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ヘッドシェルのワッシャーに、衝撃・振動吸収性に優れた制振ゴム:ハネナイトを使ってみる。

2019-03-30 23:31:35 | オーディオ

レコードプレーヤーのトーンアームで生じる歪を減少させるために、衝撃・振動吸収性に優れた制振ゴム:ハネナイトを、ヘッドシェルのワッシャーに使ってみました。その経緯と結果を報告します。

・経緯
ハイレゾ再生用に、SMSLのSU-8を導入してから、歪のない音が当たり前となった。
そうなると、レコードを聞くと、「歪が多いなぁ~」と感じるようになった。

レコードプレーヤーの歪の原因として考えられるのが、"共振"だ。
レコード盤の上を針がガリガリと擦っていくのだから、機械的振動が起きているのは当たり前で、振動によって生じた共振がカートリッジで拾われ、歪音として再生されるようだ。
 

共振が発生する場所として考えられるのが、レコード盤とトーンアームだ。
レコード盤の共振は、ターンテーブル上のシート(マット)の交換や、ディスクスタビライザーにより対処できる。
しかし、長さ十数センチの、薄い金属製の空洞の筒で作られたアームは、共振に対し何の対策もしていない。

そこで、ヘッドシェルからアームへの振動が伝わらないようにすれば、アームの共振を減少できるだろうと考え、ヘッドシェルとアームの間にあるゴム(ワッシャー)を変更してみようと考えた。
 
・ヘッドシェルのワッシャーを選ぶ
ヘッドシェルのネック経は8mmなので、内径8mm、外径12mmのワッシャーを探した。

すると、廣杉計器のWEBページで、いろんなワッシャーが販売されているのを見つけた。
ヘッドシェルのネックに垂直に立っているガイドピンを乗り越えるために、"ゴム"であることが必要条件だ。(切れ目を入れれば、なんでもOKだが。)

そのゴムの中で、「衝撃・振動吸収性に優れた制振ゴムで、外力を受けてもほとんど反発せずエネルギーを吸収します。」との効果を特徴とした "ハネナイト"を見つけた。

内外ゴム株式会社のハネナイトの紹介ページ:
http://www.naigai-rubber.co.jp/product/indust/rubber/hanenite.html
YouTubeのハネナイトのデモ動画:
https://youtu.be/hABUe3SCVDk、 https://youtu.be/4s67WlfwDTw

デモ動画を見ると、すごい性能だ。ヘッドシェルからアームへの振動伝達をほとんど無くすことが出来そうだ。あとは、音がどう変わるかだ。

ハネナイトのゴムワッシャを購入
廣杉計器のハネナイトページより、内径8mm、外径12mmで厚さ1mm(HVW-0812-10)、厚さ0.5mm(HVW-0812-05)の2種類を注文した。
 

ハネナイトをヘッドシェルのワッシャーに使ってみる。
・厚さ1mmのハネナイトワッシャー
高音が綺麗だ、歪が聞こえない。優しい音だ。
高域領域の再生音レベルが落ちているように感じる。そして、低音のドスンとくる所まで吸収してるようで、ブーンという感じになる。
歪が減ったことから、アームの共振が歪の原因の一つであることが確かめられた。
しかし、厚さ1mmのハネナイトでは、音として出力ために必要な針の振動部分までハネナイトが吸収しているようだ。

・厚さ0.5mmのハネナイトワッシャー
歪が減った。ベース音に付属していた高調波音も聞こえない。
従来使っていた厚さ0.4mmのゴムワッシャーの音に近くなった。

ハネナイトの効果が大きいので、アームにヘッドシェルを取り付けるロックナットの締め付け力によっても音が変わる。きつくロックナットを締めたほうが良いようだ。 
きれいな音になったけど、今まで感じていた力強さが失われたように感じる。まだ、いろいろと試す必要がある。 



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