ライン出版編集部

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ライン(rein)出版編集長の日常と雑感

金沢文庫の運慶展

2022-11-15 18:06:09 | Weblog

生まれて初めて金沢文庫へ。
京急に乗ったのも初めてかも?
金沢区には友人が二人いるが、訪ねたことはなく
これまでは横浜で会っていた。
金沢文庫ってどんなところなのだろう…とワクワクしながら出発。


目的は開催中の運慶展。
タイトな今月、27日までの開催と知って焦ったが
なんとか日程を調整できた。

駅名にもなっている金沢文庫とは…
鎌倉時代に北条実時が作った書庫のこと。
武家文庫としては最古だそうだ。
実時は政治のみならず学問にも造詣深く、
政治・農政・軍学・文学など広範囲の書籍を収集。
それらが子孫に引き継がれ金沢文庫となった。
いわば中世の歴史博物館といえそう。
館内には展示室のほか
地続きの称名寺本堂内復元や図書室がある。

運慶展の副題は「鎌倉幕府と三浦一族」。
説明文には頼朝、実朝、和田義盛、三浦義村など
大河ドラマ「鎌倉殿の13人」とリンクするので
興味深い。
それによくテレビで紹介される甲斐善光寺蔵の頼朝像もあり、
全体的に見ごたえがあった。


ところで、金沢文庫のトンネルを抜けると
称名寺の浄土庭園がパーッと広がる。
展示室には中尊寺や白水阿弥陀堂の説明もあったことが思い出される風景だ。


↓境内にある北条実時の胸像。


称名寺についてもう少し。
実時が創建した金沢北条氏の菩提寺で
本堂前に広がる阿字池を中心とした浄土式庭園は、何度かの修復を経て今日に至る。
緑豊かな金沢三山(金沢山・稲荷山・日向山)を背に
現在は金堂・釈迦堂・鐘楼(称名晩鐘)が立っている。