2週間前急なお誘いを受けて、「ロートレック展」を見に行きました。
5年前パリのムーランルージュで見た時のこと、7年越しの想いが叶ってパリにお花の勉強に行ったときの気持ちを思い出しました。
先週、本棚にあった「宇野千代」の本を何の気なしに手にとってぱらぱらとページをめくると、赤で引いた線の下に5年前の日付が入っているのを見つけ、また5年前に心が飛びました。
パリ行きから始まったこの5年、翌年の教室の作品展、短歌集の出版、瑠璃としての恵比寿での個展、ラジオ番組での「恋する花たち」のスタートと与えられることを真面目にこなしてきたという感じです。自分から求めたのではないのに向こうから場が与えられるというのはとても意味のあることと感じてきました。
今年になってとても「現実的」なことで忙しくなり、毎日に流されそうになっている時につづけて5年前に引き戻されるのも、何かのメッセージでしょう。
日付が書かれていた宇野千代の本の一文は
「私たちは何事をするにも、私たちがそれに対して、一番最初に感じたことを思い出しましょう」
パリに行く時、自分がフラワーアレンジメントの教室を始めた時の情熱を忘れないようにと考えていたのでしょうか・・・・
今朝、レッスンで使う薔薇を少し余らせて別の花瓶に移しておいたら、水が下がって下を向いてしまいました。
あわてて切り戻し、深い水につけてあげたら、みるみるうちに生き返り、本当に美しく咲いてくれました。今は部屋中が薔薇の香りでうっとりするくらいです。
「忙しい」という字は心を亡くすと書きますよね。
もし夕方までその薔薇をおいておいたら、つぼみのまま終わるところでした。
どんなに美しく咲く薔薇でも、ちゃんと見ててあげて、ちゃんとお水をやらなければ、せっかくの美しさ(持って生まれた才能)を花咲かせることなく終わってしまいます。
自分のことも、自分の近くにいる人のことも、ちゃんと見ててあげなくちゃ咲くものも咲かない。
人生の新学期を前にして、
これからの5年をどう生きるの?
ちゃんと自分を見つめてあげれば、こんなに美しい花が咲くよ・・・・
そんなメッセージが届けられているのかもしれませんね。
*写真は甦った薔薇が今まさに開くところ☆