ライステラスカフェ ~ ブラウンズフィールド

千葉県いすみ市岬町桑田1501-1
open 11:00 ~17:00 Fri,Sat,Sun

寺田本家 ツアー

2010-01-11 10:08:50 | スタッフ日記
新年もあっという間に始まりましたね。今年もよろしくお願い致します。昨日から復帰しましたYoccoです。さて、デトックス明けの一番のお楽しみでした寺田ツアー!

内容の濃い濃い一日でしたよ。大型バスを借りてブラウンズフィールド関係者やいつもお世話になっている方々友人家族で、代々300年以上の歴史を持つ寺田本家へ。昔ながらの酒造りはなみたいていのものではございません。お肌つるっつるの蔵人達が元気にステキな笑顔で迎えてくれます。



お酒は生き物です。酒蔵の中をあえて消毒をせず菌の発酵を手伝ってもらう。そうするとお米達が自然とぐんぐん発酵をしてお酒の状態へと次々に変化するのです。大きな窯で炊いている玄米が到着時にみんなの鼻へ優しく届きます。

麹の持つ威力を日本の現代でこんなに丁寧に扱っている酒蔵さんは他にないのでしょうね。それはそれは寝る暇もなく働く彼らは、文化とお米と伝統をきちんとした形で残そうという姿勢が若いその元気な中に真摯に受け止められます。

「米グルト(マイグルト)」状態のものをみんなで試食します。“お酒を造るのではなく麹の発酵のお手伝いをしているだけです”という謙虚な姿勢が素晴らしいあの寺田の日本酒となっています。



完成したばかりという蔵の一つで持ち寄りのお昼ごはん。みんな素晴らしくたくさんの手作り品を持ち寄って大勢で頂きました。子ども達向けにはAKOちゃんという紙芝居作家が心に残るお話しをたっぷりしてくれたり。何故か小学生が「身土不二」なんて言葉を知っていてびっくり。空間がとても心地よく皆ツアーを終えて大満足。大人は次々に出てくる生きたお酒を話しを思い出しながら頂きます。



BFの先輩N氏が唄を披露してくれました。日本では手に職をもつ職人さんたちは皆それぞれの分野の唄をもっているそうです。漁師さんなら漁師の、酒蔵では蔵人たちのうたがあり、唄をうたいながら作業をするそうです。そうすることで出身地も異なる人々が息を合わせていき、作業の息を合わせる。

暗い蔵のなかでそれぞれの職人がしている作業を、杜氏さんは唄によって把握するそうです。時計がない時代でも作業に合わせて別々の唄をうたうことで色々な微調整ができるそうです。昔のひとはなんて賢いのでしょう!

最後は集合写真。流石プロですね。エバレットさんにご提供いただきました。普段なにげなく私たちはものを身体に入れてますが、実はそれがどのように作られどのような汗水たらした人々達の手をくぐってきたか、忘れがちです。

美味しいお酒をしっかりと買って、寺田の歴史を読める書物「発酵道」もここでスタンバイしてます。夜な夜ないいお酒に素晴らしい内容をもう一度本で読んで堪能しまーす。BFにいると日本の素晴らしき伝統に次々に出会え、そこに全て共通しているのはそうしたことへ関わっている人がとても謙虚で、ステキな人々であるということ。そして人間がつくるのではなく、ものから教えられるという姿勢に耳を向けているということ。

感謝をし、丁寧に作られた生きたお酒を頂きたいと思います。




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