ライステラスカフェ ~ ブラウンズフィールド

千葉県いすみ市岬町桑田1501-1
open 11:00 ~17:00 Fri,Sat,Sun

出版記念対談講演会

2010-03-03 14:38:43 | スタッフ日記
満員御礼出版記念の講演会へ、BF若旦那と出向きました。
東京駅にたどり着き、たったの一時間という時空間を移動しただけで別の世界へ来た感覚に陥るのは、すっかりもうBF人でしょうか・・・

情報量の多さはそれが本屋という場所であることからもなおさら、お腹一杯になります。
「日本力」の書物は既にゲラの段階で下読みをし、何度かエバレットさんと内容についても語っていましたが実際に生のセイゴウさんとどのような対話が繰り広げられるのか楽しみでした。


写真一枚から引き出すトークは途中会場からの笑いもとり、テンポよく日本についての論議が二つの視点から語られます。
日頃一緒に生活をしているエバレットさんの姿は、別な新鮮な姿に映るのもやはり観客側にいる私自信の視点が場所を変えると変化するということでしょうか。

何故日本は今変わってきたのか。どこへ向かうのか。
印象的だったのがセイゴウさんが言っていた「縦のものが横に変化している」というお話。
かつて小判も縦お札も縦だったものが明治以降現在使っている紙幣のように横になり、現在の情報社会では「横」に書かれた日本語を目にし、そして書くときにも日本語を縦書きにしている人は少ないのでは。

昔どこかで読んだことにやはりこの話が出てきたのを思い出しました。
縦に日本語を書くのと横に日本語を書くのでは文体も異なってくるものです。字が汚いだけでなく思考よりも先に言葉が出る私も必ず手紙は縦書きで書くように心がけてます。そうすることで、横書きで書くよりも少しは改まるのですよ。


「日本人はね、もう政治や社会を待っていても何も変わりません。むしろ一人ひとりがその人の手の中にあるもので生活から変えていくしかないのです。」とエバレットさん。
会場の中心に置かれた和紙漉き職人の人間国宝の手を見ながら説明してます。


「僕はね、あるときに私のところへ書生にきた青年に僕の一番大切なものを預けたのです。彼に台所を任せました。台所というのは経理と料理。」
セイゴウさんにとっても台所が一番日常の中で大切なものだそうです。

BFでもiina隊長、もったいない隊長cinema嬢を見ていると経理と料理と時間が無駄なくこなされています。
本当の料理上手は一物全体から多種多様の味をよりお金をかけずに仕上げられる人なのだなあ、といつもこの二人を見ていると関心します。

普段BFでの日常にある思想がセイゴウさんの口を通して別の形で語られるとはっとすることがあります。流石ですね。


あっと言う間の対談。その後は会場を埋め尽くした観客一人ひとりにセイゴウさんとエバレットさんのサイン会へ。
月見をしている青い目のガイジンの生活を知りたくデコさんの書物を購入してくださった方も何人かいました。ありがとうございます。

“日常にはないものに向った方が、日常はずっとおもしろくなる。先祖や友達、外国人、知らない町、歴史といった遠いものに向ったほうがいい。”―松岡正剛 「日本力」―



yocco


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