かえるP『海底のヤギ』

あちこちの稽古場を転々としての稽古は今日で終了。明日から劇場入り。そして木曜からいよいよ本番です。

「これでいい」という事はひとつもなくて、「これでいく」と決めたとこから作業が始まる。次から次へと不安が生まれるけど、不安の数だけ確信が強くなり、みえてくる景色がハッキリしてくる。まだまだ作業は終わらないし、終われない。終わる事なんてない。

「やったつもり」になってはいけない。自分、共演者、お客さん、会場の隅々までを意識するのはもちろんのこと、その日の天候、気温や湿度、会場に向かうまでに見たもの、触れたもの、聞いた音、交わした会話。そういうものが、全て作品になる。でも「意識しよう」と思うと、頭も体も心も、カチカチになっちゃうんだよね。「こうすればいい」なんて事はわかんない。ただただ、明日から劇場入りして、木曜から本番。仕事は少しの間お休みをいただいて、あの人この人に観に来てほしいなぁ、とか考えて、ご飯を食べてKATO'Sキッチンで飲んだくれて、寝て起きて、劇場に行くんだな。ただただ、日常。ただただ、それだけ。とにかく、それだけ。

かえるP、ぜひぜひ、観に来てほしいです。「さくらWORKS」という独特な空間で、かえるPを感じてほしい。ぜひぜひ、さくらWORKSでお会いしたい。

詳細
http://kaeruppp.weebly.com/next.html

ご予約はこちらから
http://ticket.corich.jp/apply/52184/006/

選択

舞台本番とは言え、仕事を休む事は、生徒たちや他の先生方に対して、非常に申し訳ないと思う。とは言え自分で選んだ事なので、後ろめたさは忘れて舞台に集中しなければならない。

後ろめたさは忘れても、やるべき事は忘れてはいけない。本番までにやらなきゃいけない仕事がなかなかにヘヴィーだ。。ガガガ、、ガッツ。。

本日、仕事のお休みをいただく事をある先生に伝えに行ったところ、野球部の顧問をされているらしく、校庭にいるとのこと。

俺は高校時代、部活動は一切やらずに、何となく悶々と過ごしてきた。その時の何かを取り戻すかのように、もしかしたら今、いろいろ表現活動に打ち込んでいるのかもしれない。今の高校生に対して、「絶対に部活動をやった方がいい！」と言うつもりはひとつもない。もちろん部活動に励むことはとても良いことだと思う。だけど、部活以外に何か打ち込めるものがあるのなら、別に部活にこだわる必要はない。
そして、何も打ち込めるものが無く悶々としている子だって、絶対にその悶々としている時間は無駄ではない。俺自身がそういう高校生だったので、そういう時間があって、今こうしてワチャワチャした生活を送っている。
もちろん俺くらいの年齢になれば、たいていは仕事も落ち着いて、それなりの地位になり、家庭をもったりしているのだと思うが、ひとつも落ち着かず、いつだってフワフワしたところにいる俺は、親不孝者だとは思うが、やりたい事とか、もうちょい続けたい事とか、30歳になってようやく見えてきた気がした。まだ、もうちょいフワフワして、そのフワフワしたものをガチっと固めたいと思う。
だからまぁ、10代20代では、そうそう自分がやりたい事なんか見つからないのかもなと思ったりする。見つかる人ももちろんいるけど、見つからないからダメだと思うことも無いんだなと。それで楽観的になるのもまたその人の選択肢なので否定はしない。

まぁ、何をどう選択しても、結局はその人の人生だから、良い悪いとかじゃないんだなと。自分の選択に自信と責任を持つことですかね。簡単なことじゃないですけどね。こんな事を言ってて、明日になったらガラリと考えが変わっているかもしれない。でも今はとにかくこう思う。

そんな事を思いながら校庭へ行くと、先生は厳しい様子でノックをされていた。

「おらおらそんなのも取れねえのか！！」

さすが、普段の様子とは違う。。そこで先生にいろいろ伝えるべきことを伝える。帰り際、ちょいとノックの様子を見ていたら、ノックのほとんどがホームランだった。。そりゃ、取れねえよなぁ、と思った。



そんな本日のKATO'Sキッチン。普通の焼きそばに麻婆豆腐をかけてみた。これまたうまうまでした。新メニューに決定。

どこまでも、しんどく

本日の稽古場、某地区会館だったんだけど、２階で稽古をしていたら、３階では井黒君が出演する団体が稽古していた。なんとミラクル。なので稽古後はみんなで飲みに行こうぜ！！なんていう、アメリカンな社交性はなかなか持ち合わせているものでもないし、そんな余裕もないので、普通に帰宅。

ありがたい事に、このところ、いろんな方々の作品に出させていただいているけども、自分の一番の課題が、こうも毎回毎回明確に違うものかと。非常にしんどいけども、ありがたいです。しんどいけどね。。楽しようと思えば出来ちゃうけども、どこまでもしんどく、「ああああやりたくないいいい」というまで、行こう。

そんな本日のKATO’Sキッチンはマーボー焼きそば。最近はマーボーにハマっております。

ブス会＊

ブス会＊『男たらし』観劇。

ブス会の主宰であり、作・演出のペヤンヌマキさん、彼女の演出する舞台に、去年、ちょろっとお手伝いで関わらせていただいた事があり、その時も思ったけど、照明の当て方がとても印象的だなぁ、と。そして、今回見て改めて思ったのが、とてもとても丁寧だなぁ、と。ぬかりなく、どこまでも丁寧。すごくすごく丁寧で、その丁寧さが、時として、ギュオン！！とはみ出す瞬間があったりして。でも、丁寧、神経質、それでいて無神経、みたいな、すごくすごく、ステキだった。

美術も、シンプルではあるけど、シンプルなだけに薄い感じになりがちなのに、そうはならず、ソファの向き一つ、勝手な印象だけど、とてもステキだった。照明だけじゃなく音響もね、選曲もステキだし、意図していたかどうかはわからないけど、場転で流れる曲の音量がわりと大きめだったりするのも、すごくよかった。

役者一人一人もすごい素敵だったしね。チカさんのたらしっぷりも、男子陣の勝手にたらされっぷりも、とてもとても良かった。

ブス会＊、すごくすごく、刺激いただきました。心動かされました。何度も観たい！！という気持ちと、二度と観たくない！！という気持ちのせめぎあい。。でも、すごくすごく、ステキだった。。久々にペヤンヌさんやチカさんに会えたのもうれしかったぁ。ブス会＊、次回も絶対に観に行くし、大好きだなって、結局はそう思ったのでした。