おかずブログ

ここでは主に撮影画像を発表します。
近場で撮影した植物などがメインとなります。

アオサギのコロニー

2009年02月28日 | 09年京都
右京区の「梅宮大社」の本殿背後の高木にアオサギがコロニーを作っています。
私が始めて見たのはもう10年ほども前のことだったと思います。
その時にも買ったばかりのコンデジで撮影したのですが、性能が悪いカメラであって、
うまく撮影できませんでした。
二年ほど前だったか、本殿を修復している時にはアオサギはコロニーをどこかに
移していたはずですが、本日、久しぶりに行って見ると、アオサギがまた住み着いていました。
付近の住民の方々は迷惑されているかとも思いますが、これは仕方がないですね。
現在は10羽程度しかいないのではないかと思います。以前の方が確実にたくさんの
アオサギが住んでいたように思います。
採餌のときは単独行動をとるはずですが、営巣は集団でします。
翼長は結構あることに今更ながら驚きます。

上三枚はフジのカメラ、下三枚はソニーのカメラです。













梅・むめ

2009年02月14日 | 歌にみる四季
梅が咲き出しました。近場を歩いていて、見かけて撮影したものです。
今年は少し早い開花のように思います。
旧暦ではまだ睦月の二十日で如月にもなっていません。
「とはずがたり」に如月の18日に満開の紅梅の記述があります。

北野天満宮か梅宮大社か城南宮にでも梅を見に行きたい気もするのですが、
はてさて、どうなりますか。


人はいさ心も知らずふるさとは花ぞ昔の香にほひける
  (紀貫之)

ながめつる今日は昔になりぬとも軒端の梅はわれを忘るな
  (式子内親王)

とめこかし梅さかりなるわが宿を疎きも人は折りりこそよれ
   (西行)

紅の色こきむめを折る人の袖にはふかき香やとまるらむ
   (西行)  

のちに「花」とは桜を指すようになりましたが、貫之の歌にある「花」は梅のことです。
桜の前には「花」とは梅の代名詞でした。

西行の歌にもあるように梅の枝は折り取ることが礼儀だったようです。
現在では人様のお宅の梅を勝手に折り取ろうものなら、器物損壊罪で罪に
問われることになるでしょう。時代の変遷を思います。
















春を探しに・・・(3)

2009年02月08日 | 09年京都
最後です。さすがに渡月橋を行きかう人々もこの季節では極端に少ないものです。
お寺は天龍寺のみ行きました。庭園に入ったのですが、ローバイ、ツバキ、サザンカ
程度しか樹の花はありません。
しかしあと一ヶ月半ほどで嵯峨野の地もいつもの賑わいになることでしょう。
なったらなったでうんざりする気分もあるのですが、しかし、嵯峨野に人が
少ないのは寂しい気もします。

画像は人の少ない渡月橋。大堰川畔の桃、天龍寺庭園内のコケの新芽とローバイです。


















春を探しに・・・(2)

2009年02月08日 | 09年京都
旧ではまだまだ正月もあけたばかりで小正月にもなっていません。
これからが冬本番と言ってもいいかと思います。当然に風景は冬ざれの光景を現出しています。
とはいえ、そこかしこに春らしい息吹も感得できます。たとえば桂川の川面を照らす日の光の中に
春らしいものを見つけることもできますし、画象の最後にあるタチイヌノフグリの開花などは明らかに
春の到来を告げているようにも思います。ともあれ早春の譜であることは間違いないでしょう。

初めの画像は左から嵐山・真ん中のおわんのような山が小倉山・右端が愛宕山です。
二番目の画像は河川敷の裸木。放哉の「枯れ枝ほきほき折るによし」を思い出しました。
三枚目はアオサギ、四枚目はカワウかアオサギか分りません。五枚目と六枚目は水面の光の乱反射。
七枚目と八枚目はシソ科のホトケノザ。最後はタチイヌノフグリです。花は五ミリ程度。



















春を探しに・・・(1)

2009年02月07日 | 09年京都
旧暦の年も明けてからすでに旬日も過ぎて、節季は立春でもあることだし、春を探しに
嵐山まで歩いてみました。歩いたとはいえ、実は阪急桂駅から松尾駅までは阪急利用。
松尾大社を見てから松尾橋を渡って罧原堤をゆっくりと歩いて嵐山まで。
天龍寺の庭園を見てから阪急嵐山駅まで。そして阪急で帰宅。

桂川の葦の原は勿論立ち枯れていて、河川敷に自生している樹々たちは
当然にむき出しの骨組みも顕わ。
放哉の「枯れ枝ほきほき折るによし」の冬ざれの光景。
それでも桃がほぼ咲いていました。梅はまだまだ固い蕾。
他の地方からはそろそろ梅便りも聞えてきていますし、京都でも早いのはそろそろですね。
天龍寺の庭園で一本だけ白梅が開きかけていました。

画像は初めがカスミソウ。立春は霞と共に来るというのが歌ではよくありますし、
まことに今頃の花にふさわしいですね。
二枚目はシクラメンとフリージア。三枚目はヒヤシンス。
四枚目はナンテン。すばらしいです。こういうのを見ると立ち止まって見入ってしまいます。
五枚目は松尾大社の鳥居。そして苔むした狛犬。7枚目は松尾橋から嵯峨の山並みを撮影。
最後は松尾橋を渡りきったところの罧原堤の標識です。この堤は古代に
秦氏が築堤したことで知られています。

















七草

2009年02月02日 | 歌にみる四季
卯杖つき七くさにこそ出でにけれ年をかさねて摘める若菜に(西行)

一日遅れになってしまいましたが、昨日の2月1日が旧暦の七草の日でした。

 正月七日、邪気を払い万病を除くため羹(あつもの)として食した若菜のこと。
 セリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベ、ホトケノザ、スズナ、スズシロの七種に定まった。
               (岩波書店 古語辞典から抜粋)
 
 後世にはこれを俎板に載せて囃してたたき、粥に入れて食べた。
                     (広辞苑から抜粋)
尚、ホトケノザについてはピンク色の可愛い花をつけるシソ科のホトケノザではなくて、
キク科のコオニタビラコのことです。


古き妹がそのに植えたるからなづな誰なづさへとおほし立つらむ(西行)
よくみれば薺(なずな)花さく垣ねかな(芭蕉)


「なずな」とは「ペンペン草」のことです。どこでも見かける雑草の一つです。
秋に発芽して冬を越し、春先から茎がでる越年草です。七草粥ではナズナの葉を食します。
さて、今年は七草が終わればすぐに立春。春が立つのは良いのですが、
これからが冬本番。陽春の頃が待たれます。

七草の画像は城南宮で2005年2月11日撮影。ナズナの画像は昨年の撮影です。