酔いどれ反省会

反省出来ない人の反省文

どじょうを飼う〜前編〜

2023年05月06日 22時22分11秒 | 日記
昨年の9月か10月か、細かいところは覚えていないが、一人暮らしの我が家で「どじょう」を飼うことになった。もちろん嫌々ではなく、自らすすんでという形で。

3匹。

何か「生き物を飼う」という経験は初めて。興味はあった。なので「どじょう、いる?」と訊かれ「欲しいです」と答えてしまった。

元来、極度の面倒くさがりな自分なので、生き物を飼うなんて、あれこれ用意しなきゃで無理!!と思っていたが、こと「どじょう」や「めだか」などは、ぶくぶくする濾過装置など必要なく、ただ水槽に水をはればOKということで、飼ってみることにした。

とは言え、水槽に水をはるだけではどじょうも可哀想なので、砂を敷き、切り株やら水草やらで装飾する。

どじょうは、勢い余って水槽から飛び出てしまうこともあるため、水槽の蓋は必須とのこと。このどじょうをもらう時も、「本当なら4匹いたんだけど、1匹は水槽から飛び出て死んじゃってた」と。

蓋をつけ、水槽内の装飾も施して、いざ、おっさん一人、どじょう3匹の暮らしがスタート。

新生活が始まり、すぐに思ったのが「水、すぐ汚れるじゃん…」ということだ。

濾過装置を入れていないので、そりゃ汚れるな、という話なのだが、とにかく初心者の僕なので、月に1、2回程度水を換えればいいのかな、とか思っていた。

それが3、4日でなかなかの汚れ具合。1週間など経とうものなら「今や地球は大気も汚染され、特殊なマスクがないと生きていけない世界になってしまった」というSFのような、それくらい汚れている。もはやどじょうがよく見えない。

なので、週に1、2回は水槽の水を入れ替えている。

それも、どじょうを網ですくって、小さい、水をはった虫かごに移し、それから汚れた水を手桶でバケツに掬い入れ、それを風呂場に流し、バケツに新たな水を入れて水槽に入れる。それでもまだ砂の中の汚れが出てくるので、さらに水をすくって捨てて新たに入れる、というのを数回繰り返し、装飾品もセットし直してから、どじょうを戻す…というのを、週に1、2回やるのだ。

これ、、めんどくせーーーーーーーー!!!!!!!

でも「生き物を飼う」ってこういうことなのか。わからないけど、とりあえずこんな感じで数ヶ月を過ごしていた。

大学卒業まで実家暮らしで、卒業後20年近く1人で暮らしてきて、自分の生活空間に、自分以外に動いているものがあるという不思議。それは確かに新鮮で、ワクワクするものではある。

濁った水の中でも激しく泳ぎ回るどじょうを見て、「たくましいなぁ」と思うと同時に、「これ…大丈夫…?」とも思う。

激しく左右に泳ぎ回りながら、度々水面に一瞬顔を出したりする。

この様子を動画で撮影し、Twitterにあげたら

「それ、水中の酸素濃度が低いのでは?」
「濾過装置入れた方がいいよ!」

との助言をいただく。薄々、激しく動くのは快適ということではないような…とは思っていた。

家族の住環境を整えることは絶対に必要なので、ケチくさいことは言ってられない。

すぐに濾過装置を購入。そして、生の水草だと、だんだん腐ってきて、水の汚れにもつながると思い、水草もレプリカに変更。下に敷いていた白砂も、糞などの汚れも目立つため、砂利に変えた。

うん、濾過装置のおかげで、水の汚れも抑えられるし、水中の酸素濃度も保てるだろう。レプリカの水草は色褪せはないし、どじょうの隠れ場所としても良いだろう。

濾過装置、常にぶくぶくしているので、冷蔵庫の他に、常に電気代がかかっていると、ドケチな自分は思ってしまうが、それが生き物を飼うってことだし、それなりの責任は感じているつもりだ。できるだけ快適に過ごして欲しいと思っている。

でもここまで揃えたんだから、きっと快適なはずだろう。そう思っていた。

どじょうの住環境を「快適だろう」と整えた3日後、3匹のうち、1匹が死んだ。
コメント
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