☆どのみちこの道!☆

いらっしゃいませ♪
日常+本や映画の感想を思うままに綴っています。

死んでも治らない・・・若竹 七海

2006年06月30日 | 
あらすじ

元警察官・大道寺圭は、警官時代に出会ったおバカな犯罪者たちのエピソードを綴った『死んでも治らない』と題した本を書いた。それが呼び水になり、さらなるまぬけな犯罪者たちからつきまとわれ、数々の珍事件・怪事件に巻き込まれてゆく大道寺圭の事件簿。


感  想

好きな作家さんの1人で、「コージー」というジャンルがある事を知った。
帯に書いてあったけど、これはさらに「コージー・ハードボイルド」という事になるらしい。

本のジャンルって、色々あるのね・・・知らなかった~

若竹七海の書く作品の登場人物は、すごく個性的で惹きつけられる。
この大道寺圭も、その1人。
最後の事件1~6と目次はなっているが、読んでいくと、時間差攻撃のようなそれぞれの事件の繋がりが、綺麗にハマってておもしろい
犯人たちのマヌケさと、大道寺の淡々とした雰囲気が一番の魅力だが、最後にちょっとシンミリさせられて、読みやすく、思わず他のシリーズ?にも手が伸びる一冊

実は「死んでも治らない」っていう題名で、私は手が伸びたんだけど・・・・・・・・・・

さいはての二人・・・鷺沢 萠

2006年06月28日 | 
「家族」、「居場所」、「死」について描いた、鷺沢 萠の最後の傑作短編集。

本は、あまり買わないが、本屋は好きでよく行く。
ミステリーものや、時代小説ものが好き。
でも、漫画も好きかな・・・
今立ち読み中は、「きょうの猫村さん2」お昼休みの密かな楽しみかな

そして買う買わないを別として、書店で新刊本のチェックはしている。
オビの北上次郎の「切なくて、胸がきゅんとなる小説ばかりなのである。」という解説と美しいカバーに惹かれて去年購入。以来、何度か読み返している。



切ないとか悲しいという感情だけでは表現しがたい。
決して甘いラブストーリーとも違うが、ふと気がつけばまた手にとってしまう本だと思う。きっと自分も疲れていたり、寂しかったりしたときに手が出るのかもしれない。みんな自分の居場所や、誰かとのつながりを求めているのだなぁと、主人公たちの哀しみと重ねて思う。
いったい、いつになったらこういう思いとサヨナラできるのかと思ったりもするが、生きてることを感じるのは、楽しいときばかりでなく死にたいぐらいの喪失感と苦しみがある時でもあるなと最近気がついたりもする

「さいはての二人」の主人公 美亜が、朴さんに「この人はあたしだ」と感じたように、私もこの本の中にいて、主人公たちにそんな感情を抱くことができるような作品だった


残念ながら、この文庫本を私が手に取ったときには著者はもうこの世にいない人だった
お名前は、私の大好きなスヌーピーの本の翻訳もされている方なので知ってはいたが。。。
亡くなった事は、いまでも「どうして・・・?」と思わざるを得ない哀しい事実だ






デイジー

2006年06月22日 | 映画
あらすじ・・・ヘヨン(チョン・ジヒョン)は画家。4月に個展を控え、祖父の田舎に風景を描きにいったりで準備に忙しく、平日は祖父の骨董屋を手伝い、週末には露天で似顔絵描きをしている。
そこにデイジーの鉢植えをもったジョンウ(イ・ソンジェ)から似顔絵の依頼を受ける。絵が出来上がるのを待たずにジョンウは去ってしまうが、「翌日また来る」と言い残しデイジーの鉢植えを置いて行ってしまう。
ヘヨンは運命を感じる。
ヘヨンにとってデイジーはひまわりのような花であり、デイジーの鉢植えは、「あること」を境に毎日へヨンの骨董屋に届けられている花なのだ。いつも1人でいることや孤独に慣れているヘヨンだが、会った事もない「デイジーの人」がずっと自分を見守ってくれて、いつか会いにきてくれると信じていた。ヘヨンは、デイジーの人がジョンウだと思い込むが、実際にデイジーを届けていた男パクウィ(チョン・ウソン)も、ヘヨンに恋をしていた。
ジョンウに恋をしていくヘヨンに、パクウィは出会うことも真実を告げる事もないままその光景を遠くから見ていたが・・・・


☆感想☆

インターポールのデカと殺し屋と画家が出てきて、予告で泣いてる場面を見ただけで話は読めますが、意外とよかったです。ちょっと泣きそうだった。
いや、泣いてないけどさw
多少、んなバナナ!ていうところがあるけど、昼ドラみたいになぜかお話にハマってしまうような・・・・・説明できない魅力があった気がする。
それぞれのせつない状況が上手く表現されていて、役者さんもそれぞれステキだった。そして、さりげなく素朴だけどオシャレ感がただよう映像。デイジーの花のエピソードもイイ。
今回へヨンの視点で描かれていたが、次回はパクウィバージョンとしてアナザー・バージョンが公開される。

めっさ気になるわ~~~~~


それにしてもチョン・ジヒョン、かわいいわーーー
パクウィ役のチョン・ウソン、武士のロンゲの時に渋いーーーと思って気になってたけど、消しゴムでは、せつない夫、今回殺し屋と色んな役柄がハマってて、好きになりそう
でも、普通の写真見るとオッサン・・・・役になったときだけステキってたぶん俳優としてすごいって事だよね・・・?w

その他韓スターが出演し、オランダの町並みとインファナルアフェアの監督だからか、アクションも結構ちゃんとしてて見ごたえあったと思う。
ただ音楽はちょっとクドかったような、古めかしかったような・・・・

でも、アナザーも気になるから観にいっちゃうなー

ダヴィンチ・コード

2006年06月21日 | 映画
あらすじ・・・ルーブル美術館館長のソニエールがウィトルウィウス的人体図を模した死体で発見され、不可解な暗号が残されていた。
暗号の中には館長がその日、会うことになっていたハーバード大学教授ラングドン(トム・ハンクス)の名前が含まれていた。捜査の協力を依頼され、ラングドンは現場に呼び出されるが、ソニエールの孫娘のソフィー(オドレィ・トトゥ)にラングドン自身に容疑の疑いが掛かっていることを知らされる。ソフィーは、ソニエールが自分にしかわからない暗号を残して、自分とラングドンと引き合わせた事に気づき、共に逃げて暗号の謎を解く決意をする・・・・・


☆感想☆
話題作なので、ママンと鑑賞
原作を二人とも読んでいない為、事前に特番を見て予備知識を入れて臨んだ。宗教のお話は奥が深い。
歴史もさかのぼるので、大昔にテストや何かの為に名前だけ覚えていた革命やら儀式やら思い出す。一応話の流れの中でのそれぞれの仮説という事だろうが、なかなか面白いと思った。

ルーブルでソニエールが残した暗号を辿っていくところはとてもワクワクしたので、このまま追いかけられながら謎に向かっていくお話としては最高に好みな滑り出しな映画だった。

でも、途中でちょっとウトウトしてしまった。たぶんリー(イアン・マッケラン)の聖杯の説明が終わったあたりから、興味がな・・く・・なって・・・
特番をシッカリ見すぎたかしら・・・。。。

ちょっと中盤に起伏にかけるところと、私的に配役が好みでないのがイタかった。みんな演技派な方々ばかりだけど、もちっと色っぽいロマンスがあるとかーーーーーーーー、ダヴィンチの仕掛けとか謎とかをどんどん出してくるとかーーーーーw
 シラスももうちょっと絡んできて欲しかったなぁ~~って勝手に思った。
望みすぎかなぁ?w
最後に、ようやくラングドンが聖杯の本当の意味を知ったところは、思わずシラけた。
そういうのがあるから、あまり手放しに「おもしろかった!」と言えないところかもしれない。

そんな登場人物の中では、殺人犯とはいえ、シラスが一番良かったかも。ものすごい犠牲の精神と、任せられたらどんな役務をも果たそうとする熱意には、圧倒されまくり。
ポールベタニーファンは必見でしょうかね。いや、また脱ぐのかよ・・・な感じかな?w
信心深くない私でさえ、それが自分の神を信じるという事なのかっ。それでいいのかっ。苦痛は善なのか・・・ぁ・・・・?と思ってみたりして。


・・・・とまぁ、こんな役だから、現実のオプス・ディの方々は怒るのはムリはないなと思った。あからさまに不気味だもん・・・。それにしても、なんで実在の団体に対してそんな描き方するんだろーーなw 興行成績上げる為に話題づくりで怒らせてるのかなーなんて言う人もいるし。何にしても、こわいこわい


キリスト教って身近なようで、知らないこと多いなと気がついた。
もっとわかりやすい本が今なら出てるかもだし、世界の宗教についての本でも読んでみよーかなぁ、という気にさせられた映画だった

カサノバ

2006年06月20日 | 
あらすじ・・・恋に生き、愛に殉じ、生涯“恋愛至上主義”を貫いた男。
その名を、人類恋愛史上、最も有名な恋の達人として知られるプレイボーイ、ジャコモ・カサノバ。
 18世紀ヨーロッパの宮廷で数々のスキャンダルを巻き起こし、自由奔放に生きた伝説の男がただひとりの女性に向けられた時、至極のラブストーリーの幕が上がる。


☆感想☆

久々の試写会にて鑑賞
ヴェネチアって、なんて素晴らしい処なんでしょう!!!静かに浮かぶゴンドラ、豪華な建物、そして18世紀のステキな衣装・・・・うっとり。
ディズニーシーのゴンドラで、満足してる場合じゃないわ。
行かなきゃ! イタリア!!!
ここが、今も光と影と水の都、ヴェネチア~なこういう町並みと思うと、是非死ぬまでに行ってみたいと思う。そういうのを目当てに鑑賞。

「恋愛至上主義」とか「130人も恋人がいたプレイボーイ」だとかバカっぽい男の話かと思ってたけど、意外や意外でとても面白かった☆ ドン・ファンみたいに「キミが100人目なんだ♪」みたいなセリフがあったら寝てやろーかと思ったけどw

カサノバさんが実在の人物とはまたビックリ。
お話はドタバタして、コメディみたいだけどテンポよく進むので許せる。
頭やわらかくしてないと、服や女性にばかりこだわる登場人物に辟易するかもだけど、なかなか理にかなっているところもあるので、目が離せなかった。個人的にはカサノバの婚約者役の女優さんがエロ可愛くてポッ

カップルにオススメな映画かも~


レイチェルシリーズ1.2.3・・・・クリフ・マコニッシュ

2006年06月03日 | 本(mixi日記より)
☆あらすじ☆

①レイチェルと滅びの呪文
②レイチェルと魔法の匂い
③レイチェルと魔導師の誓い

邪悪な魔女が支配する、暗黒の星イスレア。あらゆるものに呪文が込められたこの地に、魔女となるべく魔女に連れてこられた少女レイチェルと弟エリック。はたしてレイチェルはこの星を救う伝説の「希望の子」なのか?
異世界を舞台に、少女の冒険を壮大に描くファンタスティック・アドベンチャーの三部作
(Amazonより「レイチェルと滅びの呪文」から抜粋~♪)


☆感想☆

深く考えず、子供に戻ったようにただただ続きが気になって、眠い目をこすりながら3冊を読み終えた。
1作目でイスレアという星で魔女と、次は地球で敵討ちにやってきた魔女の母と魔女軍団と戦い、そして魔女の星で新たな敵と最後の対決と魔導師の秘密が明らかになる。

1作目の「滅びの呪文」と2作目の「魔法の匂い」は内容は違えど魔女と戦うという点で同じ感じ。。。
おもしろいけど、淡白に判りきった結末に向かう感じもする。3作目の「魔導師の誓い」で、すべてが繋がってお話に筋が通るかな。
翻訳の関係なのかそういう作品なのか、子供向けだからなのかわからないけど、人物の心情がイマイチ表現されていない気がする(・公・) 私の好きなキャラが3作目にイスレアに帰ってしまってでてこなかったのも、悲しい(涙)


でもまー、大人の私でさえ、魔女の表現や魔法の使い方、尊敬すべき魔導師の秘密を空想したらワクワクしたので、6~10歳ぐらいの子が読んだら胸が高鳴ると思う。きっと空想力のある子に育つでしょう(笑)
大人は魔女やグリダを今の世界にあてはめたりしたらちょっと考えさせられるものもあるかな・・・

ファンタジーなので、やはり不思議な登場人物が多いけど、2羽の顔は人間の赤ちゃんで体が鳥の「プラプシー」はうるさそうだけど、飼ってみたいなーーと思った(* ̄m ̄)プッ