ドラゴンの眼 ・・・スティーヴン・キング

☆あらすじ☆

昔々、デレインという名の王国に平凡な王がいた。王には二人の息子がいた。
王は、聡い長男ピーターを可愛がり、自分とよく似た次男トマスを愛していたが、無視をすることも多かった。
　そして、平凡な王には、フラッグという魔術師を側近において国を統治していたが、この魔術師には国を破壊するというおそろしい計画があった。

ある日、ピーターは魔術師の策略にはまり、王殺しの犯人という濡れ衣を着せられ、90Mもある針の塔に監禁されてしまう。弟トマスは、ドラゴンの眼から、殺害現場を盗み見るという手段で目撃するが、兄への羨望や嫉妬で言い出せず、自分が王となりフラッグの言いなりのまま国を統治する。
そしてフラッグの目論見どうり国は荒れていき、トマスも苦悩する日々がつづく。

　愛される王子から、殺人者になったピーターは、その賢い頭脳と勇気で真の犯人を悟り、脱出を計画する。

はたしてピーターは針の塔から脱出し、濡れ衣をはらして王位につけるのか？



☆感　想☆

子供向けファンタジーとのことです。でも、キングの娘ナオミと作家仲間の子供ベンの為に書かれた本で、彼女らが当時１２歳だった頃に書いたらしく、そのあたりの年頃の子向けということになりそう。
実際、ナオミとベンはいい役ででてくる。

語り口調で読み聞かせる形式になってるが、小学校低学年の子供では、読み聞かせてもちょっと深い心模様は理解できないかも。

ファンタジー特有の、愛と勇気と友情はもちろんだが、私が気に入ったのは、弟トマス。子供のころ読んだら、すごく嫌いなキャラだろうけど、いちおう大人だからなのか、感情移入はトマスの方に偏った。

デキル兄と王家という環境、一生懸命やってるのになんだかボタンの掛け違いで悪い方に転がっていく事にちょっと同情。

君は、わるくな～～～いっ。えこひいきな親が悪いのだ。
比べられすぎて、卑屈になっただけっ・・・

最後、トマスどーなんだろーと思ってドキドキした。
ちなみにお話の流れは、割と想像つく感じなので安心して読める。
ちょっと、ダークな表現アリだけどｗ

ハリポタより、指輪物語寄りって感じ。
ちょっと他のシリーズともかぶるこの本、弟王子のその後が知りたいので、そのうちまた読んでみようと思う。

香港国際警察/NEW POLICE STORY

☆あらすじ☆

チャン警部（ジャッキー）はどんな事件も解決するエリート警官。部下や同僚からも信頼されていた。ある日、アジア銀行が何者かに襲われる。犯人たちは意図的に警察官を殺し、まるでゲームのように犯行を行う。しかし、チャンは自信ありげに「３時間で逮捕する」とマスコミに向って豪語し、特殊部隊とともにアジトに向うが、そこは警官を陥れる罠がはりめぐらされ、９人の部下を死なせてしまう。
酒に溺れ、仕事へのプライドも失ったチャンは停職処分をうけ、かっぱらいのチンピラすら取り逃がす。
そこへ、チャンの相棒に任命されたという巡査1667、を名乗るシウホンが現れ、共に犯人を追う事に。捜査を進めるうちに、犯人の目的が金だけではない事がわかり、捜査は難航する。
そして、犯人たちはチャンの婚約者の命をも狙い警察を翻弄。
さらに、香港銀行襲撃を予告する。
これは警察へ、チャンへの挑戦なのか？



☆感　想☆

映画もみた～～～DVDも買った～～～
特典１２０分DVDも中身がこゆいｗ　
ファンにはたまらない作品。
ジャッキー目当てに映画館に足を運んだが、イマドキな犯人達のその悩み、体を張ったアクション、どうしようもない情けないジャッキー、ジャキー一押しの新人？の体当たりな演技、などなど見所が多くて盛りだくさんな作品だった。
初めは、あまりに人が死にまくるし犯人がヒドイやつなので、どうなる事かと思ったが、最後の方には犯人の気持ちもわかってよかった。
あー、でも、最後はちょっとベタかなｗ
そこがイイんだけどね。
香港という場所も、昔と違ってホントに近代的で映画自体も、スタイリッシュ？な感じになってるような・・・いつと比べてるのかｗ

あと、ニコラス・ツェーかっこいい～～～ｗ
ジャッキーも、シウホン役のニコラスと犯人役のダニエルの一生懸命さが素晴らしいって言ってたけど、特典のDVDをみてさらにファンになった(*´ェ`*)ポッ

マダガスカル

☆あらすじ☆

NYのセントラルパーク動物園で育った、ライオンのアレックス、シマウマのマーティ、キリンのメルマン、紅一点カバのグロリアは動物園のスター。
ある日、マーティが野生の暮らしに憧れ、お散歩にでたところ心配した３匹はマーティを探しにNYの都会をウロウロ。マーティは見つかったが、４匹は捕らえられアフリカの船に乗せられてしまう。
しかし、南極行きを計画していたペンギン達の船乗っ取りのドタバタで、船から４匹は海に投げ出されてしまう。
たどり着いたのは、ジャングルしかないマダガスカル。
都会暮らししかした事のない４匹はビックリの連続で・・・・


☆感　想☆

新聞屋さんに券を貰ったのでGO～
カワイイ動物がいっぱい出ていて、映像は綺麗だった。吹替えでみたのけど、シマウマのマーティ役の柳沢慎吾氏の声が、顔といい動きといい、イメージがピッタリ。　子供がよろこびそうな動きが多いけど、オトナは1,800円は出したくないだろうなー。

もうちょっと、友情部分でジーーーンとさせてくれる部分があればよかったけど、それなりにおもしろかったｗ 　私は好きです。かわいいもの。
ペンギンのペンギンズがいい味でてたｗ

吐きたいほど愛してる。・・・新堂冬樹

予備知識なく、モーレツ激しい恋愛の話かなーと勘違いして借りてしまった。
４つの短編でそれぞれが、愛ゆえに・・・のお話。

読む前は、私にもこんなドロっとした感情があるのかも知れんな・・・と思ったが、甘かった。絶対ナイ!!

あらすじも、かけないーーー(´Д｀ノ)ノ
こわいーーー（泣）

とくに、一の「半蔵の黒子」は、今まで読んだ中で一番グロエロで帰りのバスで読んでたが、酔いそうになった。ちなみに今までで、一番は、桐野夏生の「グロテスク」。
でも、続きが気になって一気読みしちゃう内容で、妙にリアル。作家さんの筆力なんだろうな。想像をかきたてられちゃった。

愛も、強い激しい愛というより、狂気の執着のような。
でも、愛があるから執着するのよなー。んで、４篇とも狂っちゃうほどの愛を持つ人は、みんな異様にポジティブだった。
ホントに吐きそうになったから、すごい。
　

ハリーポッター 炎のゴブレット・・・J.Kローリング

映画は観ていたが、あまりにも「ハリー・ハリー」と英雄のような状態で、毎回上手く話が進んでいくので「だから何？」的な見方をしてたけど、映画も公開近くらしいので読んでみる。（ミーハーｗ）

今回、謎解き部分が多くて誰が「名前をいってはいけないあの人」と繋がっているのかや、友情イェイ！のような雰囲気だけではなく、どーするハリー？？？と、しっかり考えないといけないようになっているので、なかなかよかった。
普段、異国の小説は名前の時点で混乱するのであまり読む気がないが、映画で予習ができてるせいか、グイグイ読み進めてスッキリ。ニュースで、発売当日に人だかりができてるのもちょっとわかるかも。
続きが気になる～ｗ
そんで、あのセンセ役や女の子、誰がヤルんだろうーーー（ハマりかけてる・・・？）

ブエノスアイレスの夜

☆あらすじ☆

父親の危篤の知らせを聞き、久しぶりに故郷のブエノスアイレスに帰郷したカルメン。仕事もバリバリできる彼女だが、かつてアルゼンチンの軍事クーデターにより、拷問監禁され、心身ともに深い傷をおう。そのため、異性と触れ合う事のできない彼女は、男女の営みを壁越しに聞くことで欲望を満たしていた。
ある日、友人の留守電に入っていた青年の声に魅了されたカルメンは、青年に興味を持つ。壁越しの関係だったが、お互いの顔を知る事になり、親子ほど年の違う二人は惹かれあってしまう・・・。


☆感　想☆

うーーん。これも、レビューを観たら、結構評価がよくてビックリ。
映像は雰囲気あって良かった気もするけど、内容といい、音楽といい、私の好みではなかった。（でも、なぜかポストカードを持っていたりして。あは～）
アルゼンチンの歴史を理解してから、まったくわかりません。なんとなくでもわかってから観た方がいいかなぁ。
それにしても、カルメンっていう人自体が理解できなかった。だから、入り込めなかったのかも。ガエル君、「モーターサイクル～」では、素敵だなーと思いましたが、この役イマイチって思った。ファンにはたまらないシーンは多いかもですが。

運動靴と赤い金魚

☆あらすじ☆

少年アリは、妹ザーラの靴を買い物途中になくしてしまう。
家が貧しく家賃も払えない生活で、新しい靴を買うなんてとてもムリな事を理解している兄妹は、両親に言い出せない。
あるのは、アリの運動靴だけ。　　必ず見つけると妹と約束したアリだが、見つからず、アリの運動靴を交互に履いて学校に行くことに。
ある日、学校のマラソン大会の３等賞品に靴があるのを知り、締め切った応募だったが先生を説得し出場する。
　アリは、３等になって靴を手にできるのかっ！？


☆感　想☆

兄妹っていいなぁ・・・と思った。とくに最後のマラソンの所が、手に汗握った。
すぐ泣くお兄ちゃんだけど、かっこよかった。貧しくても、素直な素敵な家族で、心がじゅわ～んとした。すごく好きな作品です！