☆どのみちこの道!☆

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日常+本や映画の感想を思うままに綴っています。

サウスバウンド(上・下)・・・・奥田 英朗

2007年10月23日 | 
元過激派の父は、どうやら国が嫌いらしい。税金など払わない、無理して学校に行く必要はないとよく言っている。そんな父の考えなのか、家族は東京の家を捨てて、沖縄の西表島に移住することになってしまった。
案の定、父はここでも大騒動を引き起こして・・・。
型破りな父に翻弄される家族を、少年の視点から描いた新時代の大傑作ビルドゥングスロマン。2006年本屋大賞第2位作品(下巻背表紙より)


感 想

映画は、下巻の沖縄に移住してからのお話がメインらしいが、上巻の東京在住の頃の、息子の二郎のなかなか大変な小学生生活や、破天荒な父を持つ子供の苦労が描かれていて面白かった
東京での父は、働かないわ、非常に迷惑な面倒くさい人に思えたが。

でも、同じスタンスなのに沖縄では、一本スジの通った、世の中の不条理と戦い、強い意思を持ったデカイ男なのだという事が、徐々に二郎や妹、姉に伝わってくる。
母ちゃん、父ちゃんにベタ惚れだしーーー

後半、
「おとうさんを見習うな。おとうさんは極端だからな。けど、卑怯な大人にだけはなるな。立場で生きるような大人になるな。これは違うとおもったらとことん戦え。負けてもいいから戦え。人と違ってもいい。孤独を恐れるな。理解者は必ずいる。」というようなセリフがあった。

破天荒だが、この全てを実行して、自分の道を正しく生きようとする父はかっこいい。
そんなかっこいい父を持つ家族は幸せだと思った。

パワフルで、素敵な家族のお話で面白かった


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