好事家の世迷言。

調べたがり屋の生存報告。シティーハンターとADV全般の話題が主。※只今、家族の介護問題が発生中です。あしからず。

事件229『初恋の共同捜査』(第75巻)考察。

2014-07-20 | 『名探偵コナン』原作考察
不自然で目に余る点が多すぎる。

まず、千葉と三池の関係。
二人が再会した『初恋のビデオレター』から、
12事件も挟んでいるのに、何と彼らは自己紹介さえしてない。
また、他の大勢と会話しているのに、
「三池」という名字が一回も出てこないのは、
特に身分が重要だろう警官同士では、常識的にあり得ないだろう。

事件自体も、不自然な描写が目立つ。
「赤い油性のシュウ事件」という二つ名からして意味不明。
(そもそも日本語として成り立ってないと思う)
テーマであるのだろう「痛車(いたしゃ)」」を、
油紙に火の勢いで説明してる小学1年生当人こそが一番に痛々しい。

それから、これは書くのも嫌なんだが、
「クソバカ野郎」なんて下劣な単語を出す必要性も全くもって感じない。
この作品は、小学生だって読んでるんだぞ!?

そして最後、コナンの盗聴行為がトドメを指す。
探偵役の一人称の世界観なら、こういう形で描かざるを得ないだろうが、この作品は三人称。
故にコナンの行動は探偵として完全に、権限の乱用でしかない

事件の発端である、リアガラスを物で塞ぐ危険については、むしろ真剣に考えるべきなのに。
その点が印象に残りにくいのもまた、無念である。

それでは。また次回。
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