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パワーアンプをアメリカ・CROWN社の XTi1002にレベルアップしました。

2022-04-21 22:49:42 | オーディオ

パワーアンプをレベルアップしました。
今までは、CROWN社の XLS1002を利用していましたが、同じCROWN社のXTi 1002 を購入しました。(購入先はサウンドハウスです)


CROWN XTi1002 パワーアンプの仕様
・出力
275W /8Ωと、現状のCROWN XLS1002に比べ60W増加した。
そして、レベルアップしたXTi1002には出力リミッター機能があるので、出力が70Wになるとリミッターが掛かるようにした。前段の自作真空管フォノイコライザーアンプは、誤操作すると10Vや20Vの出力電圧は軽く出るので、出力リミッター機能は本当に助かる。

・音質
低域は締まっている。また、駆動力が大きいのか、量感が増した。
中高音域は明るく、刺激を感じない音だ。
当方にとって理想とする音質に近い。CROWN社の中核を成している製品だけある。

・入力端子はXLRのみ
XTi1002は、RCA入力端子が無く、バランス型のXLR端子入力のみとなっている。
ハイレゾ、CDの再生を担うSMSL SU-9 DACはXLR出力があるので問題がないが、レコードの再生を担う自作真空管フォノイコライザーアンプはRCA出力のみだ。

結局、RCAとXLRの入力を切り替えて、XLRで出力するスイッチを、Amazonで探した。
3-IN-3-OUT XLR バランス/RCA ステレオコンバーター オーディオセレクターボックス MC3

スイッチ背面のケーブル接続

3入力と3出力が切り替えられる。

・出力端子
普通のスピーカー用端子(バインディングポスト)が実装されているが、バナナプラグを使うには穴に蓋があるので取り除く必要がある。
スピーカー用端子にバナナプラグを使う方法

・DSPによるオーディオ信号処理
XTi1002はデジタルアンプだ。デジタルアンプは回路の電源電圧を入力レベルに応じたPWM(パルス幅変調)波に変換して増幅する。
現在、PWM波に変換する方法として2種類ある。
1. 三角波を用いて、入力信号レベルに応じたPWM波出力
2. 入力信号をA/D変換して、デジタル信号処理(DSP)によりPWM波出力

1.は、SMSL SA-98E等の古いデジタルアンプに使われている。現在ではアナログ方式と呼ばれているが、PWMへの精度が低く歪が多い。

XTi1002は、2.のデジタル信号処理方式で、A/D変換したデジタルデータに様々なオーディオ信号処理を行った後、最後にPWM波へ変換する。オーディオ信号処理として、マルチスピーカ用フィルター機能、周波数特性、左右の出力ディレイ、最大出力リミッターの制限などが可能だ。
それらの信号処理を行うには、XTi1002とUSB接続したパソコンに、専用のソフト:Band Managerをインストールして行う。

・Band Managerのインストールと立ち上げ
CROWN XTi1002のサイトから、Software/HiQnet Band Manageをクリックし、Band Managerをインストールする。

XTi1002とパソコンをUSB接続し、XTi1002の電源を入れ、スタートメニューのHarman Proフォルダー内のBand Managerを立ち上げる
左上に「Please wait...」と、アンプを検出中とのウインドウが現れる。Band Managerソフトの左下のラック内にXTi1002のアイコンが表れると、正常にXTi1002とUSB接続されたので、ウインドウの"Finish Noww"をクリック。これで、Band ManagerからXTi1002が設定可能となる。

・おすすめの設定
普通に使っていても、やっておくべき設定を2件紹介する。
・入力レベルの設定
XTi1002は入力信号をそのままA/D変換するので、入力レベルをA/D変換可能な範囲に収める必要がある。

Band Managerを立ち上げ後の表示画面だ。左下のラック内にXTi1002のアイコンが表れ、その右に入出力の制御盤が表示される。制御盤の中央に入力レベルのレベルメーターがある。音楽を再生し、最大レベルで"CLIP"が点灯しないように、前段のアンプ/DAC等の出力レベルを調整する。

なお、本体の前面にボリュームがあるが、入力レベルを絞るのでは無く、デジタル信号処理により出力レベルを変化させている。

・アンプ出力リミッターの設定
最大出力が275Wあるので、ミス操作によるスピーカー破損が怖い。その不安を無くすために、出力にリミッターを掛ける。

左下のラック内のXTi1002のアイコンをクリックすると、制御パネルが表示される。複数のオーディオ信号処理がアイコンで示されている。制御パネルの右にあるLIMITアイコンをダブルクリックして設定する。


CH1とCH2の両チャンネルの設定が必要だ。
単位がdBFSとなっているので、最大出力(FullScale)からどれだけ下げるかを入力する。
出力を70Wに制限すると、最大出力は275Wだから、10log(70/275)=-5.9dB となって、-5.9dBFSに設定する。

・XTi1002の電源立ち上げ時のノイズ
パソコンとUSB接続して、電源を入れると、ノイズ音が生じ、その後ピロロンと音がでる。

テスターでパワーアンプの出力端子の電圧を測ると、プラス端子から40mVの電圧が出ていた。スピーカを接続しないと、この電圧は出力されないので、スピーカの接続の有無を判断しているのだと思う。スピーカ未接続で、アンプ回路が壊れるのを防止しているのだろう。

アンプの1W出力は、電圧にすると8Vppの出力電圧となるので、40mVの出力電圧は問題ないレベルだ。なお、ピロロンの音は、パソコンとUSB接続されているのを知らせているようだ。



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