好事家の世迷言。

調べたがり屋の生存報告。※主にミステリ・SF・ファンタジー要素の小説やゲームの記録です。

『Fate / Apocrypha』(第5巻)雑感。(終)

2018-11-14 | Fate ( stay night 中心)
『Fate / Apocrypha(5)』(by東出祐一郎)、読了。

取りあえず、最後まで読んだ。
最終巻の内容が、一番ワケが分からなかった。
私の読解力ではたどり着けない。
全部書くと長くなるため、最後の部分だけ思いついた事を列挙。

・ジークは聖杯を運ぶために竜になった。
 (どういう仕組みなの?)
・竜になったジークは、世界の裏側に聖杯を運んだ。
 (行けるの? 場所わかるの?)
・ジークの所に、ジャンヌが来た。
 (世界の裏側って、英霊の座と近所なの?)
・ジャンヌはジークに愛の告白をした。
 (何で現世の記憶を英霊の座に持っていけてるの?)

……色々調べたけど、やっぱり分からないままだった。
とにもかくにも、登場人物も設定も何もかも多過ぎにして捻り過ぎ。
ホムンクルスによる人間賛歌か、聖杯「大戦」の群像劇か、
せめてどちらかにテーマを固めるべきだった。
せっかく赤と黒に分かれているのに、戦いは味方同士の内乱ばかりだったし。

これなら、普通に「2人×7組」の物語で、
元は無力で無関係の少年が、特殊な英霊である少女を
召喚するボーイミーツガールやれば良かったんじゃないか。
って、つまりそれが「stay night」ですわな……。

更に調べたところ、アニメ版はもっと賛否両論らしいとの噂。
怖いもの見たさで見たくなってきたかも。

それでは。また次回。

『Fate / Apocrypha』(第4巻)雑感。

2018-11-10 | Fate ( stay night 中心)
『Fate / Apocrypha(4)』(by東出祐一郎)、読了。

巻末の解説文で、当初の予定より長くなって
全5巻になったという下りを読んで苦笑い。
1冊増えるだけなら構わない。
世には、10冊以上増えに増えても終わってないシリーズもあるから。

長くなった主な理由は、解説でも述べられているように、
「黒のアサシン」との戦いに紙幅を裂いたためだろう。

近現代社会のシステムに殺された水子たちが具象化したという
「黒のアサシン」に、古代の英霊・アタランテは心身を浸食される。
それでアタランテは、子供たちを消滅させたジャンヌに憤怒し、
復讐に燃える、わけだが。

ドコからツッコミ入れていいか悩むが、取りあえず一つ。
当のアサシン(達)が、ジャンヌに了承済みで消されてる以上、
アタランテの言動は、見当違いの意味不明にしか思えないんですが。

この場面辺りから、ワケが分からなくなり、
とうとうネタバレ感想を少しずつ読み始めてしまった。
最終巻の戦いは面白いらしいから、そこに期待するしかない。
確かに終盤、ジャンボジェットを飛ばしまくっての空中戦は、
これまた映像化次第で見栄えしそうな状況。
ところで、「赤のセイバー」勢はドコに行ったんだ?

それでは。また次回。

『Fate / Apocrypha』(第3巻)雑感。

2018-11-07 | Fate ( stay night 中心)
『Fate / Apocrypha(3)』(by東出祐一郎)、読了。

冒頭で明かされる顛末。
「Apocrypha」と「stay night」の歴史は、
第三次聖杯戦争の「終わり」でなく「始まり」の時点で既にズレていたという話。
けど、そのわりには、エルメロイII世、つまりあのウェイバーが、
征服王さんと関わった件もあるという謎。
まさか、冬木の第四次とは違う物語があるんだろうか。

「黒」側であるユグドミレミア一族(と限定的に組んだ
「赤」のセイバー勢)は、「黒」から寝返ったキャスターを撃破。
その後、「シロウ」の奪った聖杯を取り返す算段を立てるが、
そこに絡んでくるのが「黒のアサシン」。
個人的には……ボンテージの幼女の姿っつー事に頭痛がする。
「黒のアサシン」勢の人となりを真剣に考えようとしても、
挿し絵を思い出すと、変な笑いが浮かんできて、何かダメ。
創り手は、陰惨さを弱めたいのか強めたいのか。

無闇な女性化&露出過多は苦手だ。
「stay night」でセイバーを知った当時は確かに驚いたが、
幾度もやられると、流石に陳腐に見えてくる。
モードレッドも、アーサー王のホムンクルスという設定で十二分なのに、
あまつさえ女性、という点のせいで、テーマがボケてしまっている。
父息子の葛藤が、しかし見た目は母娘、って半ばギャグに陥ってる。

ただ、聖杯大戦という設定は、興味深い部分もある。
サーヴァント同士で交流するという下りを見られるのは、「hollow ataraxia」以来だ。
ホムンクルスの人権について向き合っているのも好印象。
一番好きなのは、ゴルドがツンデレ的にホムンクルスを治してる場面です。

それでは。また次回。

『Fate / Apocrypha』(第2巻)雑感。

2018-11-03 | Fate ( stay night 中心)
『Fate / Apocrypha(2)』(by東出祐一郎)、読了。

読んでて頭に浮かぶイメージは、
ハリウッド映画、例えば『スターウォーズ』みたいな合戦。
映像化次第では、さぞ画面は華やかだろう。

翻って、小説の文章のみだと、状況を思い描こうとしてどうも混乱する。
本来なら、登場人物を整理しやすくなるクラス名が、
赤側と黒側とで重複してるためだ。、
実際の戦場でもコレ、お互いに誰を呼んでいるのか分からなくならないか?
例えば「ライダー!」叫ばれたら二人振り向くんじゃない?

物語の後半はいよいよ派手になる。
ホムンクルスのジークは「黒のセイバー」に変身し、
「黒のランサー」はマスターと精神が混ぜこぜになり、
そんでもって地上の城塞に隠されていた大聖杯が、
物理的に(!)空中要塞に引き揚げられそうになる。

第1巻の時点での疑問は、全て明かされる。
「赤のライダー」の正体も。そして「シロウ」の正体も。
「シロウ」については、ある種の叙述トリックではあるが、
端的に言って、アンフェアに思う。
あの挿し絵を出しといて、それが全部ミスリーディングってのは、
納得いかない。何であんな似た顔とか色とかしてるの?

それでは。また次回。

『Fate / Apocrypha』(第1巻)雑感。

2018-10-31 | Fate ( stay night 中心)
『Fate / Apocrypha(1)』(by東出祐一郎)、読了。

設定の複雑さ、そしてキャラの多さに面食らった。
以前から聞き知っていたキャラ名に、赤とか黒とか付いてる理由も、やっと知った。

『Fate』は基本的に、サーヴァントとマスター、「7組×2人=14人」前後を把握する必要がある。
この人数でも、私としては覚えるのに毎度苦労している。

それが「Apocrypha」では、「stay night」の出来事の遙か前に
冬木の聖杯が奪われ、サーヴァントの仕組みが世界中に拡散している。
それで一つの一族が「黒」側として7クラス全部呼んじゃって、
だから対抗策として「赤」側としてもう7クラスが呼ばれて、
更に裁定者とされる「ルーラー」もいる大所帯。
実際に描写されているのは、
「7組×2人+7組+1人+1ルーラー=23人」だが、それでも多い。

呼ばれる英霊も、いつになくバラエティに富んでいる。
ジークフリートやモードレッド辺りは良いとしても、
ドラキュラや、それからフランケンシュタインもいる。
……狼男がいればカンペキだった(笑)。
あと、切り裂きジャックについてだが、明確に記録された刑事事件の犯人を、
ミステリのモチーフならまだしも、こう安易に持て囃さないでいただきたい。
近年のあの人物やあの人物も、英霊扱いする気かこの作品は。

今のところ気にかかるのは、「言峰士郎」と読み取れる神父の素性と、
赤のライダーの真名と、ジークフリートの命をもらったホムンクルスの先行き。

恐らく「Zero」以上に、私にとって厳しい時間になりそうだ。
個人的にはハッピーエンドになってほしいけど、どうだろう。

それでは。また次回。

『Fate / Zero』(第6巻)雑感。(終)

2018-10-14 | Fate ( stay night 中心)
『Fate / Zero(6)』(by虚淵玄)、読了。

ライダーVSアーチャー、セイバーVSバーサーカー、
そして切嗣VS綺礼。

華々しく壮絶な戦いの後は、「stay night」で触れられている
「冬木大災害」の経緯についての、言ってみれば答え合わせの時間。

綺礼が無目的に顕現させた聖杯の「泥」を浴び、
切嗣は呪われ、綺礼は蘇生し、アーチャーは受肉する。
セイバーは切嗣の真意を誤解したまま、
カムランでの死の直前の時間へ戻される。

災害の後に描かれるのは、
間桐家の桜、遠坂家の凛、そして衛宮家の士郎。
「stay night」の出来事がそのままトレースされて終幕となる。

読み終わってみれば、悲運に見舞われるセイバーは
あくまで脇役と考えるべきと知った。
戦いでの不利も、指の腱を切って剣を振るえないとか、
家臣と対峙して動揺するとか、落とし所は上手かったと思う。

さあ、次は「Apocrypha」辺りに手を出してみるか。
ただ、これ、調べたらこの本、商業作品じゃないみたいですけど……?
それでは。また次回。

『Fate / Zero』(第5巻)雑感。

2018-10-11 | Fate ( stay night 中心)
『Fate / Zero(5)』(by虚淵玄)、読了。

前巻の璃正に続き、時臣が脱落。
聖杯戦争の真実を知る綺礼と、アーチャーとの再契約。
これで「stay night」と同じ設定になった。
遠坂父娘の最後の会話も自然に挿入される。

(特に聖杯戦争での監督役における)令呪の扱い方に関しては、
「stay night」時代からの疑問が解けた。
あんな風に、物理的に付けたり外したりも出来るんですね。

この巻の特色は、切嗣と、その弟子たる久宇舞弥の過去に尽きるだろう。
切嗣については、本人の名前の由来や、父親の出自なども明かされる。
「死徒」という単語は、確か『月姫』の時代から出てきてるんだったか。
それからイラストで何度も見かけていた、
セイバーがバイクに乗る様を知れたのも大きな収穫。
男装していたのがアイリスフィールの個人的趣味だったってーのは、
正直苦笑いしてしまったけれど。

そういえば、まだ伏せられてるバーサーカーの正体も気になるなあ。
誰だろう。(←別媒体で一応知ってるけど)

それでは。また次回。

『Fate / Zero』(第4巻)雑感。

2018-10-07 | Fate ( stay night 中心)
『Fate / Zero(4)』(by虚淵玄)、読了。

第3巻のアサシンに続き、キャスター勢とランサー勢が脱落。

ところで、この『Zero』は発刊当時、賛否両論だった記憶がある。
読むのを長く迷っていたのは、『stay night』と矛盾した
描写が見られるという噂を聞いた事も、理由の一つだった。

私の目で見る分には、今のところ大きな矛盾は見られない印象だ。
もしかしたら、もっと原作に詳しい方なら差異に気づくのかもしれない。
あるいは、この作品の初出時点では問題点が見られたのかもしれない。
(因みに私は星海社文庫版で読んでいます)

確かに、切嗣は単身で日本へ渡っているし、セイバー勢は総じて好成績を上げている。
セイバーと切嗣が会話していない点も『stay night』と合致。
その上で切嗣は、的確に(過ぎる)作戦で、マスターを殺害していく。

未遠川での戦いは、ほぼ全キャラが連携し、
最後にセイバーが宝具の一撃を華麗に決める。
セイバーと切嗣の軋轢は、読んでいて胸が苦しくなるが、
『stay night』のアーチャーとセイバーのやり取りなどを
踏まえれば、想像に足る範囲だった。

最後は、アイリスフィールが倒れる場面。
英霊が減って、聖杯として稼働して、ヒトの機能が減ってきたってわけですね。

それでは。また次回。

『Fate / Zero』(第3巻)雑感。

2018-10-04 | Fate ( stay night 中心)
『Fate / Zero(3)』(by虚淵玄)、読了。

キャスターVSセイバー、切嗣VSケイネス、言峰VSアイリスフィール、
そしてライダー・アーチャー・セイバーでの酒席から、
ライダーの宝具解禁が主に描かれる。

巷の噂で、『ZERO』はセイバー受難の物語と聞いた事があるが、
この作品の終盤、酒席でのやり取りは、その最初の場面かもしれない。

歴史を覆したいと訴えるセイバーは、
ライダーに諭され、アーチャーに嗤われる。
こうした差異の理由は、英雄としてのあり方というのもあるかもしれないが、
彼ら2人の意識は故人として安定しているのに対し、
セイバーは実際に亡くなる直前の意識である事が大きい理由にも思える。
他にも、ケイネスが聖杯戦争から脱落したり、
ライダーの望みが明かされたり、
幼い凛が襲われそうになったりと出来事は多い。
特にアサシンの正体が明かされた下りについては、
PS vitaの「カプセルさーばんと」の描写を改めて思い出した。
そういや、ぽこじゃか一杯、涌いてたもんなアサシン。

さてこれで半分。
言峰とアーチャーがいつ組む事になるのかが気になりつつ次の巻へ。

それでは。また次回。

『Fate / Zero』(第2巻)雑感。

2018-09-30 | Fate ( stay night 中心)
『Fate / Zero(2)』(by虚淵玄)、読了。

セイバーVSランサーの最中に、ライダーとアーチャーが割り込み、
そこにバーサーカーが割り込み、
それをアサシンとキャスターが覗き見る……という大乱戦。
全キャラが1ヶ所に集中するという構図は興味深かった。

ライダー勢は安定の笑い所。
と言いますか、ライダーって自分がヒトを超えた英霊、
つまり既に故人であるって事を理解してるんだろうか。
フツーに第二の人生を満喫してるんだけど、いいのコレ?

キャスター勢の狼藉には吐き気までしてきた。
オルガン云々の場面は、かつての私だったら、
絶対に読めずに本を投げてたと思う。
他の英霊全員でキャスターを追う流れになった事に、
少し安堵した。

ランサー勢の安否が気になりつつ次の巻へ。

それでは。また次回。