ライン出版編集部

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ライン(rein)出版編集長の日常と雑感

読書の秋に

2013-09-04 10:34:54 | Weblog
直木賞作家葉室麟の『秋月記』を読み終えました。

今秋第1冊目。

9月1日に読み終わって、すごく気持ちが清々しくなっています。

藤沢周平以来の作家と評されています。

『蜩ノ記』で直木賞受賞、来年秋にはその映画が公開されるみたいです。

絶対見たいと思います。

それまでに『蜩ノ記』を読まなくちゃ!

時代小説が好きというわけでもないのになぜ『秋月記』を買ったかといえば

舞台が九州の秋月だったから。

20代のころ、まだ小京都とも呼ばれていなかった秋月に取材で訪れました。

3月だったかと思うのですが、大雪が降り、九州で雪かよ~と

春の装いで出かけた私は心底震えました。

秋月で泊まった1軒宿の旅館には暖房が小さな炬燵だけ。

だだっ広い昔風の広間の真ん中に敷かれた布団の中で

貸してもらった行火(あんか)にしがみつくようにして眠った翌日は

抜けるような晴天となりました。

崩れかかった土塀に雪…

なんともすばらしい光景でした。

まだ観光地としては知名度がなく、

旅行客は誰一人見かけなかった城下町。

秋月は忘れえぬ土地の一つです。

そんなことから選んだ一冊でしたが

おおあたり!!でした。

同著者の2冊目を求めて読み始めたところです。

今年の秋は、葉室麟!!!