☆どのみちこの道!☆

いらっしゃいませ♪
日常+本や映画の感想を思うままに綴っています。

スラムドッグ$ミリオネア

2009年05月28日 | 映画
あらすじ

インドのスラム出身の少年ジャマールは人気番組「クイズ$ミリオネア」に出演し、あと1問で2000万ルピーを手にできるところまできた。しかし、これを面白く思わない番組のホストは警察に連絡。彼はズルをして正答を得ていたとされ、詐欺容疑で逮捕されてしまう。ジャマールは警察署での警官の厳しい尋問に対し、正答を知ることになった自分の過去を話し始める。そこには1人の少女を追い続けた彼の人生の物語があるのだった…。(goo映画より)


GWに完売で諦め、インフルエンザ騒動で映画館に行くのに躊躇していたら今に至りました。すぐ観に行こうと思ってたのにー。

カルチャーショックをうけつつ、主人公や他の子供達のたくましさ、生き様に圧倒されました。生きる為の知恵とはいえ、私には想像もつかない悪事(商売?)が思いつくところがすごいなと変に感心してしまいました。。

でも、人身売買の大人達が、歌の上手なコの目を潰すシーンは、予想もしなかったのですごく悲しい気持ちになりました。盲目の方が稼ぎがいいからって理由なんだって。以降、おも~い気分で観ていました。

ネタバレになりますが、お話の方はハッピーエンドとフィナーレのダンスで、何とか気分は盛り返しましたが、ジャマールの兄ちゃんの事とか考えるとやっぱり気分はあんまりよくないかも。何だか可哀相でね・・・

お話の面白さと、インドムンバイという土地と時代の激しさは画面からビシビシ伝わってきて、画面から目が離せない映画でしたが、目が離せなさ過ぎてしんどい映画でした。

帰宅後、偶然みたニュース番組でフィリピンのゴミ捨て場に住む人々の事が放映されていました。映画と同じような風景がテレビにうつっていました。しかも、何十年も続いてるらしいです。
国自体も裕福ではない国家に出来る事は少なく、自然発火でゴミから煙が出るほど不衛生な環境とゴミをあさらなければ生きられない貧困から、どうしたら抜け出せるんだろう。当たり前だけれど、今日観た映画は夢物語だなぁ~~~と思いました。

 

その日のまえに・・・・重松清

2009年05月03日 | 
僕たちは「その日」に向かって生きてきた―。
昨日までの、そして、明日からも続くはずの毎日を不意に断ち切る家族の死。消えゆく命を前にして、いったい何ができるのだろうか…。死にゆく妻を静かに見送る父と子らを中心に、それぞれのなかにある生と死、そして日常のなかにある幸せの意味を見つめる連作短編集。(「BOOK」データベースより)



本の帯には、「涙!涙!!涙!!!」とありましたが、私は涙はでませんでした。
ただただ、送る側として、いや、もしかすると送られる時に、死とどう向き合うべきなのか考えさせられる本でした。考えても考えがまとまりませんでしたけど。

『その日のまえに』『その日』『その日のあとで』では、送る側と送られる側、それぞれ苦しみ、いたわりあい、思いあいながら「その日」を迎えます。
悲しみとの付き合い方覚えざるを得ない、夫の辛さに胸をえぐられ、妻の父の最期の言葉が忘れられません。

重松清の本、久々に読みましたが上手いなぁ。