ハラボジの履歴書

祖父が日本に渡って来なければならなかった物語を記憶に基づき
在日100年が過ぎようとしているいま書き留めておく。

自民党参院選 大惨敗

2007年07月30日 | Weblog
 このたびの参院選で自民党は大惨敗を期した。
「美しい国」作りと鳴り物いりで発足した安倍政権も。結果国民から支持がとりつけられないどころか、退陣を突きつけられた格好であり、民主党のいう2大政党の幕開けと、長く続いた一党支配の終焉がにわかに現実味が帯びてきた。

今回の国民の選択は単に与野党均衡より、政権交替への意思が示されたといってもよい。
政策決定が衆院にあるにせよ、この惨敗での続投はすでに現政権は「死に体」であり、衆院解散へと年内に加速していくと見られる。

敗因はなんと言っても、年金問題であるが、政権発足以来、法案の強行採決が多すぎ、改革と言う名にあって、国民の信頼を得なかった。

又相次ぐ、閣僚の失言、政治と金の問題、組閣自体仲良し内閣とも揶揄される人事といったことが、国民の不満、怒りとなっての結果であり、政権交替への動きと加速することは、間違いない。
これまでの自公連立の枠組みは維持するとのことではあるが、この枠組みも今後大きく変化していくことは間違いなく、国民の審判は生活を優先した判断となった。

生態系豊か循環の暮らしを目指して

2007年07月28日 | Weblog
 愛知県新城市作手村の、黒田 武儀宅を訪ねた。
鎌倉市からこの高原の作手村に移住し、すでに10年、山を切り開き田畑を耕し自給自足の生活を目指し、家族とともにこの地に住む。

これまでも、日本民家リサイクル協会の日本各地にある民家を守り、保存する運動に関わってきた、いわば人の暮らしというものを最深部からとらえ、暮らしとは、食とは、環境とはそのテーマに沿って住環境、自然環境の改善等の提唱を行ってきたが、このたびは「食」の基本を考えて、農業のありかた、生態系のあり方をさらに追求し実践するためのNPO法人ビオデビオの設立を目指し、現在奔走しており、人間として今の環境破壊を考えたとき、何をどう具体的に行っていくかを、具現化するといい、地域社会に訴えていくことを目指すという。

アフガン韓国人拉致に思う

2007年07月24日 | Weblog
 韓国人のボランティア団体がタリバンによって拉致され、捕虜との交換条件に今その命との交渉が行われており、タリバン側の要求をどう受け入れるかの必死の交渉が行われている。

私自身も4年前、アフガンに学校を作るとのことで、数回北西部の都市ヘラート州とバドギス州に行ったが、当時は別段危険だとは感じることなく、むしろ現地に行く道路への危険を感じた程度である。

又、政状的に不安定なだけ、現地の状況をよく把握するのと、一旦現地に行けば、その緊張感よりアフガンの置かれている実情をみて、ついつい多くのことを、してあげたいといった、気持ちにさせるのが現地へはいればそんな気になり、

この教会の行動に対し、非難する向きもあるが決して功を焦って又興味本位からだけではないとも、私の経験からしても思う。

ただ考えなければならないのが、アフガンは厳格なイスラム教を実践する人が多く
特に、キリスト教団体がいつしか、いつしか施しのような思いで支援などを行っているといった意識で活動を行うのは大変危険であり、間違いであるといいたい。

いわば、偽善的な奉仕活動はアフガンの人達からは、見抜かれてしまう。

また、タリバンすなわちテロ集団の大元といった、これまでの西側中心の視点もこれまた問題であり、アメリカの軍事介入後のアフガンの混乱は収まりそうもなく、

イラク同様、アメリカの正義の押し付けと、民主覇権主義なる内政干渉の生んだ結果ともいえ、正義の視点をアフガンの側に置いたとき見えてくるものがある。

ともあれ、純粋にアフガンの窮状を見て、何かしてあげたいとの、この若者達の命をなんとしても救済するのが、当局の最大の責任でもあり、派遣したキリスト教会の関係者の責任は大きい。

「珍道中でした」と被災地を物見遊山の国会議員

2007年07月23日 | Weblog
 民主党の末松義規議員、被災地視察ではなく、水戸黄門の旅になぞらえ、被災地訪問を「珍道中」となぞらえる。まったく被災者の苦悩を逆なでする自身のブログでの書き込みには、国会議員の質おろか、人格に首をかしげるばかり、物見遊山なれば、被災地に行くなと言いたい。邪魔になるどころか、迷惑至極である。

日本の国会議員の質が本当に問われ、自ら一度、品格を問うべきだ。

いわゆる、誰のための議員なのか、こういった質の悪い議員の寄せ集めで政党が成されていると思えば、国民の政党離れはさらに加速する。

いっそ、反省するならこの際辞めてしまうべき、末松先生。

危機管理意識のない閣僚達

2007年07月21日 | Weblog
 麻生外相が富山県で行った講演で中国と日本の米の価格差を「アルツハイマーの人でも分かる」。と発言した問題で今国民の非難を受けている。

年金問題、格差社会、高齢化社会、災害問題等々の問題が山積する中での不用意な発言は危機管理のなさから生まれる、脳天気としか言いようがなく、次期総裁を目指すなどは、まことに程の遠いことと思う。

自民に逆風の吹く次期に、このような発言を行うことは外相としての、資質を問われるばかりではなく、政権の任命責任をも問われる。

これまでも、麻生氏は韓国の歴史認識に対して、創氏改名についても韓国が望んだとの、根拠のない事実を語り、韓国政府から妄言とし非難された経緯があるが、印象としても、一国のリーダーとしての資質はまったく備わっているようにはなく、品格というものに欠ける閣僚であることが又も露呈した結果となり、

自民敗退のダメ押し発言とも取られ、日本の内憂外患の姿を一層強めた印象をも受ける。

お粗末なまでの日本の危機管理

2007年07月20日 | Weblog
 震災による柏崎原発の事故の報告がこれまで53箇所を超えるまでとなり、世界中からも管理のずさんさを懸念されている。
ましてや国際原子力監視機関までが重大な関心をよせている今回の事故。

想定以上よはいえ、断層が見抜けなっかなど、これまでも電力会社の問題に対しての隠蔽しようとする体質が露呈することとなった。

当然、予測不可能な地震とはいえ、地震の多い国土であるのは重々分かったうえでのことで、民間マンション構造偽装のレベルの話ではすまない、国家的災害のレベルであり、電力供給を確保しなければならない、電力会社の思いも分からないではないが、核のことだけに、すみませんでしたでは終わらないことを肝に銘じるべきであり、これまでもも各所で原発事故があったが、あらゆる場面を想定しての対策が行われなければ、原発への国民の不安は解消できるものではない。
少なくとも、ずさんな核の管理を行っているロシアなどからも、今回の事故の懸念を大きく伝えられるほど、日本の危機管理意識が問われている。

社保庁の年金処理は詐欺行為。

2007年07月18日 | Weblog
 日ごと未払い年金の問題があきらかになってくるが、この国家の機構、社会保険庁はこれまでずさんな仕事を延々と続けるために存続しtきた、認証された詐欺組織といttも言いすぎではない。

単に事務処理のミスではすまされず、高齢化社会にはいり、年金問題が根本的に財政から見直す時期とあいまり発覚したのと、社保庁解体の政府の方針決定での、一部官僚の反撃での揺さぶりで次々に出てくる不祥事であり、政権反乱ともいえる。

今回の参院選は結果、与党不利の世論調査がでており、国民の怒りはおさまりそうもなく、これまでの圧倒的な与党優位の状況をこの年金問題が変えてしまう結果になりそうで、60年続いた一党支配に終止符をつける機会ともなる。

いづれにせよ、改革の波は政権交代へと動きそうでもある。

中越沖地震から3日を経て

2007年07月18日 | Weblog
 柏崎市中心に被害が多くあり、もっとも水道が出ないのが、夏を向かえるだけに避難生活が益々厳しいものになりそうだが、特に都市型の被災は便利さに慣れていすだけに、このような災害が起こると被災民は何から手をつけていいのか分からず、行政の対応だけを頼りとするが、その行政の人達が被災しているので、やはり近隣の人のネットワークによる支援が必要となる。

阪神大震災では、水が出ずに火災で多くの命と家屋を焼失してしまった。
又、避難生活をどのように行うか、今後被災住民が自治組織を結成し、自分たちの要求を伝えていくことが必要である。

また、被災した人の中にも温度差があり、今後特に被災弱者といわれる、一人暮らしの高齢者、病人、身体の不自由なかたへの手厚い支援を、こと細やかな視点で対応しなければならないことだ。

全国からの支援の手を遠慮せずに要請すればよい又全国が支援すべきである。

又失った日常と生活再建の獲得を始めなければならない。

北九州市長への手紙

2007年07月17日 | Weblog
 「52歳男性生活保護を打ち切られ餓死。市長はどう思う」

 「おにぎり食べたい」。日記の最後にそう書き残し、北九州市の1人の男性が亡くなった。餓死である。

昨年末から生活保護を受けていたが、市に働くようにせまられて辞退届けを出し、打ち切りとなった。

本日、貴所に電話で事の真実を確かめたが、本人が自発的に出したというが、実際この男性の病状などは確認しておらず、死人に口なしである。

市長は立候補されるとき言う言葉がある。
市民の暮らし、命、人権を守るといった事を、一度は口にされたと思いますがこの男性の死についてどのような感想をお持ちかお聞かせください。

私は神戸の長田という場所に住んでおりますが、阪神大震災で被害の大きかったところです。
震災後、地場産業の低迷によって、多くの失業者が今尚多くいて、市内でも有数の生活保護受給者がいますが、このたびのような貴市の対応がなされたなら、数百の餓死者と、数百のホームレスの人達が出るでしょう。

結果、貴市は追跡調査もせず、世論の批判が高まったがゆえ、5月に第三者調査機関を設けたのですが、市民の命をもっと重視するよう議論してください。

地方財政が厳しいのはどこの自治体も同じですが、市民の最低の暮らしすら守れない行政など存在する意味はないと思います。
このたびのこと、格差の広がる日本社会のおぞましい未来の先鞭的な対応との感想を強くいだきます。
市民があっての行政である認識を再度確認してください。

災害列島に生きる構え

2007年07月17日 | Weblog
 又も新潟で大きな地震が発生し被害が出た。
3月には能登半島地震そいて3年前の中越地震。山古志は全村避難し未だ仮設住宅での生活が続く最中でこれから復興への道を歩んでいる矢先でもあり、柏崎市は隣接するところでもあり、同様に激しく揺れたという。

こうした地震の災害を聞くたびに、12年前の阪神大震災を身で持って体験した当時が瞬時によみがえる。
一瞬の揺れが人の日常を奪い大きく変えてしまう。

自然の営みからすれば、人間の存在は砂粒すらもない。
しかし、地震とは別に温暖化による、異常気象は人間が作ってしまった環境であるが、結果操作する事が出来ない。

人間の持った欲望の結末を今我々が享受する、いわば天につばを吐いた結果という事になるが、未来を生きる子供達につけをまわすわけにもいかない。

知恵を結集し身近な環境への問題に取り組むことが今要求される人間の生き方ではないか。