goo blog サービス終了のお知らせ 

ゆうわファミリーカウンセリング新潟 (じーじ臨床心理士・赤坂正人)     

こころと暮らしの困りごと・悩みごと相談で、じーじ臨床心理士が公園カウンセリングや原っぱカウンセリングなどをやっています

他人を非難する人の心理学を考えてみる-精神分析に学んだこと、一つ、二つ

2024年12月03日 | 心理臨床を考える

 2024年10月のブログです

     *

 SNSやブログを見ていると他人を非難する人を多く見る。

 大谷くんですら、ちょっと調子が悪いとくそめそだ。

 読んでいると気分が悪くなる。

 その最たるものはトランプくんだと思うが、そういうふうにすぐに他人を非難する人はどういう心理なのだろう?と考える。

 他人を非難することで自分が優越感に浸りたいのか、他人を貶めることで自分の万能感を満たしたいのか?

 しかし、いずれにしても錯覚に過ぎないだろう。

 他人を非難しても、自分が偉くなれるわけではないし、すばらしくなれるわけでもない。

 むしろ、敵を作り、憎悪を煽るだけだろう。

 それがわからずに自己満足に陥り、悪いのは周りだと攻撃性を強めているように見える。

 パワハラや(あまり好きな言葉ではないが)カスハラにも同じ根っこを感じる。

 悪いのはみな周りで、自分は正義だと錯覚をしている。

 自己中心的で他者への配慮ができないような、人格が未熟な印象を受ける。

 短絡的で感情優位のパーソナリティなのかなと思う。

 精神科医の中井久夫さんがいうように、成熟をした人格には、わからないことに耐えて、すぐに結論を出さずに考え続ける態度が大切になる。

 精神分析のビオンさんも、あいまいさに耐えることの大切さを述べている。

 いいか悪いか、イエスかノーか、敵か味方かなどを簡単に決めつけずに、考え続ける努力が必要だ。

 正解は、白か黒かではなく、その間のグラデーションのどこかに存在するのではないだろうか。          (2024.10 記)

     *

 ゆうわファミリーカウンセリング新潟(じーじ臨床心理士・赤坂正人)のご紹介

 経歴 

 1954年、北海道函館市に生まれ、旭川市で育つ。

 1970年、旭川東高校に進学するも、1年で落ちこぼれる。 

 1973年、某四流私立大学文学部社会学科に入学。新聞配達をしながら、時々、大学に通うが、落ちこぼれる。 

 1977年、家庭裁判所調査官補採用試験に合格。浦和家庭裁判所、新潟家庭裁判所、同長岡支部、同新発田支部で司法臨床に従事するが、落ちこぼれる。

 1995年頃、家族療法学会や日本語臨床研究会、精神分析学会、遊戯療法学会などで学ぶ。 

 2014年、定年間近に放送大学大学院(臨床心理学プログラム・修士課程)を修了。 

 2017年、臨床心理士になり、個人開業をする。

 仕事 個人開業で、心理相談、カウンセリング、心理療法、家族療法、遊戯療法、メールカウンセリング、面会交流の援助などを相談、研究しています。

 所属学会 精神分析学会、遊戯療法学会

 論文「家庭裁判所における別れた親子の試行的面会」(2006・『臨床心理学』)、「家庭裁判所での別れた親子の試行的面会」(2011・『遊戯療法学研究』)ほか 

 住所 新潟市西区

 mail  yuwa0421family@gmail.com  


コメント    この記事についてブログを書く
« 犯罪容疑者とカメラ目線の関... | トップ | 子どものSNS利用を禁止す... »

コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

心理臨床を考える」カテゴリの最新記事