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エジプト旅行記 - 仕方噺 5日目 貴族の墓

2008年11月9日 王家の谷 その1

メムノンの巨像を後に、貴族の墓に向かう。貴族の墓の上には一群の集落がある。ここ一体はクルナ村といい、もともと墓泥棒で生計を立てていた人たちの子孫が住んでいる。途中の道にも、何処へ行くのかふらふらと老人が歩いていたり、車が婦人を拾っていたりとその風景は生活を感じることができる。エジプト政府は立ち退きを命じているそうだが、彼らにしてみればきっと何処吹く風という感じなのだろう。
最初の墓参り?の、ラモーゼの墓へ向かう。ラモーゼは、アメンヘテプ3世からアクエンアテンの時代の宰相で、その墓は「泣き女」の壁画で有名だ。

メムノンの巨像の後ろ側・・・アメンヘテプ3世葬祭殿後?
のどかな日常の風景。後ろに見えるのがクルナ村の集落
売店の前を通り、ラモーゼの墓へ。商店の名は「ラモーゼショップ」というらしい。
ラモーゼの墓入り口
中に入ると、柱が並ぶ前室があり、左側に泣き女の壁画が描かれている。柱はほとんど途中までしか残って無く、修復され明かり取りのある天井のおかげで内部はとても明るい。
泣き女が描かれている一連の壁画以外は、これといって見るべきものは残っていない。前室の中央の狭い入り口から奥の玄室へつながっているが、ロープでふさがれて入ることはできない。
泣き女の壁画は、御供物を運ぶ葬儀の列の中に、一群の天を仰ぎ泣いている女性、子供が描かれている。いわゆる泣き屋さんがこの時代からあったと言うことらしい。
じっくり見ていると、いつものようにみんないなくなっている。そして、例のごとく、番人が声をかけてくる。内部は写真撮影禁止であるが、しきりに写真を撮れと言う。数枚撮り終わると、こっちへ来いと手招きする。玄室へのロープを取り、一緒に来いと言っているようだ。こちらの返事を待たずに、番人が先に入っていったので、その後に従った。ここは明かり取りがないので真っ暗だが、懐中電灯で周りを照らしてくれた。発掘途中の陶器の破片などが、無造作にビニール袋に入れられ転がっていた。

泣き女の壁画のある壁
泣き女の壁画 拡大
玄室への入り口と発掘途中の遺跡
当然、バクシーシとなる訳だが、墓を出るときに入り口にいた番人にも要求された。奥の番人に渡してあると言って、足早にラモーゼの墓を後にした。
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