バックロードホーンのスピーカを、フォステクスのFE208NSからFE208SS-HPに交換して、2週間が経ちました。FE208SS-HPの音質をFE208NSと比較して評価します。そして音質改善のためにツイーター機能を加えました。
経緯
昨年末にFE208NSが生産を終了し、そして3月にFE208SS-HPの発売が発表された。値段も高価だし、これはFE208NSを上回る音質のスピーカーの発売だと期待した。WEBで受付が始まるのを待って註文。3月末の出荷品をゲットできた。
外観
FE208SS-HPをスピーカボックスに取り付けた、
いかつい顔をしている。見るからに力強い音が出そうだ。
FE208SS-HPの音質評価
早速試聴です。3時間聞いて、まともになってきた。3日経って安定したようだ。
・低域
力強くなった。体で感じられる。
現在使用しているDAC(SMSL D300)は、低域が硬い絞まった音を出すので、相乗効果が生じている。
さらに、今までブーンと聞こえていたベース音の、ブの部分が弱まりウーンと聞こえる。低域の歪が消えている。
レコードを再生しても同様だ。低域の歪が消えている。
このスピーカーの最大の改良事項で、アピールポイントだと思う。
・高域
足りない。5.5KHzにピークを持っているので、そこに引掛った音が時々聞こえる。
FE208NSでは普通に聞こえていたので、大きな違和感がある。
スーパーツイータの追加
当方のスーパーツイータは、1KHzまで再生可能なツイータをコンデンサC1:0.22μFでハイパスフィルタリングして利用している。
スーパーツイータを付加すると、高域が大幅に改善するのが判る。
FE208NSの時は、同じスーパーツイータを付加してもほとんど変わらなかった。FE208SS-HPの高域がいかに不足しているかが判る。
この状態で暫く聞いていたが、女性ボーカルの艶、しっとり感が感じられない。中音域までの補正が必要なのでは と考えた。
ツイーター機能の追加
現状、スーパーツイータとしてツイータを使っているので、早速試してみる。
ツイータの音圧レベルはFE208SS-HPより10dB高いので、試しに減衰用抵抗R1:75ΩをコンデンサーC1に並列に付加してみる。中音域から高域までツイータの音が支配した。FE208SS-HPはベース音のみ聞こえる。しかし、音に艶がある。ツイータ機能付加の効果があることがわかった。
FE208SS-HPの低域とつり合いを取る為、抵抗R1の値を高くしていき、結局300Ωとした。
すると、時々音が乱れる。2個のスピーカーから同じ音が出ているからだ。コンデンサC2:0.2μFを抵抗R1に直列に付加し、ツイータ出力を5.3KHz以上とした。
音に艶を感じ、聞き慣れた音になった。音量レベルも下げて聞くようになり、低音域のレベルも下がり、聞きやすい音が復活した。応急処置として、当分これで行こう。
まとめ
FE208SS-HPの購入価格が安かったら、FE208NSに戻していたと思う。今回は、しばらく使ってみよう。
1.7KHzあたりをクロスオーバーにして、2Wayにするのが良さそうだ。
バックロードホーン関連
・ スピーカーを2チャンネルにする、2Wayフィルタの設計と作り方
・ バックロードホーンスピーカーを、2Wayシステムにしました。
・ バックロードホーンのスピーカをFE208SS-HPに交換、高音域改善のためにツイーターを追加
・ バックロードホーンのスピーカーを、FE-208NSに交換しました。
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