好事家の世迷言。

調べたがり屋の生存報告。シティーハンターとADV全般の話題が主。※只今、家族の介護問題が発生中です。あしからず。

事件233『命を賭けた恋愛中継』(第76・77巻)考察。

2014-09-21 | 『名探偵コナン』原作考察
タブレット端末を早々にミステリに取り入れた事や、囚われた高木の奮闘などは評価したい。
が、それ以外の点では粗が目立つ。

今更になって、高木にも過去の設定が後付けされた事がまず一つ。
簡単に言えば、佐藤にとっての松田のように、高木もまた亡くした人がいたという話。
ただ、佐藤の時より更に回想シーンが少ないというか、ほぼ皆無。
更に言えば、この亡くなった刑事自体、「同名の取り違い」「名字の読み違い」
というトリックありきで(&安室の友人として?)創られた
新キャラのため、少なくとも私は感情移入の仕様がない。

事件捜査については、捜査一課全員が集っていながら、
一貫して場を仕切るのは、事実上コナンただ一人。
この世界の日本警察は最早、小学1年生の傀儡と化している。
まさにコドモ警察だ。
特にカラスの鑑定の下りは、トンデモの域に達している。
こうも何でもかんでもアレもコレも全部コナンだけに解かせるのは無茶が過ぎる。
こういう時こそ、生物関係のプロを描くチャンスなのに。

それに佐藤。
目の前で犯人を自殺させるという、あらゆる意味での大失態。
高木のピンチに取り乱したからとしても、プロとしてどうかと思う。

そして。2日以上拘束&放置され、衰弱死寸前まで追い込まれたはずの
高木が案外無事という違和感。
『推理対決 新一VS沖矢昴』ではあれほど丁寧に救命活動が描かれたのに。
『本庁の刑事恋物語2』『似た者プリンセス』では尾籠な生理現象も描かれたのに。
何故この差が出た。

それでは。また次回。
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