2018年3月の日記です
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今、今日のTBSの「報道特集」震災7年後に初めて泣いた少女、を観終えてこれを書いています。
震災当日、8歳で父、母、姉を亡くした少女。
肉親の死を目のあたりにしても泣けない状態で7年が経過しました。
精神分析では悲しみを何らかの理由で十分に悲しめないと躁的防衛になるといわれていますが、まさにそのケースで、やや不自然に明るい状態が続きます。
その少女が7年目になって、ようやくお父さんとお母さんに感謝の気持ちを語りかける唄をうたえるようになったところがテレビに映りました。
きっかけは夏休みのカナダへの2週間のホームスティ。
そこで、自分の家族が震災で亡くなったことを淡々と話した時に、ホストファミリーの人たちがずっと泣き崩れて、彼女もつられて泣いた、と自らいいます。
彼女はどうも、家族は自分を探すために死んでしまった、と思っていたらしく、そのために感情が凍りついたような状態になっていたようです。
しかし、ホストファミリーの人たちが十分に泣いてくれたおかげで、自分も泣いていいんだ、とこころから思えたようです。
そういう彼女は普通に明るい少女の顔になっていました。
悲しみをこころから悲しむことの大切さを改めて教えられました。
もちろん、この7年間、彼女の面倒を見てくれているおじいちゃん、おばあちゃん、おじさんなどの親族や、たまたまの出会いですが、支援の人たちやホストファミリーの協力や守りがあってこそですが、それにしてもすばらしいです。
いい番組を観せてもらえたことに感謝したいと思います。 (2018.3 記)