『桃源郷』
新潮文庫、番号5、『ようこそ地球さん』収録。
異星人から物品が送りつけられる話、の逆パターンと言えよう。
この話の地球人は、なかなか根性が座っている。
新しい星、(名前は「パル」)を見つけたのはいいが、そこを自分たちが利用する資源としか捉えていない。
自分たちとまるで異なる環境に対する危機感や恐怖感もないし、その環境を尊重する意思もない。
その環境に、先住民がいる可能性も、まして、その先住民が地球より進んだ文化文明を持っている可能性など微塵も想像していなかった。
そんな困り者の“異星人”を、パル惑星の民たちは機転を利かせて追い払う。
地球人の方から嫌気が差して避けてくれるように誘導する。
その際、武力暴力など一切使わない。
手段としては寧ろチープだ。
この辺、人間関係トラブルにも通じて興味深い。
相手の方から関心を失わせるのって有効なんですよね。
で、そういう誘導する時には騒いじゃいけない。さりげなく静かに距離を置く。
しかもパル星人たちは、その誘導を彼らなりに楽しんでるようにも感じる。
そうでなきゃ、あんな凝ったお芝居、極めないよね。
こういう振る舞いを出来る人たちを、ある種、見習いたいと思った私である。
それでは。また次回。
新潮文庫、番号5、『ようこそ地球さん』収録。
異星人から物品が送りつけられる話、の逆パターンと言えよう。
この話の地球人は、なかなか根性が座っている。
新しい星、(名前は「パル」)を見つけたのはいいが、そこを自分たちが利用する資源としか捉えていない。
自分たちとまるで異なる環境に対する危機感や恐怖感もないし、その環境を尊重する意思もない。
その環境に、先住民がいる可能性も、まして、その先住民が地球より進んだ文化文明を持っている可能性など微塵も想像していなかった。
そんな困り者の“異星人”を、パル惑星の民たちは機転を利かせて追い払う。
地球人の方から嫌気が差して避けてくれるように誘導する。
その際、武力暴力など一切使わない。
手段としては寧ろチープだ。
この辺、人間関係トラブルにも通じて興味深い。
相手の方から関心を失わせるのって有効なんですよね。
で、そういう誘導する時には騒いじゃいけない。さりげなく静かに距離を置く。
しかもパル星人たちは、その誘導を彼らなりに楽しんでるようにも感じる。
そうでなきゃ、あんな凝ったお芝居、極めないよね。
こういう振る舞いを出来る人たちを、ある種、見習いたいと思った私である。
それでは。また次回。