さて、前回の日記の続きである。先輩である太陽さんと二人、さえない男らが肩を並べて下北で酒を飲み、酔っ払って店を出るも、悶々マックスでそのまま帰れず、どうしても女性とお近づきになりたい。もっと言えば女性といちゃこきたい、という、そういう欲望で持って下北をフラフラしているわけである。まぁ、これを読んで世の女性らは「最低…」と思うだろうが、こちとら「思わば思え!!!!」てなもんである。俺らもう、カツカツなのである。崖っぷちなのである。火サスなのである。最近、もはや需要がないのであろうカセット式ウォークマンの販売が中止されたようだが、こっちも「俺販売中止!!」っつって、去勢しようかっつう勢いなのである。そんな男が「女性といちゃこきたい!!」と言うのは、しごく当然な事と言えよう。
さてさて、太陽さんに連れられて、「水タバコ」を吸わせてくれるという店に行くことになった。言っておくが俺はタバコは吸わない。二十歳そこそこの頃は、カッコつけだけで吸っていた時期もあるが、いくら吸っても全然美味しいと感じないのでやめた。だが「水タバコ」と言われた時は「いや、タバコは吸わないんで…」などとは当然言ってられない状況である。「水タバコ」とはいかなるものなのか…いや、いかなるものだろうが、正直そんな事はどうでもいい。俺の目的はただ一つだ。もはや止まらない。映画「スピード」みたいな感じで今俺はアクセルをゆるめたら爆発する!!という勢いで店へ向かう。そしてその店の前まで来て、思い切りブレーキを踏んだ。
な、なにこの店??
ものっっっっすごく狭い空間で、壁際に低いソファが並べられ、数名の客が肩寄せ合って水タバコを吸いながら楽しげに語らっている。一目見ただけで「一見さんお断り」的な空気がガンガン流れる店である。ためらいつつも何とか踏みこむ。太陽さんと俺はそれぞれ水タバコと酒を注文してソファに腰掛ける。とりあえず落ち着いて店内を観察。改めて観察するほど広くもないが、まず目の前のソファには4人の男女(男2、女2)。明らかに2組のカップルだ。そして俺の一席空けた隣には、一人でパソコンをいじっている女性。「ここか!!」と思うも、どうやら店員さんの彼女のよう。あぁ~~~~~。。一気に気持ちがしぼむ。仕方ないので、その店の雰囲気と水タバコを楽しむ事に。ま、本来そういう店だろうからね。水タバコとは、人の腰くらいの高さで、中に水が入った燭台のよう物からホース状のものがつながっており、その先を口に咥えて吸うのだが、その際、燭台みたいなものの上にアルミをかぶせたカップを刺して、さらにそのアルミの上に焼けた炭を乗せるのだ。おそらくそのカップの中にタバコの葉が入っているのだろう。俺は「レモン&シナモン」を注文した。
太陽さんは2度目だが俺は初めて。初めての俺にとってはとにもかくにも「狂ってますね…」という言葉しか出てこない。。や、当然良い意味だけどね。狂ってて面白い店です。で、慣れない水タバコをぷかぷかしていたら、イケメンの外人が一人でやってきて、俺のすぐ隣に腰かけた。特に気にせずぷかぷかしていた。俺は不慣れなため、周りの人に比べて煙が全然出ない。「煙が出ないなぁ」とつぶやくと、その外人が「炭が足りないんですよ」とポツリ。
え??
その外人はすかさず店員に「こちらのお二人の炭を交換してください」と言う。外人は慣れた感じでホース状の物の先を咥え、水をブクブクさせて大量の煙を吐き、煙でキレイな輪っかなどを作っている。「こ、こやつ…」と、すかさずその外人に「モテ」の力を感じる。その流れで、何となくその外人とちょこちょこお話をする。そしたらその外人が、大使館で研修中だとか、自分はノルウェーとチェコのハーフだとか、こういう場でいろんな人とコミュニケーションを取るのも日本語の勉強の一環だとか、さらに日本語の単語帳出したりだとか、そんでまだ23歳だとか、なんか、もうとんでもねえ奴なわけですわ。勉強の一環とは言え、ほぼ日本語ペラペラだし、当然のごとく英語も出来て、さらにフランス語まで出来てっつう、もしかしたらもっと語学堪能なのかもしれんが、それ以上突っ込めなかったよ。日本語すらおぼつかない自分が情けなくて。「女子といちゃこきたい!!」と言って入った水タバコバーみたいな店だったが、イケメンの外人男性と話して、壮絶な自信喪失に襲われるという、まさかの結果になってしまった。。「尖閣諸島」やら「北方領土」やら言ってくる外人に対して、もはや上手い対応も出来ず、ただただ水タバコをぷかぷかさせるしかできない。あげく、ぷかぷかさせすぎて気持ち悪くなるという最低な結果に。普段タバコ吸わないんだから当然の結果である。。そして、外人に別れを告げて店を出ると、俺らと入れ替わりに、若い女性の二人組が店に入ってきた。
嘘だ!!!!!!!!!!!!!!!!
本当である。まさか再び店に戻るわけにもいかず、「俺らは、こういう星の下に生まれたんだよ…」という太陽さんの言葉に手を引かれるようにして店を去る。そしてコンビニで酒とつまみを買い、太陽さんの部屋へ。なぜか大量にそうめんを茹でて、ひたすらそうめんをチュルチュルすする。そして
「なんで俺らはモテないんだ!!」となって、俺が「韓国っすよ。俺はきっと韓国行けばモテるんすよ!!」と、もはや救いようのない会話を延々繰り広げることとなる。
「きっと俺、韓国顔なんすよ!!」
「マジかぁ。じゃあ俺はどこ行けばいいかなぁ」
「韓国っすよ。韓国行けば間違いないっすよ!!」
「マジで?俺も韓国?」
「間違いないっすよ。間違いないっすよ。」
「中国とかもいいんじゃない?」
「中国っすよ。中国もいいっすよ!!」
「ま、どこでもいいんだね」
「ど、だ、、っすよ!!!!!」
とりあえず俺ら、地獄に落ちるなぁ。。そんな地獄行きの二人の夜は、虚しくも静かに更けて行くのだった。。
さてさて、太陽さんに連れられて、「水タバコ」を吸わせてくれるという店に行くことになった。言っておくが俺はタバコは吸わない。二十歳そこそこの頃は、カッコつけだけで吸っていた時期もあるが、いくら吸っても全然美味しいと感じないのでやめた。だが「水タバコ」と言われた時は「いや、タバコは吸わないんで…」などとは当然言ってられない状況である。「水タバコ」とはいかなるものなのか…いや、いかなるものだろうが、正直そんな事はどうでもいい。俺の目的はただ一つだ。もはや止まらない。映画「スピード」みたいな感じで今俺はアクセルをゆるめたら爆発する!!という勢いで店へ向かう。そしてその店の前まで来て、思い切りブレーキを踏んだ。
な、なにこの店??
ものっっっっすごく狭い空間で、壁際に低いソファが並べられ、数名の客が肩寄せ合って水タバコを吸いながら楽しげに語らっている。一目見ただけで「一見さんお断り」的な空気がガンガン流れる店である。ためらいつつも何とか踏みこむ。太陽さんと俺はそれぞれ水タバコと酒を注文してソファに腰掛ける。とりあえず落ち着いて店内を観察。改めて観察するほど広くもないが、まず目の前のソファには4人の男女(男2、女2)。明らかに2組のカップルだ。そして俺の一席空けた隣には、一人でパソコンをいじっている女性。「ここか!!」と思うも、どうやら店員さんの彼女のよう。あぁ~~~~~。。一気に気持ちがしぼむ。仕方ないので、その店の雰囲気と水タバコを楽しむ事に。ま、本来そういう店だろうからね。水タバコとは、人の腰くらいの高さで、中に水が入った燭台のよう物からホース状のものがつながっており、その先を口に咥えて吸うのだが、その際、燭台みたいなものの上にアルミをかぶせたカップを刺して、さらにそのアルミの上に焼けた炭を乗せるのだ。おそらくそのカップの中にタバコの葉が入っているのだろう。俺は「レモン&シナモン」を注文した。
太陽さんは2度目だが俺は初めて。初めての俺にとってはとにもかくにも「狂ってますね…」という言葉しか出てこない。。や、当然良い意味だけどね。狂ってて面白い店です。で、慣れない水タバコをぷかぷかしていたら、イケメンの外人が一人でやってきて、俺のすぐ隣に腰かけた。特に気にせずぷかぷかしていた。俺は不慣れなため、周りの人に比べて煙が全然出ない。「煙が出ないなぁ」とつぶやくと、その外人が「炭が足りないんですよ」とポツリ。
え??
その外人はすかさず店員に「こちらのお二人の炭を交換してください」と言う。外人は慣れた感じでホース状の物の先を咥え、水をブクブクさせて大量の煙を吐き、煙でキレイな輪っかなどを作っている。「こ、こやつ…」と、すかさずその外人に「モテ」の力を感じる。その流れで、何となくその外人とちょこちょこお話をする。そしたらその外人が、大使館で研修中だとか、自分はノルウェーとチェコのハーフだとか、こういう場でいろんな人とコミュニケーションを取るのも日本語の勉強の一環だとか、さらに日本語の単語帳出したりだとか、そんでまだ23歳だとか、なんか、もうとんでもねえ奴なわけですわ。勉強の一環とは言え、ほぼ日本語ペラペラだし、当然のごとく英語も出来て、さらにフランス語まで出来てっつう、もしかしたらもっと語学堪能なのかもしれんが、それ以上突っ込めなかったよ。日本語すらおぼつかない自分が情けなくて。「女子といちゃこきたい!!」と言って入った水タバコバーみたいな店だったが、イケメンの外人男性と話して、壮絶な自信喪失に襲われるという、まさかの結果になってしまった。。「尖閣諸島」やら「北方領土」やら言ってくる外人に対して、もはや上手い対応も出来ず、ただただ水タバコをぷかぷかさせるしかできない。あげく、ぷかぷかさせすぎて気持ち悪くなるという最低な結果に。普段タバコ吸わないんだから当然の結果である。。そして、外人に別れを告げて店を出ると、俺らと入れ替わりに、若い女性の二人組が店に入ってきた。
嘘だ!!!!!!!!!!!!!!!!
本当である。まさか再び店に戻るわけにもいかず、「俺らは、こういう星の下に生まれたんだよ…」という太陽さんの言葉に手を引かれるようにして店を去る。そしてコンビニで酒とつまみを買い、太陽さんの部屋へ。なぜか大量にそうめんを茹でて、ひたすらそうめんをチュルチュルすする。そして
「なんで俺らはモテないんだ!!」となって、俺が「韓国っすよ。俺はきっと韓国行けばモテるんすよ!!」と、もはや救いようのない会話を延々繰り広げることとなる。
「きっと俺、韓国顔なんすよ!!」
「マジかぁ。じゃあ俺はどこ行けばいいかなぁ」
「韓国っすよ。韓国行けば間違いないっすよ!!」
「マジで?俺も韓国?」
「間違いないっすよ。間違いないっすよ。」
「中国とかもいいんじゃない?」
「中国っすよ。中国もいいっすよ!!」
「ま、どこでもいいんだね」
「ど、だ、、っすよ!!!!!」
とりあえず俺ら、地獄に落ちるなぁ。。そんな地獄行きの二人の夜は、虚しくも静かに更けて行くのだった。。
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