です☆