酔いどれ反省会

反省出来ない人の反省文

2020/2/5(水)晴れ

2020年02月05日 22時38分11秒 | 日記
職場にて

子供に対して「こういう事も難しいのか!」と新たな発見をしたとき、

子供は、「出来ない」という事が嫌なのか、また新たにやらなきゃいけない課題が増える、、という気持ちからなのか、うんざりするような表情を見せる事が多い。

大人としては、子供に対しての新たな課題を見つけることは、その子がより成長できるポイントを見つけたという事で、言い方が難しいが、興味深い発見だと、ある意味面白いと思ったりする。

でも、今まで気にしないで生きてきたことを、突然「これが出来ない!」と突き付けられることは、子供にとっては面白くないだろう。

なんの役に立つのかもわからない、、というか、「役に立つ」とイメージすることすら難しいのかもしれない。

「遠い」「近い」「大きい」「小さい」「距離感」「整理」「段取り」などなど、これらのあちこちが抜けてたりする。

「遠いものは小さく見えて、近いものは大きく見える」という事がわからない。小さいものはいくら近くても小さいし、大きいものはいくら離れても大きい。

身長が180cmの人と、140cmの人がいて、180cmの人が10メートル離れた位置に立ち、140cmの人がどーーーんと目の前に立った状態で、「どっちが大きく見える?」と訊いても、

「え、180cmの人の方が大きいじゃん」という感じ。想像力というか、「例える」という力が欠けているのかもしれない。そういう事を知るのが面白い。例える想像力がないと、未経験の事に対しては想像できず、人の気持ちを考えられないこともあるだろう。

「出来ない」事はもちろん悪い事じゃないが、「出来ない事をもっと楽しんで」と言ってみたところで、子供にそれは難しい、、、と言うか、大人にだって難しい。

自分がまったく必要と感じていないことに対して「お前はこれが出来ない」と、急に突き付けられて、「でも出来ない事を楽しんで!」とか言われても、興味ないし、必要性を感じないし、、、は???ってなものだろう。

大人だって、例えば、急に超難しい数学の問題を出されて「お前はこれが出来ない」と言われた、と想像してください。「でも出来ない事を楽しんで!」と言われても、「は?知らねーし!!」となるでしょう。

それくらいの感じだと思うんだよなー。知らないことを想像する、という難しさ。

もちろん、そういう子は、欠けているところばかりじゃなく、ずば抜けて記憶力、集中力だったりが長けている、という場合もある。

集中するのはいいけど、他を無視してしまうのはいかがなものか。そこの匙加減をどうするか。

その長けている部分を伸ばしてあげたいという気持ちもあるが、足りないところを伸ばしてあげたい気持ちもある。

どちらも伸ばしてあげる方法もあるんだろうけど、非常に難しく、とてつもなく時間がかかるだろう。

高校の3年間などでは、どうしたって足りるはずがない。

だから、どういう方針で行くかは、教員と保護者が話し合って決めていくことなんだろう。

僕は、講師なのでそこまで深くは関われないが、決められた方針に従って、僕なりに考えていく。

時には勝手に、「こういうのはどうなんだろう」と実験的にやったりする。もちろん、ちょっとした事だけど。

僕には、この仕事は、これくらいの距離感がちょうどいいと思っている。

これ以上、子供たちのあれこれを背負えない。

自分自身のあれこれも背負えていないのに、他人のあれこれを背負えるはずがない。

アラフォーだというのにいつまでもクソガキで、職場の子供たちとともに成長出来ればと、

日々の仕事や、自分のあれこれの活動を、日々、模索している。
コメント
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