先月、あるダンス公演に出演させて頂き、その公演は東京と大阪で行われた。
大阪での公演も全て終わり、打ち上げも終わって、宿泊先のリビングみたいな場所で数名で朝まで飲む。今回はダンスの舞台だったが、そこで「加藤くんは役者っぽいよな」という話になった。そして「加藤くんは見た目普通っぽいから、ものすごい変質者の役とか良さそうだよね」と言う。「っぽい」と言うか、俺は普通である。「見た目」っつうかもう、何から何まで普通の人間である。「普通である」という事にかけては誰にも負ける気がしない俺である。そう言う自分にコンプレックスがある俺は、「個性的でありたい!!!!」と思うあまり、「なんか、変な髪形とかにしたいなぁ…」と思うのに、「だけど仕事に支障ありそうだなぁ…」とか考えてしまい、1500円カットの美容室で、「まぁ、適当に短くしてください」という、普通以上の普通人間になってしまうのだ。そんな俺なので、常に何かしらの刺激を求めてしまうのだろうか、「自分の知らない世界」というものに対して、異様なほどに興味を持ってしまう。そんな話をしていたら、映像のSさんが、
「じゃあ、加藤くんの、去年一年間での一番の刺激はなに?」
と言うので、俺は迷わず「SMっすね!!」と答える。もちろんそういうお店に行ったわけではなく、この日記でも何度か書いたけど『毒蟲』というフェティッシュ系のイベントを去年初めて見て、どえらい衝撃を受けた、と言う話をそこでした。一時期「きみは毒蟲の宣伝部長なの?」と言うほどに、いろんな場所でその話をしていた俺だが、その話をするとたいていの人は「え~…」と引いてしまう。が、今回は違う。その映像のSさんは、メチャクチャカッコいい映像を作って下さる方で、今回の舞台も、Sさんの映像には小便ちびれるほどの刺激を受けた。そんな俺の話を聞いたSさんは、淡々と
「あー、俺もそういうフェティッシュ系のイベントで映像作ったりするよ。そういう時は、だいたい裏ビデオのネタだけで映像作るけど」
と言う。あんなにスタイリッシュでカッコいい映像を作るSさん。子供向けのワークショップなどもやると言うSさん。すごいなぁ…という言葉しか出てこない。だけどホントそうありたいよ。「どこでもいけるぜ」みたいな。ホントかっちょいいなぁ。。すると、舞台監督のRさんが
「なんだ、かとちゃん、そういうの好きか?」
と言う。「はい!!」と答えると、どうやらRさんは、そういうイベントでも舞台監督をやる事があるらしく、そのイベントのお話をして頂いた。「サスペンションフックを肌に刺して吊られる」なんて普通におっしゃるので、あ~こりゃこりゃ、と思っていたら、Rさんの口から、ちょっと瞬時には理解しかねる言葉が発せられた。
「ゲロオーケストラってのがあってね」
ん???????????????
え、っと、え????ゲロ?????オケ、なに、どゆこと??????
という当然のパニック状態に陥る。詳しくお話を伺うと、「数名の女の子が延々とゲロを吐く」というパフォーマンスらしい。。。
えええええええええええええええええええええええええええええええええ…
出てこないでしょ。正直「ええええええええ」しか出てこないでしょ。すると隣にいたダンサーのKさんが「え、Rさん、その舞台監督だったんすか!!!!!」と言うじゃないですか。し、知ってんのか…と思ったら、これまた信じられん事をダンサー・Kさんが言う。
「俺、それに出ましたよ!!!!!!!!!!!」
わあああああああああああ!!!!!!!!!!!!
「数名の女の子」って言ってたじゃないか!!!!!が、よくよく話を聞いたら、どうやら女子が集まらなかったらしく、男性のKさんが女装をして出演したらしい。Kさんはさらに言う。
「それに俺とPが出てたんすよ!!!!!!!!!!!!」
そのPさんってのが、今回のダンス公演にダンサーとして出演して、衣装も担当した女の子ね。Rさんは「あー!!!!!あの時のあれ、お前らか!!!!!」なんつってね。
カ オ ス
Kさんの話によると、「ようわからんけど、会場に着くなり、いきなり延々と食べ物を食べさせられて、どぎつい色の水を大量に飲まされた…」と言う事らしい。そして、「本番!!!!」っつって、口に指を突っ込んで、延々とゲロを吐き続けるって言う。。。チョロッとしか出ないと、観客は「なんだよ…」みたいになり、げえええええええ!!!!!!となると、「うぉぉぉぉおおおおおお!!!!!」と異様な盛り上がりを見せると言う信じられんパフォーマンスである。まだまだ俺の知らない世界があります。すごいです、世界。。。
公演も全て終わり、この時点でもう朝の5時になろうと言う時間だったのだが、これからノンストップな1日が始まろうとしていたのであった…
つづく
大阪での公演も全て終わり、打ち上げも終わって、宿泊先のリビングみたいな場所で数名で朝まで飲む。今回はダンスの舞台だったが、そこで「加藤くんは役者っぽいよな」という話になった。そして「加藤くんは見た目普通っぽいから、ものすごい変質者の役とか良さそうだよね」と言う。「っぽい」と言うか、俺は普通である。「見た目」っつうかもう、何から何まで普通の人間である。「普通である」という事にかけては誰にも負ける気がしない俺である。そう言う自分にコンプレックスがある俺は、「個性的でありたい!!!!」と思うあまり、「なんか、変な髪形とかにしたいなぁ…」と思うのに、「だけど仕事に支障ありそうだなぁ…」とか考えてしまい、1500円カットの美容室で、「まぁ、適当に短くしてください」という、普通以上の普通人間になってしまうのだ。そんな俺なので、常に何かしらの刺激を求めてしまうのだろうか、「自分の知らない世界」というものに対して、異様なほどに興味を持ってしまう。そんな話をしていたら、映像のSさんが、
「じゃあ、加藤くんの、去年一年間での一番の刺激はなに?」
と言うので、俺は迷わず「SMっすね!!」と答える。もちろんそういうお店に行ったわけではなく、この日記でも何度か書いたけど『毒蟲』というフェティッシュ系のイベントを去年初めて見て、どえらい衝撃を受けた、と言う話をそこでした。一時期「きみは毒蟲の宣伝部長なの?」と言うほどに、いろんな場所でその話をしていた俺だが、その話をするとたいていの人は「え~…」と引いてしまう。が、今回は違う。その映像のSさんは、メチャクチャカッコいい映像を作って下さる方で、今回の舞台も、Sさんの映像には小便ちびれるほどの刺激を受けた。そんな俺の話を聞いたSさんは、淡々と
「あー、俺もそういうフェティッシュ系のイベントで映像作ったりするよ。そういう時は、だいたい裏ビデオのネタだけで映像作るけど」
と言う。あんなにスタイリッシュでカッコいい映像を作るSさん。子供向けのワークショップなどもやると言うSさん。すごいなぁ…という言葉しか出てこない。だけどホントそうありたいよ。「どこでもいけるぜ」みたいな。ホントかっちょいいなぁ。。すると、舞台監督のRさんが
「なんだ、かとちゃん、そういうの好きか?」
と言う。「はい!!」と答えると、どうやらRさんは、そういうイベントでも舞台監督をやる事があるらしく、そのイベントのお話をして頂いた。「サスペンションフックを肌に刺して吊られる」なんて普通におっしゃるので、あ~こりゃこりゃ、と思っていたら、Rさんの口から、ちょっと瞬時には理解しかねる言葉が発せられた。
「ゲロオーケストラってのがあってね」
ん???????????????
え、っと、え????ゲロ?????オケ、なに、どゆこと??????
という当然のパニック状態に陥る。詳しくお話を伺うと、「数名の女の子が延々とゲロを吐く」というパフォーマンスらしい。。。
えええええええええええええええええええええええええええええええええ…
出てこないでしょ。正直「ええええええええ」しか出てこないでしょ。すると隣にいたダンサーのKさんが「え、Rさん、その舞台監督だったんすか!!!!!」と言うじゃないですか。し、知ってんのか…と思ったら、これまた信じられん事をダンサー・Kさんが言う。
「俺、それに出ましたよ!!!!!!!!!!!」
わあああああああああああ!!!!!!!!!!!!
「数名の女の子」って言ってたじゃないか!!!!!が、よくよく話を聞いたら、どうやら女子が集まらなかったらしく、男性のKさんが女装をして出演したらしい。Kさんはさらに言う。
「それに俺とPが出てたんすよ!!!!!!!!!!!!」
そのPさんってのが、今回のダンス公演にダンサーとして出演して、衣装も担当した女の子ね。Rさんは「あー!!!!!あの時のあれ、お前らか!!!!!」なんつってね。
カ オ ス
Kさんの話によると、「ようわからんけど、会場に着くなり、いきなり延々と食べ物を食べさせられて、どぎつい色の水を大量に飲まされた…」と言う事らしい。そして、「本番!!!!」っつって、口に指を突っ込んで、延々とゲロを吐き続けるって言う。。。チョロッとしか出ないと、観客は「なんだよ…」みたいになり、げえええええええ!!!!!!となると、「うぉぉぉぉおおおおおお!!!!!」と異様な盛り上がりを見せると言う信じられんパフォーマンスである。まだまだ俺の知らない世界があります。すごいです、世界。。。
公演も全て終わり、この時点でもう朝の5時になろうと言う時間だったのだが、これからノンストップな1日が始まろうとしていたのであった…
つづく