好事家の世迷言。

調べたがり屋の生存報告。シティーハンターとADV全般の話題が主。※只今、家族の介護問題が発生中です。あしからず。

ルパンのゲームブックで敗北。

2022-07-16 | ルパン三世
ルパン三世ゲームブック『悪党どもの黙示録』に苦戦している。

古本屋で見かけて衝動買いしたが、少し後悔しかけている。
ルパンのゲームブックでこんなに苦労したのは初めてだし、今までのゲームブック全部の中でも、今回が一番手こずってしまっている。

ルパン1世と2世が管理していたアジトを発掘したところを余所の泥棒に狙われ、後追いで探索するという、物語の前半部分で挫折気味。
断続的に使われているとは言え、数十年前からあるダンジョン(迷宮)の罠が機能しているという状況にそもそも疑問だが。

ゲームシステムが煩雑なのだ。
不規則につながっている地下6階構造を歩く上、チェックポイントが多いため、マッピングは不可欠。
なのに、部屋の出入り口が(東西南北でなく)前後左右で示される。
どの出入り口から出入りしても。だから混乱する事この上ない。
下手すると、そういう位置関係そのものが書かれてないパラグラフもある。

更に問題なのが、「タイムチェック」の項目。
全ての場所を念入りに調べていると時間超過でペナルティ。
ならば最短ルートで最下層まで進めばいいと思いきや、それでも何故か進めず、迷ってる内に、またも時間切れ。
どうも、敵より先に着いていながら、敵より遅れて部屋に入る、なんて妙なムーブをするような必要に迫られ、そこでプレイの手が止まった。
もしやコレ、書き手の思惑通りの順路で進まないといけない?
何でアナログのゲームでまで時限イベントに追われなきゃならんの……。

というわけで、ひとまず休止。
手に入れた別のゲームブックについてを先に、後日語ります。

それでは。また次回。

辻真先版『ルパン三世』復活。

2022-06-15 | ルパン三世
『ルパン三世 小説版(新装版)』(by辻真先)、読了。

『戦場は、フリーウェイ(新装版)』と同時刊行につき、一緒に買った。

メインストリームは、原作漫画でもアニメ版でも馴染み深い敵・白乾児(パイカル)との戦い。
そこに、他の原作エピソードや、書き手の辻氏ならではのテレビ&マスコミ描写がふんだんに加えられている。
モンキーパンチ氏による挿絵は何と、(使い回しでなく)小説版オリジナル。
『ルパン三世』好きなら知っておきたい、小説版の祖。

と、まさか、この小説を当ブログで紹介する日が来るとは思わなかった。
私はこの本の旧版を、すり切れるほど読み通しているから。
ただ、集英社というのはともかく、コバルト文庫というミスマッチに驚くばかりだが。
新装版で双葉文庫に舞い戻ってちょっと安心。

ところで、私にとって辻氏といえば、活字表現の自由奔放さについては外せない。
字の大きさや形を変えたり、他にも色々。
ここで下手に例を挙げるより、実物を手に取っていただいた方が断然よいだろう。

旧版でもう全部知ってるよという方も是非。
流石の辻氏、この度、旧版から何ヶ所もちょこちょこと改訂しており、ラストシーンに至っては別物。
個人的に好きなのは旧版だが、新装版の方が「ルパンらしい」感じもして捨てがたい。
読み比べるのも楽しいですよ。

それでは。また次回。

双葉文庫小説版『ルパン三世』、復活!

2022-06-06 | ルパン三世
『戦場は、フリーウェイ(新装版)』、読了。

1987年初出の本が、2022年に新装版で蘇った。
双葉文庫の『ルパン三世』といえば、ゲームブックが比較的知られているが、小説版も存在する。

『戦場は、フリーウェイ』
双葉文庫の小説版第1作、その主役は次元。
マフィアに追われる次元は、組織の陰謀から逃げる父子の事件に巻き込まれる。
アメリカの荒野での、トレーラーによるカーチェイスは、車好きの方々にぜひ読んでもらいたい。
ガンファイトもなかなか刺激が強く、いっそ本格的な実写映画の雰囲気。
小説版の度量に酔い、そして最後まで読んでほしい。

『泥棒さんと、殺し屋さんと、……そしてひとりの少女』(by塩田信之)
全体的にほんわかしたエピソード。
ファミレス行こうぜくらいのノリで富豪の家に盗みに入るルパン一家。
「ような」を「よーな」など、長音記号を多用する文体が懐かしい。
ハッキングする人をぼーぜんと見てる五右衛門は、ゲームブックにも同じ展開ありました。
あと、この話読むとラーメン食べたくなる。袋麺。

『五右衛門秘帳──燃えよ斬鉄剣──』(by吉岡平)
斬鉄剣とは特殊な製法を施した刀の総称であり、斬鉄剣は無限に存在するという設定から作られた作品。
TVアニメ版第1期、映画『VS複製人間』、そして原作の設定をふんだんに取り入れた傑作。
五右衛門の生い立ちが掘り下げられており、彼のファンは必読と言えよう。

なお、私事ながら、私はこの小説版について未読作品がまだまだ残っている。
どうか双葉社さん、ゼンブ復刻して下さい!!

それでは。また次回。

暗黒都市へようこそ!

2017-02-12 | ルパン三世
ゲームブック「ルパン三世 ダークシティの戦い」をクリアした。

ゲームブック好きなら知っている、ゲームブック版のルパン三世。
ファイティングファンタジーと並ぶと言っても言い過ぎじゃないと思う。

かく言う私は、リアルタイムでは買えず。
学生時代に旅行先の古本屋で大量に見かけ、翌日もう一回バスで赴いて、
大枚はたいて、ほぼ全巻あったそれを買って。
唯一抜けていたのが、第2巻のダークシティ。
マーケットプレイスで買うしかないと諦めた矢先に、
ブックオフの100円棚で見つけて即買した。

難易度は相当に高い。
ルートに迷いまくったため、またも禁断の手法、
パラグラフの逆読みで解く。
序盤、唯一の正解ルートを通らないと途中で詰むと知って唖然となった。
ただ、この本はゲームブックとしてなら面白いが、
ルパン三世作品としてなら悩む所。
ルパン達の命を狙うクローン達と物理的に戦いまくる話だから。
途中のバトルは、ゾンビ映画のように凄惨だ。
これもいずれ、二次創作ネタに使ってみたいが、
どうアレンジしようかなあ。

それでは。また次回。

4D映画初体験。

2017-01-29 | ルパン三世
地元のショッピングモールへ赴いた先日。
そこのシネコンで、『ルパン三世 カリオストロの城』の4D版
上映されていると気づき入った。

自分としては、台詞から何から何まで知りつくしてる、
もはや古典落語並みに親しんでいる作品。

……なのに、あれほどまで興奮させられたというべきであり。
……だから、あれくらいで冷静でいられたというべきであり。

初めて見た感想としては、噂以上の迫力だった。
差し当たってはカーチェイスと銃撃戦。
車が曲がれば座席が曲がり、車が跳ねれば座席が揺れる(前後)。
物やら人やらがぶつかれば座席が震え、弾がかすめば水と風が「ぱしゅ」と。
汚しちゃいけない服で来るな、という話の意味がよくよく分かった。

火事になれば煙も出るし、花火が上がれば場内が明るく光る。
また、そういったアクションではない場面でも、
例えば上下左右のカメラパンでも、常に緩やかに座席は動いている。
ここまで凝ってたら特別料金なのも当然か。

そんな中、個人的に一番凄いと思ったのは、
私の隣でごくフツーにごくごくジュース飲めてた見知らぬ観客さんですが。
私じゃゼッタイ無理。

ともあれ、やっぱり映画は劇場で見てこそ。今年も良作に会えるといいな。

それでは。また次回。

続・貫禄はヒーローの条件である。

2016-05-15 | ルパン三世
映画『次元大介の墓標(後篇)』のDVDを見る。

それで感想、の前に断り書き。
いつものメインキャラの内、五ェ門は出ません。
銭形も話に絡みません。

が、つくづく、そのおかげで密度の濃い話が創れたのだろうと痛感する。
物語の登場人物は少ないに越した事ない、は昔からの我が持論。
おかげで、謎の殺し屋のトリック解説も丁寧だった。

そして、その登場人物たちの誰も、惚れ惚れするほどの貫禄を魅せてくれた。
前編で既に亡くなってる歌姫さんさえカッコいい。
命を狙われても受けて立つと言い切った姿は、プロの鑑だ。

主人公たるルパンに至っては、長く語るもおこがましい。
相手に騙されてる事をお見通しの上で、敢えて道化に振る舞う様は、
憧れたくなるヒーロー像。

かつて或るドラマで見た、
「私が気づいてる事にあなたが気づいてる事に私は気づいてました」
なんて言ってのけた名探偵を思い出す。

敵の殺し屋を倒す描写とか、ルパン&次元の煙草とか、あと不二子の裸とか(笑)、
今のテレビじゃ出来ない事をたくさん扱ってくれてる事にも感謝を。

ラストの場面は、自分にはやや蛇足の感。
奇妙な味を狙ったのかもしれないが、無理に他の映画とつなげなくても良かった気もする。

もうしばらくしたら、イタリア版のDVD見ます。

それでは。また次回。

貫禄はヒーローの条件である。

2016-05-09 | ルパン三世
映画『次元大介の墓標(前篇)』のDVDを見る。

限られた時期、限られた劇場のみの公開という事で、
リアルタイムでは見そびれていた。

それで感想、の前に断り書き。
いつものメインキャラの内、五ェ門と銭形は登場しません。
が、それが、この作品最大の英断。
『ルパン三世』という作品のファンなら必見の内容だった。

イタリア版を思わせるブルー背広のルパンに最初は驚きつつも、
とにかく動きまくるキャラと、そしてアングルに歓喜。

あの魔術師も思い出させる白背広の殺し屋が次元を狙う。
殺し屋は、未来を予知しているような俊敏さを見せ、次元を追いつめていく。

個人的に嬉しかったのが、キャラの誰もが落ち着いてる事。
殺し屋に撃たれても根性出して逃げる。
自分たちで弾を摘出して処置する。
ルパンとの関係を「仲間じゃない。ビジネスパートナーだ」と語る次元。
不二子も甘ったれてない。
侵入先では敵陣に容赦なく殴られる。脱出の際は逆にバイクで敵を轢く。

ラストは、【次元が血潮と共に倒れる】の図。
ルパンが敵を甘く見た、という描写に、
「何やってんだーッ!?」と思わず叫んだのは私だ。
(↑断じて嘘は書いてませんです)
この流れで後篇の劇場公開を待った人たちの心中、傷み入ります。

それでは。また次回。

やられっぱなしは、カッコワルイ。

2016-04-24 | ルパン三世
「ルパン三世」TVSP「princess of the breeze 隠された空中都市」のDVDを見る。

あくまでも、イタリアのブルー背広版を見る前のつなぎである。
で、感想だが。
本来、子供や動物は、物語を面白くするモチーフの代表だ。
が、この話、肝心だろう赤ん坊が可愛く見えない。
何であんなに、ほうれい線を強調するデザインにしたのか真剣に問いつめたい。
もっと言えば、そもそもあの赤ん坊は何ヶ月なのか。
あんな風にまだ顔つきが安定してないなら、
首も座ってないだろうに。それをバッグに入れるわ背負って走るわ。

で、ルパンが、何と言いますか、つまり格好よくない。
女の子相手に、やられたり救われたりする描写が何度も。
中でも、敵に胸を撃たれて本当に倒れて重傷を負った時は、
……ポカーン( ゜д゜ )……としか表しようがなく。
荒事のプロが今時あの状況で、何も対策をお立てにならないんですか?

会話では説明口調の長台詞が目立つし、活劇では人が動かない。
動くのは大抵、あからさまな量産CG。
一時期メインキャラが暴れなかったのは声優が高齢だったから、
という論を、私は撤回せねばならないかもしれない。

そして。問題のトリックの部分である。
あれはミルク飲んでる赤ん坊の排泄物じゃない。
それに赤ん坊があんなに何日も便秘してたら危険だし、腸壁に傷も付くだろうし……って、
こんなに排泄について考察しなきゃいけない物語は、嫌だ。
早く次行こう。

それでは。また次回。

世紀末。コンピュータが世界を滅ぼせた時代。

2014-11-02 | ルパン三世
『ルパン三世』TVSP「バイバイ・リバティ 危機一発」のDVDを久しぶりに見てみた。

懐かしくて震えた。

あらすじどころか、場面も台詞もまだハッキリと覚えていた事に驚いた。

この時代のルパン三世は、まだまだ気概にあふれていた。
何せテーマからして、1989年当時としては最先端科学であろう、コンピュータ技術だ。

事件クライマックスのスケールは最大級。
まだ冷戦時代だから、「世界を救う」ネタは作りやすかったと思う。

声優のパワーも健在だった。
やっぱり、山田氏のマシンガントークっぷりは職人芸。
画面外で喋りまくってるのは、アドリブの賜物だったんじゃないかな。

無論、今の時代に見ると、古くさいのも否めない。
ラップトップパソコンが、本来なら苦手の未来予測を、しかもいちいち音声で答えるとか。
そもそもインターネット普及前だし、モニタはブラウン管だし、フロッピーが全盛期だし。

そしてエピローグ、独力でプログラミングしてるルパンさんのハイスペックぶりに拍手。
そう、本来この人、パンチカードだって読める人なんだから当然だよね。

それでは。また次回。

ルパン三世・第4シリーズ雑感。(裏)

2014-10-26 | ルパン三世
『ルパン三世 峰不二子という女』のDVDを全話見た感想。

今回は気になった点を中心に。

まず、これはイマドキの映像作品全般に言える事だが、
全13話を完全に一続きの話にしようとしたのは失策だったと思う。
第7話くらいまでのノリで全話進めて充分だったのに、
どうして不二子の過去ネタなんかで引っ張ったか。

しかも、その散々引っ張っておいたネタも、結局のオチはやや強引。
「実は洗脳」とか「実は幻覚」とかに持っていくなら、
第1話の時点で不二子がトラウマを自覚してた方が、
まだ分かりやすく描けたのではないかと。

そしてやっぱり、銭形の部下・オスカーの異物感が著しい。
ああも露骨な同性愛ネタは率直に言って不謹慎に感じる。
実は男装の麗人!とかだったら、まだ付いて行けたんだけど。

というわけで。
個人的なオススメは、第7話で視聴を切る事。
不二子のトラウマ描写には意味無いので、
気にしたら負けです。

それでは。また次回。