ハラボジの履歴書

祖父が日本に渡って来なければならなかった物語を記憶に基づき
在日100年が過ぎようとしているいま書き留めておく。

長田地場産業ケミカルシューズの労働環境

2007年05月21日 | Weblog
 さてこの地場産業であるケミカルシューズの働く環境というと、これまたあまりよいとはいえない。
それぞれの会社によっては環境は違っても、特に共同ビルの中で複合の作業を行う工場が入っているために、安全、衛生面に於いてあまり力を入れる資金的な余裕がなく。若い世代にあっては3Kに部類する職種で、後継者が育たない。
アパレル業界といっても実際の現場ではそう華やかな姿は少なく、むしろあまり保障すらない労働条件にあるが、最近の人材派遣の待遇よりはまだましといえるほどで、ただひとり立ちする可能性のある夢を秘めているとでも言うのか、しかし経験をようする仕事でもあり、誰でもというわけにはいかない。
経営者の大半がこれまで零細にあえいだこともあって、いったん稼げば、これまでの反動から派手に振舞う経営者が多くて、設備投資より自分の欲求への投資に向かうのが多いのが現実で、私自身在日としてこの地域で生きてきたのでわかる。
これからの時代はそういうわけには行かない。もう経営者も在日2世。3世へと移ってきたのと、時代に取り残される生き方、経営が終わったともいえる。