夢中になって読んだ。
毎日のように蚊に刺される私はこの本を読んでいる時はゾゾッとする思いをしながら。
東京都の近くの狭い一定の地域に日本脳炎が広がっている。
この日本脳炎にかかると死かそれに匹敵する重い障害が残る。
今までの日本脳炎とは違う。
市役所勤めの主人公は、市民の対応・情報収集・予防接種にと奮闘。
今までのワクチンはこの新型日本脳炎には効果がない。
この大病院では過去にインドネシアの小さな島の住民で新型日本脳炎のワクチンで人間実験をしていた。業界間では知っているがだれも口外しない。
新型日本脳炎を知るために街医者と主人公はこの島へ向かう。
この島は現在は人が近寄れない死の島。
日本脳炎発生地域の近くに廃棄業社が緑地に違法廃棄した谷がある。
日本脳炎が発生する2年前に
大病院の研究室からなくなった<新型日本脳炎のサンプル>
市長が誘致した大病院・市長とつながっている廃棄業社。
新型日本脳炎のワクチンは元々この大病院が造った物だが副作用が強い。
販売しているのはインドネシアのIT企業。
色々なところに利害と駆け引きがあって対策がなかなか進まないもどかしさをかかえるが、少しずつ解決へと進む?
蚊に刺され損
責任追及には、証拠がないと立証できない!
主人は初期のころの作品の荒削りさを指摘したが、
私は十分堪能しました。
疑惑をもたれている代議士が総理になるかもしれない日本。
立証できなきゃ罪はとわれない。
総理を犯罪者にお偉方(どこの?)はする?
そんな一場面が山崎豊子の小説の中にありましたネ