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女用心棒バルサは逡巡の末、人買いの手から幼い兄妹を助けてしまう。ふたりには恐ろしい秘密が隠されていた。ロタ王国を揺るがす力を秘めた少女アスラを巡り、“猟犬”と呼ばれる呪術師たちが動き出す。タンダの身を案じながらも、アスラを守って逃げるバルサ。追いすがる“猟犬”たち。バルサは幼い頃から培った逃亡の技と経験を頼りに、陰謀と裏切りの闇の中をひたすら駆け抜ける。(「BOOK」データベースより)
いつもながら、1ペエジ目から入り込んでしまって、一気読みするしかない状況に陥ります。他の事ができない。目が離せないドキドキ感をまちがいなく味あわせてくれる作品でした
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バルサは強い用心棒ですが、アスラに宿るのはこの世のものではない、残忍で容赦ない血を欲する「タルハマヤ」という神の鬼子です。アスラがタルハマヤに頼る事に罪悪感をもたずにいる時、バルサがアスラにいうセリフで、「よい人を救ってくれて、悪人を罰してくれる神には出であった事がない。そんな神がいるなら、この世にこんなにも不幸があるはずがない」というような事を言います。
とてもストレートで、ファンタジー本にしては夢のないセリフだけど事実だなぁーと、何度も反復しつつ頷きまくりました。
「守り人」シリーズに出てきた子供はバルサに出会って、確実に大人になります。アスラもチキサも。しかも、とても強くよく考えられるコに。読んでる子供達も、きっと一歩大人になれる物語なんじゃないかなーと思いました
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次は「旅人」シリーズ第二弾。
待ち遠しいっ。早く文庫ででてくれーー
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