2011年のブログです
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このところ、何だか自分の面接がやや雑になっていたような気がして、精神科医で家族療法家の下坂幸三さんの『精神療法の条件』(1988・金剛出版)や『心理療法の常識』(1998・金剛出版)、『フロイト再読』(2007・金剛出版)、『心理療法のひろがり』(2007・金剛出版)、そして、成田善弘さんの『新訂増補精神療法の第一歩』(2007・金剛出版)などを再読しました。
少し修正ができたような感じがしています。
やはり時々、振り返りが必要なようです。
特に、下坂さんの「家族面接」の技法は参考になります。
じーじも同席面接をする時には、下坂さんの技法を真似て実践をしているのですが、まだまだ上手にはできません。
しかし、時々、手ごたえのある面接ができることもあるような気がしています。
もっともっと面接の質を上げていきたいなと思っています。 (2011記)
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2019年2月の追記です
ひさしぶりに下坂さんの『心理療法のひろがり』を再読をしました。
この間、1回くらいは読んでいるような気もしますが、例によって(?)記憶がはっきりしません。付箋は3種類くらいが貼られているのですが…。
なお、上記の本のうち『フロイト再読』も再読をして、その感想は先日、ブログに書きましたので、よかったら読んでみてください(理論、言葉、心的現実などについて書きました)。
今回、印象に残ったことを二つ、三つ。
一つめは、どこかにも書きましたが、「なぞる」ことの大切さ。
クライエントや家族の言うことを繰り返し、あるいは、要約をして返して、確認をすることの重要性です。
じーじはこれがおろそかになりやすく、面接が上滑りしやすいなあ、と改めて反省をしました。
二つめは、やはり言葉にこだわること。
その人が使っている言葉の意味するところを徹底的に明らかにすることが心理療法に繋がると説きます。
三つめが、少しの改善の積み重ねということ。
心理療法では、ホームランを狙わずに、ヒットを繋げていくことが大切なようで、じーじはここでイチロー選手を思い浮かべました。
いずれも、最近、じーじの面接で少し努力が不十分になっていたように思いましたので、さらに研鑽を深めていきたいと思いました。 (2019.2 記)
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2022年2月の追記です
今考えると、クライエントさんが話されることを「なぞる」ことがうまくいく時には、クライエントさんが使っている「言葉」に込められている意味が次第にわかってくることと重なっているような気がします。 (2022.2 記)
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ゆうわファミリーカウンセリング新潟(じーじ臨床心理士・赤坂正人・個人開業)のご紹介
経歴
1954年、北海道函館市に生まれ、旭川市で育つ。
1970年、旭川東高校に進学するも、1年で落ちこぼれる。
1973年、某四流私立大学文学部社会学科に入学。新聞配達をしながら、時々、大学に通うが、落ちこぼれる。
1977年、家庭裁判所調査官補採用試験に合格。浦和家庭裁判所、新潟家庭裁判所、同長岡支部、同新発田支部で司法臨床に従事するが、落ちこぼれる。
1995年頃、家族療法学会や日本語臨床研究会、精神分析学会、遊戯療法学会などで学ぶ。
2014年、定年間近に放送大学大学院(臨床心理学プログラム・修士課程)を修了。
2017年、臨床心理士になり、個人開業をする。
仕事 個人開業で、心理相談、カウンセリング、心理療法、家族療法、遊戯療法、メールカウンセリング、面会交流の援助などを相談、研究しています。
所属学会 精神分析学会、遊戯療法学会
論文「家庭裁判所における別れた親子の試行的面会」(2006・『臨床心理学』)、「家庭裁判所での別れた親子の試行的面会」(2011・『遊戯療法学研究』)ほか
住所 新潟市西区
mail yuwa0421family@gmail.com