22年八月望月と十六夜
今年の八月十五日の望月と十六夜を撮影するべく嵐山方面に行く。
望月の9月10日は初めに仁和寺に行ってから広沢の池。
仁和寺に着いたのは17時前で二王門を入っただけで退散。
広沢の池には休んでいるアオサギとカモがいたが、他には鳥は見かけなかった。
もう少し絵になる被写体が無いかとも思ったのだが、それが
なかなか難しい。
広沢の池からは嵐山に出ては見たのだが、すぐに降雨。
これはもう今日の望月は顔を出さないだろうと思って、
電車バスを乗り継いで帰宅。
ところが何としたことか、バスを降りてからの帰宅の道すがら
幸運にも真ん丸の望月が出ていた。信じられない思いで、歩を速めて
帰宅してから月を撮影。ススキも団子もないのだが、かろうじて
望月を見られた幸運に感謝。僥倖というものだ。
翌日の11日は渡月橋上流の桂川右岸に陣取ってくれなずむ渡月橋を
撮影したりカメラチェックなどしていたのだが、月撮影には場所が悪いと
気が付いて桂川左岸に移動。
まもなく十六夜の月が昇る。昇る間際の月も良かったのだがカメラをセットする
間にどんどんと登っていく。
あたりはほぼ闇になっていて、月と付近の光景を同じ画角の中で撮影するのは
非常に難しい。月を単体で撮影する分には難しいことはないのだが・・・
地上の光景と一緒にと思って、長秒撮影にする。20秒から30秒。
むろんレリーズ使用。
ところが撮れたのは失敗写真ばかりである。結局は一枚も月と地上の光景を
一枚の中にいれた写真は無理だった。
車のヘッドライトも明るすぎて写真をダメにする。
ともあれ長秒撮影はこれまで何度かやってはみたのだが、やはり難しい。
私の今後の課題でもあるのだろう。
とはいえ、年齢や体調のことを考えれば夜の外出は控えた方が良い。
ということで、良い夜景写真は私には無理だろう。
それにしてもこの日の十六夜は妖しさに満ちた魅惑的な月だった。
それだけでも十分に満足している。
10日11日の画像は一番上から入って下さい。画像は少ないです。
◎ さやかなる影にて著し秋の月 十夜に余れる五日也けり
さやかなるかげにてしるしあきのつき とよにあまれるいつかなりけり
(西行山家集332番)
◎ 嘆けとて月やはものを思はする かこちがほなるわが涙かな
なげけとてつきやはものをおもはする かこちがほなるわがなみだかな
(西行山家集628番・百人一首86番)