10月14日に、御茶ノ水の損保会館、ホテルマイステイズで開催された真空管オーディオフェアに行ってきました。
それぞれの出展者ブースで、色々なシステムの音を存分に聴いてきました。その中から、印象に残ったブースを紹介します。
1.10cmバックロードホーン(BH)「ブーツ」 山越木工房
左右の一番外側にあるBHスピーカーシステムが「ブーツ」だ。正面からの画像なので分かりづらいが、10cmスピーカーのホーンが下方に伸び、床の部分で二分岐された後、2本のホーンが上方に向かって伸びている。
長岡鉄男さんの設計したスワン型BHの胴体部分の2分岐されたホーン部分を、一直線に伸ばして開口部を上方にした形だ。10cmスピーカーからの音とは思えない低域が出ている。
2.平面バッフルスピーカー 北三SOUND研究所
ホーンスピーカーのキュートロン・オーディオは出展を取り止めたようで、2WAYの平面バッフルスピーカーシステムが置かれていた。
1枚板のスピーカーの音を初めて聴いたのだが、良い音なのにびっくり。明るく伸びやかな音だ。フルレンジのスピーカーを1枚板に取り付ければ、安価に良い音が出せそうだ。
3.ブースはいつも満員 サンバレー
真空管アンプのキット製品を販売するサンバレーのブースは、いつも満員だ。
音は良い。そして低域がしっかりと出ている。
これをキットで安価に提供しているのだから、ファンが多いのは当たり前だ。
4.余裕のスピーカーシステム GIP Laboratory
ドライバー(中域用)、ツイーターがホーン型の高級な大型システムだが、真空管アンプも含め、出力される音は気持ちの良い優しい音だとなっている。映画館、コンサート会場で聴く余裕のある音だ。
高級システムは、こうあるべきだろう。
5.真空管アンプには大型スピーカーだ タムラ製作所
デモで、自作真空管アンプをALTECの銀箱で聴かせていた。真空管アンプには大口径スピーカーが似合う。
左隣のスピーカーは、小澤氏制作のBHスピーカーだ。一般の20cmBHスピーカーのサイズに比べ、大型だ。持ち運びできるように12mmの合板で造られているようだ。しかし、自作真空管アンプとは、相性が合っていないように思えた。