☆どのみちこの道!☆

いらっしゃいませ♪
日常+本や映画の感想を思うままに綴っています。

男たちの大和

2006年01月31日 | 映画(過去mixi日記より)
☆あらすじ☆

鹿児島県の枕崎の漁師の神尾は、一人の女性に戦艦大和の沈む海へ連れて行って欲しいと頼まれ、神尾の漁船『明日香丸』を走らせる。
女性は、父親のたったひとつの遺言で遺骨を海に戻しにきたという。
その父親は、かつて神尾が特別年少兵として大和に乗り込んでいた時に尊敬していた、機銃射手の『内田ニ兵曹』であった。
そして神尾の胸に、戦友たちとの日々が甦えってゆく。



☆感想☆

ずーーっと延々と切ない。
しかし、戦争も大和が沈んだ事もみな事実で、現実はさらにすざまじく悲惨と思うと目から水がじょばばばばっと出た。なんだか神尾役の仲代達也の大和を思い出す顔を見てると、もう哀しくなる。。

60年前は、天皇陛下の為なら、お国の為なら・・・の精神が当時は普通だったのだなぁと、今更ながら考える。
でも、特攻に行かなければならなかった男たちからすれば、やはり愛するものを守るため・・・なんだと思った。面子や負け方に拘ったり、「死二方用意」という言葉、ありえないよ~~~。しかも、年端もいかない子が「おめおめと生き残ってごめんなさいっ」って言うなんて・・・・・
うぉぉぉぉ~~言葉にならん!

今も世界で戦争が起こってるなぁ。今も、どこかでこんなツライ思いをしてる人がいるんだなぁ。
人は3人以上集まればナンヤカンヤ諍いがあるというけど、戦争は殺しあいだもんなぁ。でも、国を守る為っていう大義名分があるから、振り上げた拳が下ろせないんだろうか。
ムリでも口喧嘩までにしといてほしいよ。

劇中、臼淵大尉が言ってた、『敗れて目覚める』ということもあてはまりそうだなぁ。
戦争をしらない、考えようともしないコな私だけど、とっても後に残る映画だった。
ただ、ちょっと疑問もあるけど。
とりあえず、DVDでたら豆夫とオカンにも見せねば。

これは、祖父に誘われて一緒に行ったのだけど、祖父もよい映画だったと言っていた。
祖父は、海兵ではなかったけれども、兵隊に行って沢山の人を見送ってきたから余計観たかったのだろーーなぁ。んで、きっとそんな思いをした事も無いオレにも見せたかったのかにゃ?

オリバー・ツイスト

2006年01月25日 | Weblog
☆あらすじ☆

養育院で育ったオリバー・ツイストは、9歳になり救貧院に戻される。そこでは子供たちが労働をしながら生活している。
満足に食事も出ず、いつもお腹が空いており、夕食時におかわりを求めたオリバーは救貧院から追い出されてしまう。そして、葬儀屋に引き取られるが、イジメられて喧嘩した事から折檻される。
葬儀屋を家出したオリバーはいくあてもなく、70マイル離れたロンドンへ向かうが、道中は厳しく、やっとのことでロンドンに着いたオリバーは裸足のまま空腹と疲れで道にヘタリこんでしまう。
すると、『食わせてやる』というドジャーという少年について行くと・・・・




☆感 想☆

英国の文豪「チャールズ・ディケンズ」の名作で何度も映画化されている名作。

今までも自分の子に自分の作品を見せてきたが、「いまいちわからない~」みたいな事を言われてきたらしく、子供にもわかるような映画を撮りたい♪と思った監督が子供も共感できるような作品を・・・ということで作られたらしい。
監督の子もチラリと出てるそうな。ええのう。。

主役のオリバー役の子の、とっても美しい顔立ちと訴えかけるような瞳もあってすぐお話の世界に吸い込まれた。

ロンドンで出会う、ドジャーとフェイギンの住処での子供たちやフェイギンのやりとりも、それぞれがイキイキしていていけない仕事とはいえ、見てるとワクワクした。
話の内容は、全然知らないまま観たので、てっきりオリバーがすっごく自分で行動して運命が変わっていくのかと思いきや、回りに巻き込まれまくりな感じでお話が進んでいったのが意外だった。
でも、イイ人と悪い人、悪いことしてるけどイイ人・・・とオリバーを中心に欲望と善意が絡み合って面白い内容だった。


んで、オリバーがロンドンについてからの町並みが、ほぼCGを使っていないというだけあって、かなりリアル。
衣装もほとんどの人がボロボロな着たきりスズメな服だけど、それぞれが19世紀っぽいカッコになってて驚き。

オリバーはボロい服と金持ちの服を両方着ていたけど、やっぱり人って服で雰囲気変わるもんだなぁ・・・と思った。

画面全体がもう19世紀になっててそれだけでも見ごたえあり。そして、それぞれのキャストが役にハマっていた気がする。

私は映画詳しくないけど、素人目にも「戦場のピアニスト」の監督が作ったらしい映像?になってて、こだわりある映像になっていたと思う。
なんちゅ~~人や!と憤る場面も多々あって、何度も子供の涙を観ることになるけど、貧しくとも、幸せになるには「踏み外せぬは人の道」・・・ベンベン♪と感じられた作品だったw

単騎、千里を走る。

2006年01月23日 | 映画(過去mixi日記より)
☆あらすじ☆

高田は、ある事から疎遠になっている息子、健一の余命がいくばくもない事を知り、会いに行くが健一は高田に会うことを拒否。高田は息子の嫁、りえが高田に渡したビデオから、健一が中国の仮面劇で三国志の演目である「千里走単騎」を撮影したがっていたことを知る。
健一との溝を埋め、健一の気持ちを理解しようと、高田は中国の奥地、雲南省麗江市に一人旅立つ・・・・



☆感 想☆

人と人とが分かり合えない時代。最後の希望はこの胸の中にあった。まごころが、世界を変える。

というキャッチに惹かれてハガキを出して、「感動してやるぜ」モード全開で臨んだ。
高倉健さまが主演だからか、年齢層が高め。しかも、ロビーでタッパに入ったMY弁当とMYお茶持参のおばちゃん4人組やおっさん2人連れがいてびっくり。さすが。

期待しすぎか、私の感情の欠落か、1時間40分ほどの映画なのにお尻の痛さに集中してしまい、涙も出ず、なんか違うという違和感だけ残った。
こんだけ引っ張った舞踊家の踊りと歌も「う~~~ん?」な感じで、結局なんだったのだろうとお話が進むにつれて気持ちが沈んでしまった。

上手く説明できないけど、高田親子の事も、中国に渡ってからの色んな人との触れ合いも、「そんなヤツおらんやろ~~~~~」BY こだまひびき 的に、なんか違和感を感じてしまい、会場ですすり泣く声も多々聞こえたのにも関らず、自分が感動できないことにちょっと凹む。
その中で、旅の風景と広大な空だけはとっても綺麗で、たぶん一生見ることの無いであろう土地の景色に泣きたくなるような感覚にはなった。


日中関係の架け橋に・・・という事を聞いたけど、お互い気を遣いあってこの作品が出来たのだろーか。中国の人はこの高田という主人公を見て、どんな感想なのか知りたいなーーーと思った。

あらヤダ。なんかすげーーえらそうな感想書いてるわ。。(* ̄m ̄)プッ

ディック&ジェーン  

2006年01月17日 | 映画(過去mixi日記より)
12月24日に公開されたこの映画、今は一日一回の公開しかなくなってしまい、いつ終わるかハラハラしながらようやくGOしてきました。朝一いったら、ロビーは「有頂天ホテル」の客ばっかりだったよ~~~。すげーーー。


☆あらすじ☆

ディックは妻と一人息子の3人暮らし。
夢のような昇進を言い渡されたと思いきや、すぐ会社は倒産。あれよあれよと失業し、庭の芝生も剥ぎ取られ、家も失いかけのギリギリ生活。

もう、夫婦で強盗するしかないっ!w 
 
そして、倒産した事で一人だけさらに富をえた元ディックの会社の社長マカリスターに復讐する計画をたてる。
ディック&ジェーン夫婦の仕掛けた罠とは?



☆感 想☆

『おかしな泥棒 ディック&ジェーン』のリメイクだが、面白かった!!!w 
なぜひと月しかたってないのに一日1回上映なのかも客が10人ぐらいしかいないのか不思議でたまんないね!!(怒)
映画会社やる気あるんだろーーーーかと思ってしまったw
まぁ、お話はものすごい感動ものとか、人生を問いかけるような映画ではないので、物足りなさはあるけど・・・う~ん。

でも、ディックに起こった事は、ドタバタの中にも倒産→失業という現実味のある内容をジム・キャリーが演じる事でよりパワフルにシニカルに。
あいかわらずの顔芸と不思議な動きも観れて、久々にしゃべりまくりで動きまくりのジム・キャリーが見れて嬉しかった。
でも、おもしろいだけでなく途中じゅわ~~~んとキた。

私はこの人大好きなので、偏った見方をしてるかもしれないが、相手役のティア・レオーニとの息もピッタリで、ホントの夫婦みたいだったw 二人ともちょっと老けたけど、美男美女だしw

ぜひ、レンタルでたら家族でみてくださいw
あ、子供は見てはダメかな・・・泥棒してるし。

青春ノイローゼ・・・・・・・・みうらじゅん

2006年01月15日 | 本(mixi日記より)
お友達のプログで、「水に似た感情」の紹介がされていたので、急に中島らもが読みたくなり、毎度のごとく図書館へGO♪
以前、教えていただいた「神々のいただき㊤」もあったらいいのになぁ~と思いつつ、図書館分室で規模が小さい為、現在両方なし。
やんなっちゃうねーまいっちゃうわね~オ~ホ~ホ~(BY坂田利夫)ってことで、わかぎえふか、みうらじゅんにするべきか迷いつつ、タイトルで決めた。。

初めの1ページ目にやられた。

【オレは今でもスウィート過ぎる夢と、センチメンタルなメロディを持っている。どんなに汚れた夜と、逃げ口上の嘘をつこうと、オレにはまだ理想の自分がいる。】

うんぬん。

青春期が醒めやらず、諦めきれずいつでもあの頃に帰れると思っている、中年男の青春ノイローゼな記録らしい。


☆感 想☆

いくつになっても妄想好きで好きなものにはどっぷりハマる私も今、たぶん青春ノイローゼ。
目次の「俺だけの旅」で、私もこういう事したなーっと思い出した。。きっとみんながかかるノイローゼなんだ!w 
今の仕事、接客業も初めてでお客様に合わせてばっかりで、自分にイヤ気がさす時が多かった。でも、なんだかんだで5年経ち、いつの間にか自分のペースでやりやすくなってたりして。

【大嫌いな自分を演じた事によって、根拠ある大好きな自分になれた気がする・・・・】とMJ。
考えてなかったけど、そういう事なのかもね~
そしたら、私もまだまだ「オレだけの旅」と「ノイローゼ」は続いていくんだなぁ。

あ、それと、みうらじゅんの「信人的ヒーロー」というので、一人でめちゃめちゃ考えた。

俳優さんで、主役じゃなくて、脇にいるはずなのに、ミョーに気になる存在感。目立ちたがりやじゃ無いくせに、一度見たら忘れられない印象のさわやか天然発光体を「信人的」と呼ぶらしい。なぜって、われらがMJは岡本信人がまず思いつくらしいので。

一人で考えるとアフォ~~~だけど、これはぜひ誰かと語りたい事だわっ!
ちなみに風呂に入って考えた結果、私の今、信人的な人といえば、モロ師岡・・・・かなっとw

深川恋物語・・・・・宇江佐真理

2006年01月08日 | 本(mixi日記より)
江戸・深川を舞台に繰り広げられる六つの切ない恋物語。
第21回吉川英治文学新人賞受賞作。

下駄屋おけい
がたくり橋は渡らない
凧、凧、揚がれ
さびしい水音
仙台堀
狐拳


☆感想☆

マイミクのやまとさんところでこの作家さんの本が紹介されていて、好物そうなので早速購入。。

筆者の名前は覚えられたんだけど、実は題名が思い出せず(アルツ・・・)本屋に筆者の本が3冊あって、迷って選んだのがコレ。
一つ一つが短い短編集だけど、江戸の暮らしがリアルに伝わってきて、初めの『下駄屋のおけい』はちょっとお話が(色んな意味で)甘い話だな~~~と思ったが読みやすい。

女性らしい繊細さがあり、時代物といえど、わかりやすく読みやすい。電車やバスで読んでたけどウッカリ乗り越しそうになったり、思わず涙がでそうになったりでかな~りよかった。

私的には、なかでも「さびしい水音」が印象に残った。

すべて男女の恋の中に、親子や子供への愛もかかれており、最後の『孤拳』でトドメといわんばかりにホロリとさせられ、中身の詰まった6篇だった。