☆どのみちこの道!☆

いらっしゃいませ♪
日常+本や映画の感想を思うままに綴っています。

レイチェルシリーズ1.2.3・・・・クリフ・マコニッシュ

2006年06月03日 | 本(mixi日記より)
☆あらすじ☆

①レイチェルと滅びの呪文
②レイチェルと魔法の匂い
③レイチェルと魔導師の誓い

邪悪な魔女が支配する、暗黒の星イスレア。あらゆるものに呪文が込められたこの地に、魔女となるべく魔女に連れてこられた少女レイチェルと弟エリック。はたしてレイチェルはこの星を救う伝説の「希望の子」なのか?
異世界を舞台に、少女の冒険を壮大に描くファンタスティック・アドベンチャーの三部作
(Amazonより「レイチェルと滅びの呪文」から抜粋~♪)


☆感想☆

深く考えず、子供に戻ったようにただただ続きが気になって、眠い目をこすりながら3冊を読み終えた。
1作目でイスレアという星で魔女と、次は地球で敵討ちにやってきた魔女の母と魔女軍団と戦い、そして魔女の星で新たな敵と最後の対決と魔導師の秘密が明らかになる。

1作目の「滅びの呪文」と2作目の「魔法の匂い」は内容は違えど魔女と戦うという点で同じ感じ。。。
おもしろいけど、淡白に判りきった結末に向かう感じもする。3作目の「魔導師の誓い」で、すべてが繋がってお話に筋が通るかな。
翻訳の関係なのかそういう作品なのか、子供向けだからなのかわからないけど、人物の心情がイマイチ表現されていない気がする(・公・) 私の好きなキャラが3作目にイスレアに帰ってしまってでてこなかったのも、悲しい(涙)


でもまー、大人の私でさえ、魔女の表現や魔法の使い方、尊敬すべき魔導師の秘密を空想したらワクワクしたので、6~10歳ぐらいの子が読んだら胸が高鳴ると思う。きっと空想力のある子に育つでしょう(笑)
大人は魔女やグリダを今の世界にあてはめたりしたらちょっと考えさせられるものもあるかな・・・

ファンタジーなので、やはり不思議な登場人物が多いけど、2羽の顔は人間の赤ちゃんで体が鳥の「プラプシー」はうるさそうだけど、飼ってみたいなーーと思った(* ̄m ̄)プッ


ハリポタと不死鳥の騎士団

2006年04月20日 | 本(mixi日記より)
☆あらすじ☆

前作の魔法学校の対抗試合で、名前を言ってはいけない例のアノ人が復活し、ハリーの周りのオトナ達は、対抗する軍団『騎士団』として作戦を練っていた。
しかし、休みの間にアノ人の復活を信じようとしない者達が、茶化し、彼らをあざ笑った新聞を書いていた。
そして、今年ハリーは魔法学校の5年生になる。今年は、O.W.L.S(ふくろう)学力試験があり、猛勉強しなければならないのだが、アノ人の動向やオトナ達の騎士団の活動が気になって仕方が無い。
さらに、あの人の復活を信じようとしない魔法省から派遣されてきた先生とは、そりが合いそうに無く、額の傷の痛みが増し、毎日同じ廊下に立つ夢をみるのだが・・・・・




☆感想☆

本は去年読んだ「炎のゴブレット」が面白かったので、いつも図書館の棚チェックしてたら、ありました!!世間から約一年遅れですが、読みましたw

そして、読み始めると、とにかく続きが気になって、あの重い本をカバンに入れて通勤したよ。腕がプルプルだよ!単行本出してほしいわって毎日思ったε=(。・д・。)フー

そして、話が複雑になってきた。ちびっこはシリウスやロン母、ダンブルドア校長の気持ちが理解できるんだろうか~(余計な心配w)
みんなで、「打倒アノ人、エイエイオ~~~!!」になるはずが、複雑に絡み合う私利私欲や人間関係で、ハリーや騎士団に、敵というか、障害が多くて大変だった。
今作のハリーは、1作目から特別な男の子として活躍してきて、それなりの自信や名声を持ってるけど、今回アノ人の完全復活で大人たちは子供達に騎士団に入らせないし、学校内も不穏な空気が流れるわ、女心はわからんわ、クディッチは禁止されるわで、ハリーのイライラと不安と不満が強く伝わった。
中心人物なのに、周りにヒミツが多かったらそりゃ~イラつくよなーーーと思う反面、「僕がやったんだぜ~」的な考えは鼻についた。『大人の階段の~ぼ~る~♪』ですな。でも、ウジウジせず、何とかしようという気持ちはエライな。

登場人物が多いので、彼らのその後もチラホラ書かれてあり各キャラのファンも満足しそう。でも、多いよ。さすがに5作あると。。。。
それに触れると面白くなるけど、本筋が薄くなるよね・・・・

例のアノ人、完全復活した割には登場少なく、どっちかというと過去のシガラミが多く関ってる事の説明が多かった。タイトルの「不死鳥の騎士団」も、さほど活躍してないし・・・?むしろ・・・・足ひっぱってないか?w
そして、彼がいなくなるとは思いもしなかったよ。
ビックリ!。・゜・(ノД`)・゜・。ウワァァン

でも、最後に魔法使いとして、成長してきたハリーと仲間達が次にどうやって、アノ人達と戦っていくのかすごく気になる!!
そして、この作品でネビルとスネイプ先生がとても好きになったので、次作からの二人にさらに注目しようと思う(* ̄m ̄)プッ

5月に6作目がでる。私は、いつ借りれるんだろうか・・・(遠い目)


寝ずの番・・・・・中島らも

2006年04月12日 | 本(mixi日記より)
☆あらすじ☆

希代の噺家 橋鶴師匠、その一番弟子の橋次兄さん、橋鶴師匠の妻 志津子ねえさんの通夜で、弟子たちが集まり故人を偲び、オバカで粋で色っぽい話に花が咲く三部作。
プラス他短編6篇。




☆感想☆

映画が現在公開中。映画に行けそうにないので本の感想をw
私が中島らもで好きなのは「ガダラの豚」。でも、好き嫌いわかれるみたい~かなりオモシロイんだけどな~。
そして、全然違うけどこれもオモロイので一気読み。

志津子ねえさんのエピソードでは、いつも通勤途中に読むのだけど、三味線小唄がエロすぎて、横の人にみられたら恥ずかしいなーーーーと思いつつ、心の中で歌いながら読んだ(* ̄m ̄)プッ
この通夜、おもしろいけど参加できねぇな(笑)
噺家の通夜でも、親戚だったら引くわw
とはいえ、私も死んだ時に、お通夜や葬式でこういう「この人ならではの面白エピソード」なお話があって、思い出してくれる人が1人でもいてくれりゃ~な・・・・と思ったりして。
そして、最後はホロっとして、いいオチついてるお話。
最後の、桂吉朝師匠の解説もオモロイ・・・


他の短編では、自分のクローンを作って一緒に仕事分担しながら住む「仔羊ドリー」が結構好きかも・・・。
自分と一番気があうのは、やっぱり自分?(笑)

序の舞・・・・・・・・・・宮尾登美子

2006年03月07日 | 本(mixi日記より)
☆あらすじ☆

島村津也は、京都の小さな茶葉屋「ちきりや」を営む母(伊勢)の次女として生まれ、姉(志満)と3人の生活。幼少より絵が大好きで、画才を発揮した津也は当時の女性では入門することもめずらしい画学校へ入学し、画家を目指す。

一人の女性としての苦悩や差別、芸術の相克に悩みながら、女性日本画家として初めて文化勲章を授章。そのドラマチックな生涯を宮尾登美子が綴る。



☆感想☆

昭和57年?に朝日新聞に連載されたものの文庫版。人物の名前は変えてあるけど、画家の上村松園の一生を書いたもので、タイトル「序の舞」は松園の代表作品の一つ。

学生時代、ユーレイ美術部員だった私。。
でも、この人の美人画は素敵だったので、奈良にある松柏美術館や、たまーにある展覧会にも行っていたけども、(mixiでコミュもあるんですよ!)ここまで深く知らなかったので、びっくり。
まぁ、脚色してあるにしろ、大変な人生だわさ。。。

今の時代でも、画家として一旗挙げるのは厳しいけど、さらに女性は男性よりも劣ると思われている時代の女性は何をするにも大変やなぁとつくづく思う。
人と違うことすると、ことさら世間の風は厳しいのを痛感。

それでも絵が好き。絵を続けたいという強い気持ちと、その思いを理解し、いつも影で支えてくれた、母親の伊勢の懐の広さに感動した。若いうちから、未亡人となって二人の女の子を育て上げるだけでも、そうとうな苦労なのに、女所帯で店をして、一人は画家。母は強しというけど、それだけではないド根性を感じた。。。。。

夢を託していたんだろうなぁと思う。私が伊勢なら、応援できない。出かけてる間に、娘の絵筆を折るかもしれないw しかも、津也には絵に集中させるために、何にもさせてないらしいし。。
そんな母の姿をみて、育った津也も絵に精進していくけど、やっぱり年頃になって、恋しちゃったりすると、運命が変わってしまうのねーー。恋をするって素晴らしいけど、津也は一途すぎやし男運悪いのですよ。

それによって、スランプに陥ったり、飛躍したりで大作が生まれたんだろうけど。そんなツライ時期もあっても、成しえる精神力がある強い女性だなぁと思った。

一人の女性の一生としても読み応えがあり、実在の作品とその頃の津也の気持ちを読んで照らし合わせながら見ると、美しいだけでなく、さらに情緒的要素も深く感じる。
文体のなんともいえない、「や~らかい口調」も読みやすいので、読んでる間は、私まで京ことばになっていたw うは。

ちなみに、息子の松篁さんや、孫の淳之さんも花鳥画を得意とする日本画家で、敦之さんは、現在もご活躍されてます~
うらやますぃ~才能だw 





絡新婦の理・・・・・・・・・京極夏彦

2006年02月25日 | 本(mixi日記より)
☆あらすじ☆

女性ばかり狙う目潰し魔、房総の大富豪、織作家創設の女学院での事件、絞殺魔と次々に別の場所で殺人事件が起こる。一見繋がらない事件だが、それは蜘蛛の巣のように張り巡らされた罠だった。
「蜘蛛は自分では何もしないんだよ。罠を張って獲物が掛かるのをただ真ん中で待ってるんだ。」中尊寺はそう言った。そして、蜘蛛と対峙するべく自ら罠に嵌ってやろうと重い腰をあげた。



☆感想☆

ドラマ『白夜行』にハマっているので、続きが気になって仕方ないw でも、今本を読むとドラマがおもしろくなくなりそうなので我慢!!! なので、長そうな普段読まないタイプの京極堂シリーズ。初めて読んだ~~~。

これはシリーズ第5作目で、いつもの面々な人が次々と出てくる。
でも初めて読むし、映画も見てない私にはなかなか人が覚えられなくて一緒についてた映画(姑獲鳥の夏)の人物紹介を見ながら読んだ。。。中尊寺って堤真一なのね。。。ちょっと私の妄想とイメージ違う・・・・なぁ。ちなみに私の妄想劇場では中尊寺はミッチー・・・・(汗)

文庫なので4冊に分かれているのだけれど、独自のワールドと漢字の難しさに(アホだからw)、2冊目に入るまで挫折しそうだった。
なんせ、殺人事件が多すぎて普通の小説なら違う本が2冊書けそうな気がするよーー。そんな複雑な話がどう繋がるか気になって、何度か前後しながら読んでたら慣れてきて3冊目にはもうハマっていた。。
「絡新婦は、理に沿って、自分はあたかも傍観者かのように事件の顛末を見物している。」BY中尊寺。
絡新婦のコトワリて、なんやろ~~~?なんでなん??という疑問が最後に中尊寺によってスルスルとみんな繋がって解けてきて、すっきりするも何とも恐ろしい哀しい事件。
私的に言えば、初めから中盤までモヤモヤしっぱなしだったので、京極夏彦の張った罠にかかってたっぽい。

これがヤツの呪いかっ???

再度冒頭を読み返して、ひとまず納得。。。
まあ、話聞いてただけで、現場に後からきた中尊寺にスルスルと謎が解けるのかが、鼻につくなぁ~~と思ったけど、読み応えあって哀しいけどよかった。
でも、体力がいる本やなぁ。

鬼のすべて・・・・・・・・・鯨統一郎

2006年02月03日 | 本(mixi日記より)
☆あらすじ☆

死体を鬼にみたてた殺人事件が発生。友人を殺された新米刑事みさとは、必ず犯人をあげると心に誓う。
さらに新たな被害者がでて、その死体も鬼にみたてられていた。そして、鬼と名乗る犯人から、声明文が送られてくる。
みさとは、同僚から「日本から鬼を消す」と言っていた元敏腕刑事ハルアキの助けをかり、鬼を追う・・・



☆感 想☆

今日は節分~~鬼は~~~外。福は~~~~内♪
豆まきはしてないけど、数日前から鬼という文字に反応して一読。

いわしや潮汁も作れなかったのが悔いがあるが、いちおう南南東向いて貰い物の巻き寿司食す。。バイト先でも、御札を頂いた。ありがてぇ。

なにを隠そう、私、今年が厄年だから(* ̄m ̄)プッ


ミステリというより、鬼の伝説や見解が述べられている本。
そういえば、鬼って世界中にいるのね。鬼は死霊説、鬼は赤ちゃん、鬼は女、鬼とミノタウルスを関係づけたりとなかなか面白い。。特に、終わりの10ページはハルアキが鬼について独自の見解を述べているが、オモロイ。
たまに神社やお寺、観光地で鬼についての伝説や物語を見て、「またか!」と思うけど、それぞれホンマかもな~~~~と思い始める。鉄のイガイガの棒を持ってるイメージが鬼だけど、そうではないのね~~~

私も鬼ババにならないように気をつけなきゃ。。



青春ノイローゼ・・・・・・・・みうらじゅん

2006年01月15日 | 本(mixi日記より)
お友達のプログで、「水に似た感情」の紹介がされていたので、急に中島らもが読みたくなり、毎度のごとく図書館へGO♪
以前、教えていただいた「神々のいただき㊤」もあったらいいのになぁ~と思いつつ、図書館分室で規模が小さい為、現在両方なし。
やんなっちゃうねーまいっちゃうわね~オ~ホ~ホ~(BY坂田利夫)ってことで、わかぎえふか、みうらじゅんにするべきか迷いつつ、タイトルで決めた。。

初めの1ページ目にやられた。

【オレは今でもスウィート過ぎる夢と、センチメンタルなメロディを持っている。どんなに汚れた夜と、逃げ口上の嘘をつこうと、オレにはまだ理想の自分がいる。】

うんぬん。

青春期が醒めやらず、諦めきれずいつでもあの頃に帰れると思っている、中年男の青春ノイローゼな記録らしい。


☆感 想☆

いくつになっても妄想好きで好きなものにはどっぷりハマる私も今、たぶん青春ノイローゼ。
目次の「俺だけの旅」で、私もこういう事したなーっと思い出した。。きっとみんながかかるノイローゼなんだ!w 
今の仕事、接客業も初めてでお客様に合わせてばっかりで、自分にイヤ気がさす時が多かった。でも、なんだかんだで5年経ち、いつの間にか自分のペースでやりやすくなってたりして。

【大嫌いな自分を演じた事によって、根拠ある大好きな自分になれた気がする・・・・】とMJ。
考えてなかったけど、そういう事なのかもね~
そしたら、私もまだまだ「オレだけの旅」と「ノイローゼ」は続いていくんだなぁ。

あ、それと、みうらじゅんの「信人的ヒーロー」というので、一人でめちゃめちゃ考えた。

俳優さんで、主役じゃなくて、脇にいるはずなのに、ミョーに気になる存在感。目立ちたがりやじゃ無いくせに、一度見たら忘れられない印象のさわやか天然発光体を「信人的」と呼ぶらしい。なぜって、われらがMJは岡本信人がまず思いつくらしいので。

一人で考えるとアフォ~~~だけど、これはぜひ誰かと語りたい事だわっ!
ちなみに風呂に入って考えた結果、私の今、信人的な人といえば、モロ師岡・・・・かなっとw

深川恋物語・・・・・宇江佐真理

2006年01月08日 | 本(mixi日記より)
江戸・深川を舞台に繰り広げられる六つの切ない恋物語。
第21回吉川英治文学新人賞受賞作。

下駄屋おけい
がたくり橋は渡らない
凧、凧、揚がれ
さびしい水音
仙台堀
狐拳


☆感想☆

マイミクのやまとさんところでこの作家さんの本が紹介されていて、好物そうなので早速購入。。

筆者の名前は覚えられたんだけど、実は題名が思い出せず(アルツ・・・)本屋に筆者の本が3冊あって、迷って選んだのがコレ。
一つ一つが短い短編集だけど、江戸の暮らしがリアルに伝わってきて、初めの『下駄屋のおけい』はちょっとお話が(色んな意味で)甘い話だな~~~と思ったが読みやすい。

女性らしい繊細さがあり、時代物といえど、わかりやすく読みやすい。電車やバスで読んでたけどウッカリ乗り越しそうになったり、思わず涙がでそうになったりでかな~りよかった。

私的には、なかでも「さびしい水音」が印象に残った。

すべて男女の恋の中に、親子や子供への愛もかかれており、最後の『孤拳』でトドメといわんばかりにホロリとさせられ、中身の詰まった6篇だった。


天才伝説 横山やすし・・・・・・小林信彦

2005年12月30日 | 本(mixi日記より)
☆あらすじ☆

映画『唐獅子株式会社』の製作でかかわりをもった著者が横山やすしの半生を描く。


☆感 想☆

表紙のインパクトのある似顔絵が目立っていた。そして、ブックオフで105円だったので購入(エヘw)
先日のM-1を見てからちょっと自分の中でしゃべくり漫才ブームが再燃しているせいかもしれない。
(わたくし、密かにブラマヨを応援してたざんす。)


東京の方はどうかわからないけど、生まれも育ちも浪花っ子なワタクシは「やっさん」といえば、芸人横山やすしの顔が浮かぶ。いや、今は本当のやっさんの顔かどうかもあやしいが、あのメガネで蝶ネクタイでエナメル靴のやーさん風な姿が思い出される。

漫才はオモロイけど暴力沙汰ばかり起こす漫才師としてしか記憶がないが、かかわりをもった著者が書くこの本に書かれているような出来事やとりまく人が本当なら、やっさんの孤独や寂しさもわかるような気もする。
客観的とはいえ、やっさんの中心で書いてあるせいか、『小さな事からコツコツと』の相方きよしが『わりと計算高い、腹黒いやっちゃなーーー」と思ってしまったりしてw
まあ、だから政治家になれたんだろうな。


そして、80年代の上方漫才の世界やありさまと、横山やすし略年譜が書かれているので、ちょっと漫才の歴史についてのお勉強にもなったw

九つの殺人メルヘン・・・・・鯨統一郎

2005年12月08日 | 本(mixi日記より)
☆あらすじ☆

渋谷にある日本酒バー<森へ抜ける道>で、工藤と山内、マスターの「厄年トリオ」が毎週土曜日に、日本酒を片手に世間話と殺人事件の推理をしていたところ、カウンターの隅にいた日本酒好きの女子大生、東子がグリム童話の新解釈になぞらえて9つの事件を解き明かす!


☆感想☆

すべてバーで、世間話的に事件が話されて要約されているので犯人は絞られている。でも、トリックにはメルヘンが組み合わされているので1冊で2度オイシイ。

昔、「本当は怖いグリム童話」(確かこんな感じのタイトル…)を読んだが、夢が壊されたあげく、あんまり面白く感じなかったけど、こっちは語り口調で酔っ払ったマスターが話すので手短で受け入れやすかった。

そして、この『厄年トリオ』の世間話がとってもオモロイ。。テレビの話や、青春時代の流行の曲や、お酒についての雑学などなどが、オモロイおっさん3人が話すさまは、日本酒が飲めなくてもこのバーに、行ってみたいと思わされたw

最後に、なぜ名前と職業以外よく知らない男たちがこのバーに集まっていたのか推理されていて、オチもついているのが気に入った。

メルヘンなタイトルと共に、どれも30頁ほどのお話なので通勤のお供ににぴったりでしたw