ライン出版編集部

一人一著作を!
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誠実な出版を目指す
ライン(rein)出版編集長の日常と雑感

中秋

2013-09-18 10:08:34 | Weblog
昨夜1階で仕事をしていて就寝が午前3時近くになり

自室へ行ったら、なんと明るい!

そう、月光です。

昔の人はこの明かりを頼りに和歌などを詠んだんですね~。

京都がひどいことになっていて胸が痛みます。

10月に嵐山、って予定もあったので、ことさら。

さて、ベランダに出てみました。

明日が十五夜だから、空を仰ぐと満月…

台風が去った後だけに

昼の空も素晴らしく冴え渡っていましたが、

夜も冴えてます。

西の空に傾きかけた月で一日早いお月見が楽しめました。

みなさまにも画像で満月をおすそ分け。

この分ですと、19日も晴れそうですね!

練馬時代の清張さん

2013-09-14 10:33:34 | Weblog
という講演を聴きました。

講師は宮田毬栄さん。

早大仏文卒、中央公論社勤めのご才媛でいらした方です。

喜寿に近いご年齢とは思えないくらいおきれいで
話しぶりも上品かつ機知に富んでいたので
ぐいぐい引き込まれてしまいました。

入社早々清張さんの担当になったことから始まり
推理小説『黒い福音』の執筆に当たっては陰の力となり、
想像を絶する武勇伝が潜んでいました。

同書は一昨年に読んだばかりで、
舞台が善福寺川流域、実話に基づいたフィクションでもあり、
当時の殺人事件を知る人を知っていたので
臨場感を持って興味深く聴けました。

自分の編集者時代とも重なりました。

会場には、お姉さまで北九州市立松本清張記念館の館長である藤井康栄さんや、
清張のご長男も来られていました。

画像は星のような白い花をつけた街路樹。
会場となった練馬文化センター前の小公園に咲いていたもの。



木陰

2013-09-12 23:24:31 | Weblog
と題する尊敬する福井爽人先生の作品。

人間は移動して万物の見聞ができるが
木はその場所にずっと動かず…

といったようなコメントが付記されていたように思う。

そこにたたずんで何を思うのか、と。

私も樹木には魂があると思えるときがあります。


もう一つの保存食

2013-09-10 01:17:35 | Weblog
紅しょうがは真っ赤だから焼きそばや冷やし中華やチャーハンなどには
色彩効果でおいしそうに演出できるのかもしれませんが
私には赤すぎます。

だけど紅しょうがはある意味とっても重宝。

そこで数年前から手作りしています。

近江しょうがをスライスして塩漬けし、
しんなりしたら瓶に入れて
食酢を加えていきます。

ただこれだけなのに、色はピンクに染まり
翌日から、っていうか即日から使えるの。

これは自己流ですから、
ほかに作り方があるのかもしれません。

ただ、私にとってはこれで十分においしい使い勝手の良い紅しょうがなのです。
紅というより、桃色しょうがかな?




八重の月

2013-09-06 23:00:53 | Weblog
国立埼玉病院展示コーナー

9月のお題は「十五夜、お月見」。

月並みな月を描いても…なので

少し悩んでから鶴ヶ城としました。

「八重の桜」放送の折ですし。


調べてわかったこと。

『荒城の月』の荒城とは

子どものころは青葉城だと教えられました。

物心ついたら竹田の岡城と思ってました。

どっちかな~どっちでもいいかな~

なんて思いながら歌ってきましたが

鶴ヶ城という説もあるらしい。

結構有力情報みたいです。

そこで思い出されるのは

八重さんが詠んだ

明日の夜は 何国の誰か ながむらん なれし御城に 残す月かげ

という歌。

彼女は鶴ヶ城落城前夜、お城の壁にこの歌を残しました。

意味は、

今宵限りでこのお城ともお別れ。
馴れ親しんだお城に残していく月を
明日の夜からは誰が眺めるのでしょうか。


荒城の月を作詞した土井晩翠が1946年に会津で講演した際に、

荒城の月のモデルは鶴ヶ城であることを話したそうです。

「荒城」が鶴ヶ城であるならば「月」は八重の詠んだ歌なのかもしれません。

ちなみに「荒城の月」の記念碑は、岡城址・青葉城址・鶴ヶ城址の3か所にあります。

そんなことを考えながら描いたのがこの絵です。

池澤夏樹を聴く

2013-09-05 18:29:39 | Weblog
「災害の国の歴史と文化」と題する講演会。

生(なま)池澤と向き合うこと1時間半。

講演を聴くに当たって著作『スティル・ライフ』を読んで臨んだものの

付け焼刃はやっぱりダメでしたね。

しかも彼の父親である福永武彦も読んでないし。

甥の名前が「久爾」だというのに。

それでも人となりが少しわかったので

機会があればまた著作に触れたいと思います。

被災地については

「現場を見るべし」とおっしゃってました。

シャッターチャンスもたくさんあったのに

こういうときに限ってカメラを忘れてしまうんですよね~。