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ES9038PROを使用したDAC端末 SMSL SU-9を、購入しました。

2021-01-29 23:18:42 | オーディオ

SMSLのSU-9を、DAC端末として導入しました。SU-9は、SU-8のバージョンアップ製品です。
SU-9をSU-8と比較した音質の比較レビュー、SU-9の音質向上に寄与した3種のIC(ES9038PRO、ES9311、XMOS)の技術説明、SU-9とSU-8の外観比較、SU-9のドライバーのインストールとサウンドデバイスの設定について、紹介します。

経緯
現状はSMSLのSU-8 DACを使用している。不満は無かったのだが、ESSテクノロジーの最上位のDAC IC: ES9038PROの音が聴きたくなった。また、最新のXMOS ICが採用され、さらなるジッター削減により歪の発生を限界まで抑え込み、SU-9は音の向上が見込まれる。
そして、ES9038PROを採用した複数のDAC製品の中で、SU-9が最も低価格で提供していました。

SU-8とSU-9の音質の比較レビュー
SU-8からSU-9に替えて音を聴くと、SU-9は明らかに音質が向上している。
・音の純度が上がった。付属音が無くなったのか、スッキリしている。
・音のキレが増している。ドラムス等のインパルス系の音がキレイに伸びている。

Audio ScienceのSMSL SU-9のレビュー

SU-9の音質の改善に何が寄与したのか、SU-8からSU-9で追加された3種のICの新機能を調べてみた。
1.ESSテクノロジーのES9038PROの採用
ES9038PROは、忠実な変換処理を実現するため新開発のディザーを採用したほか、より動特性を重視した量子化アルゴリズムを採用している。
参考:ESS Technologyの技術幹部に聞く、新フラグシップDAC「ES9038PRO」進化のポイント
   ESSテクノロジーのDACのサイト(データシートがダウンロード出来る)

2.ES9038PROのアナログ出力部の基準電圧を、専用電源IC(ES9311)で供給している。
専用電源IC ES9311は、極めて低ノイズの+3.3V電圧を生成し、ES9038PROのアナログ生成部に3.3V基準電圧を提供して、低ノイズなアナログ出力を実現している。

3.CPLDと最新のXMOS ICを採用して、入力信号のクロックのジッターを限界まで減らしている。
SU-9に使われてるXMOS ICは、32ビットのALUを16コア備えた、ソフトで動作するマイクロコントローラーだ。
USBから入力された各種信号を、DACへの標準入力信号(I2S規格)に変換するのが主な役割だが、論理プログラムが格納されたCPLDと組み合わせて、クロック信号をジッターの無いクリーンな信号に変換している。
ジッターの削減は、入力信号のクロックに非同期のクロックで、信号をリフレッシュするのが基本だ。その技術はすでにSU-8で使われてており、SU-9ではさらにジッターが限界にまで減少しているので、新たなジッターの削減技術が採用されていると思う。
参考:XMOSのXCORE-200のサイト
   SU-9で使われているXMOS IC Part Number:XU216-512-FB236

SMSL SU-9 DACの外観
・前面

SU-9(下)と、SU-8(上)を重ねてみた。下のSU-9の方が少し大きいが、MQAやBluetoothの機能が追加されているからだろう。
同じアルミニウム筐体でも、色を黒にすると高級感が生まれるようだ。

SU-9は、前面右側に大きなボリュームノブが追加された。
ボリュームノブを、回すとボリューム機能、軽く押すと設定メニューが表示、長押しすると電源のON/OFF の3機能を備えている。
付属のリモコンを利用する必要がなくなった。

・裏面

電源インレットの横にBluetoothアンテナ用の端子が増えている。

SU-9のドライバーのインストールと設定
パソコン用のドライバは、SU-9の製品サイトからダウンロードできる。
rarファイルをダウンロードし解凍した後、exeファイルでインストールする。
(このドライバーはSU-8とも同じなので、どちらもUSBケーブルに接続すれば利用できる。)

なお、SU-9を出荷時のままで、パソコンにUSB接続しても、パソコンでこの製品を認識しない。
SU-9の入力が"OPTICAL"に設定されているのだ。SU-9のボリュームノブを軽く押して、メニュー画面で、"INPUT"から"USB AUDIO"を選択する。(選んだ後、そのままにする)

パソコンの設定では、サウンド出力デバイスは、"スピーカー(SMSL USB DAC)"が自動設定される。Windows OS上で動作し、他のサウンド機能と協調するタイプだ。
ただし、リミッターが効いているようだ。
参考:Windowsの音質問題を無料ツールで回避。ピークリミッター解除の効果を試す

従い、TuneBrowserやMusicBee等の音楽プレイヤーソフトを利用して、高音質で再生するには、Windoes OSのサウンド部を利用しないように、音楽プレイヤーのサウンドデバイス設定で、"ASIO(USB DAC ASIO)"を選ぶ必要がある。
ただし、"ASIO"を選ぶと、ブラウザでYouTube等を聞くときは、音楽プレイヤーを閉じる必要が生じる。閉じてもYouTube等で音が聞こえないときは、
OSがWindows10で、YouTube等の動画サイトで、音声が聞こえない、動画が止まり再生されない場合の対処法



DAC関連
パソコンで、ハイレゾ音源ファイルと同様に、CDの音楽ファイルを高音質で再生する。
ROHMのMUS-IC:BD34301EKVを搭載した、SMSL社のD300を購入しました。
ES9038PROを使用したDAC端末 SMSL SU-9を、購入しました。
ESSテクノロジーのES9038Q2Mを実装した、SMSLのSU-8 DACを購入しました。


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